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No.3160 臨時議会と不信任決議

2019.08.17

 朝からいくつかの電話に対応、途中地域の会合に出て帰宅後、また電話電話。もちろん、すべて昨日の、議会と市長の実情を伝える新聞を見ての電話である。読売と埼玉がストーリ展開と経緯について市民にわかりやすい記述になっているように感じる。そこで、購読者数と1面掲載の観点から埼玉新聞の記事をと思う。
ファイル 1070-2.jpg 文中いくつかのポイントがあるので、若干の補足を。

◆「複数の議員は同法にのっとり定数4分の1以上の議員による臨時会の招集を13日に請求する予定だった」 
 この文が意味するところは、臨時会の招集は地方自治法第101条において、1.市長から、2.議運で可決することを条件に議長から、3.4分の1以上の議員によるという3通りがあり、臨時会招集が速やかに図られないならば、3つ目の方法で実行しようとの思惑だったということである。この複数の議員6名には私も含まれている。
◆「16日朝、市長と複数の議員が面会」
 ここにある複数の議員とは、臨時会の招集を思慮していた前項の議員を除く議員と思われるが、9名すべてかどうかは定かではない。いずれにしても、特定して選抜した議員だけに市長は現在の思いを、つまり自ら辞職する考えはないことを示したと理解できるのだが、これもいかがなものかである。この期に及んで何故議員を区分けするのか不思議でならない。より不信感が増すだけではないだろうか。
◆最後4行「不信任案が否決された場合は、複数議員が法的に拘束力のない辞職勧告決議案を提出する見通し」 
 これは、記者が議員への聞き取り調査で感じたことを書いているように思えるのだが、可能性はゼロではない。モラル欠如という稚拙レベルで全国に恥をさらした市長に対する議会対応が、法的拘束力のない内容であっていいのだろうか。これで議会としてのケジメと考えるならば、市民の怒りは再び高まり、議会へ、議員へ向けられることになるであろう。 

 臨時議会は20日以内に招集されることになるが、定例会の期日も近いことからより速やかな招集をすべきである。はたして市長がどういった結論をもって対応をするか。
 暑い中の貴重な時間をお願いしずらいところですが、臨時議会の傍聴をお勧めしたい。ネットよりは議場の臨場感が高揚し、なにより議員の緊張感も高まることになります。市議として復活するやいなや、こうした前代未聞の状況に直面するとは予測だにしなかった。内容が内容だけにやれやれといった思いが先に立つが、幸手市の今後を考えると誠にもって重要な局面に遭遇したものである。

No.3157 かすむ県知事選挙

2019.08.12

 市長逮捕事件への議会対応は、議員個々の考えがまとまれば何らかの方向性を打ち出せることになるのだが。私見としては、このまま定例議会に入ってしまうと、市長続投を認めることになるのではないかと考えている。現状、起訴か不起訴かもはっきりしない状況で被疑者が提出する議案を審議すること自体がおかしなことと思うし、記者会見でも出ていた通り、被疑者が広島県警から呼び出しを受ける可能性があるとなると、定例会日程すらままならないことになる。

 さて、これほどの騒動のおかげで、埼玉県すなわち63市町村、736万の県民にとって重要かつ意義深い県知事選がかすんでしまったかのようだ。記者会見と議員説明会があった日も、M'sタウンとヨークマートで三ツ林代議士や吉良県議と応援演説をしてはいる。しかし、会う市民の関心は市長逮捕事件に向いているので、演説の内容に耳が集中している様子は感じられなかった。もちろん、幸手だけの特殊事情と思えば県内全域で真夏の知事選が繰り広げられていることは間違いない。
 「枝さん、青島さんは知事として大丈夫かね」といった質問をたびたび受ける。私は「期待できますよ。考え方がしっかりしているし、野球人間のように思われているフシがあるようですが、プロ引退後の人生経験の深さからくる人間味はあふれるほどに豊かです。そもそも、小学校から慶応大学までの野球を通じてすべて主将という立場を担ったことは並々ならぬリーダー性がさせるわけで、政治家とか中央官僚からの知事タイプとはまったく異なるフレッシュな若大将知事になると思います」と回答しています。
 私自身が接した感覚も含めて、高い品潔と筋の通った思考回路を備えた方だと確信しています。

8月20日(火)午後1時半 青島健太候補が来幸!
     みずほ農協本店駐車場(幸手郵便局そば)
 
