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No.2453 友、遠方より来たる!

2014.01.15

 寒くて忙しい! 短的に言って、こんな新年の感想か。なにせ、晴天は続くものの気温が低い。太陽の恵みを再確認する毎日だ。

 そんな中、私にとって欠かせない友が九州からやってきた。共通の友の還暦祝いに出席するためだ。私は当日参加できなかったが、翌日、会うことができた。文章では人間関係の説明が難しいが、かなり歳の差がある女子が常に幹事調整役をかってくれるお陰で、総勢6名が久しぶりに顔を合わせた。かの還暦も来たので、まるで2日続けて彼の祝いをやった感じだが、こうした場合、理由や目的などどうでもいい。会って、呑んで、話すことがなによりだ。

 昔は、最終電車など意識せず、めちゃくちゃ呑んで言いたい放題の夜がよくあった。それでふと思い出したことに、その九州の友とはよく政治の話もした。なかなかの風流人で好みも独特だったが、新聞の政治欄によく目を通している男でもあった。男の付き合いにどこがどうだという細かい理由などないのだが、とにかく私に対して大きな包容力を持ってくれていた。
 今の私の姿が適任だと決め込んでいる。それは、彼にとって嬉しく喜ばしいことであるかのようにだ。

 複数でいると、私が他と会話するのをじっくり聞いているタイプで、自らの意見の多くは語らずポツポツと静かに口にする。その多くは、私の意向思考への賛同者であったが、時折、譲らない頑固さも持ち合わせている薩摩っぽだった。私は彼に包まれていたような・・・そんな感覚があらためてしたものだ。
 「どうしてるんだか?」とちょくちょく思うが、さりとて☎をするでもなし、メールも滅多にせず、頭によぎることだけで充分のような感覚のもてる不思議な友。そうそう、私の付き合いの中でも、彼ほど家内が全幅の信頼を置いている人間はいない。嬉しいことなのだが、これは私が持っている家内の七不思議の一つだ。

 一番感じることは、この友と知り合えたことが、我が人生をすごく満足感で覆っているということか。静かな激励をまだまだもらいたい友。いや、言わずともしてくれるはずだ。周りが言う。「理解できないおかしな信頼感でつながっている」と。そうかもしれないと一人ほくそ笑む自分がいる。