 青島健太候補へのご支援よろしくお願いいたします。

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No.3142 手に汗を握る投開票

2019.07.22

 今、1時50分です。タイトルの意味はお隣町の杉戸の町議選投開票の現状です。この時間になってまだ確定していないのです。参議院選挙は比例を一部残してほぼ確定したのにです。
 前夜10時から町のホームページで30分ごとに開票結果が報じられているのですが、12時半、1時、1時半と数値が変わらずのままです。4人の候補者が落選する選挙戦ですが、下から300、400ときて、次は700が3名いる状況が続いています。この3人の接戦が慎重な開票作業をもたらしているものと思われます。各陣営では今か今かと手に汗して結果を待っていることでしょう。
 杉戸町も幸手市同様、人口が減り続けており、2年前と比較すると約2000人減少しています。ご存知のように地域選挙の傾向が強い自治体議員選挙ですが、その特徴をうかがわせる選挙になっている感じです。
 700でしのぎを削る状態の3名のうち、お二人はとくに農村地域に根差した有権者の少ない地区の候補者です。逆に今、1500票以上の当確組にいる候補者は、大票田の新興地区で立候補者も少ない地区を地元にしている方のようです。特定政党の候補者は安定した読み通りの選挙戦で票割が出来ますが、単なる保守系や諸派、無所属といった候補者は、地元に食い込む可能性のある新人候補者がいるかいないかで、一気に様子が変わってしまう場合があります。
 さて、2時を9分ほど過ぎました。選挙戦の厳しさ、難しさは国政も地方も候補者の立場からは何も変わるものではありません。私が県議選の際にお世話になった候補者が当選するかどうかといったところですので、寝るに寝れないといったところです。

No.3141 燃えない選挙

2019.07.21

 前々号に対して反応をいただきました。総合的にまとめてみますと「一般的に考えて、名前は個々の尊厳であり、間違えた理由を問わず、怒りや悲しみを与えるのは当然のこと。それが政治の世界であれば尚更でしょう。ただし、間違った側の人としての本質が問われることにもなるのではないか」というご意見に、けっして他人事ではなく、自分も心して文字に向かおうと考えているところです。

 さあさあ、今日は参議院選挙の投票日です。4日の告示から今日まで、盛り上がりに欠けたまま、17日間に及ぶ選挙戦の結果が今夜示されます。ところで、選挙期間がこれほど必要かという疑問が湧きませんか。なにしろ、候補者本人の超人的なスタミナ無くしてこの季節での長期選挙は考えられません。今回は気温の低い日が続いたからまだしも、通常の7月であれば毎日が30℃超えのはずです。これですと、選挙活動に年齢差が生じることも、あるでしょうね。選挙コストも相当なものになるでしょう。
 比例と県別候補との違いも曖昧で、理解してない有権者が多いと思いますし、理解しろと言う方が無理がありますね。
 18歳への選挙権付与が他の国々と比す形で実施されましたが、投票率の低下は続いています。投票率が民主主義の柱のように語る識者は少なくありませんが、ひとしきりの熱や風の作用で、国の土台が揺るぐような選挙結果はあってはならないと思っています。投票率の低下は、真の民主主義の根幹を揺がす選挙結果の可能性も将来的には無くはないと感じていますが、それが民主主義の姿だというのであれば、民主主義自体が異次元の世界に入ったことを意味するのかもしれません。
「枝さん、選挙は誰に投票すればいいの?」こんなことを聞いてくる人がいます。もちろん、私の答えはわかっていてのことですが、小生は「先行きも含めて当面の世界状況を考えれば、現政権以外に国を任せられないというのが妥当だし、そのつながりでは地方も同じだと思いますよ」と応えています。 
 今回、激戦となった埼玉選挙区においては、政治に身を置く直接関係者と聴衆として担ぎ出される間接関係者の皆さんが燃えていたからこそ、終盤にきて選挙への意識づけが多少なりとも高まりました。次月に県知事選が控えていることも影響したものと思います。知事選も前述のような視点で小生は方向性を決めています。ただ、全体的には燃えない選挙だったかなと感じた次第です。

 
 今の日本の政治状況から小生が言いたいことは、民主党政権の悪夢という言い方ではなく、媚中媚韓の思想家が多い政党に国の舵取りは任せられないということです。いずれ後述したいと思いますが、今の対韓問題で朝日新聞の社説やその系列メディアの論説は、自国批判に撤しています。反面、愛国はいけない思想のようです。
 選挙戦では安倍政権批判は言わずもがなですが、ことに国家間問題においても相手国を利する論説を展開するというのは他国ではあまり見られない姿です。まるで言論の自由とは、国家批判メディアによるヘイト論説とも言える内容が自由に闊歩することを言っているようです。思想論理的情緒に変えた低次元の悪口雑言で国民を惑わすメディアには、逆に日本を愛する精神が無いのではないかと感じるほどです。政権側に近い政治家や識者が発する言葉には過敏に反応する、いわば言葉狩りが横行します。
 思想信条は人それぞれで、まさに自由ですが、他国有利の論説に執着するメディア日本はそこかしこで国の異常性に足を踏みいれているように感じられてなりません。

No.3140 国も地方も不祥事議員にまみれる

2019.07.18

 参議院選が今一つ盛り上がってきません。衆参同日選挙かと騒々しかったのが、そうならずに選挙への興味を半減させたのかもしれませんね。現在、都道府県別に長期間にわたり選挙カーが回る日々で、範囲が広いゆえ声の聞こえない日が多いのはやむを得ないところです。
 また、組織を代表しての比例候補者が多く、関係者はいざしらず一般有権者には他人事のような選挙戦に感ずる面もぬぐえません。
 政見放送も見るには見るが、出来もしない美辞麗句や政権批判のオンパレードで耳が疲れます。
 そもそも、政治という大きな枠組に対して国民の関心が低下しているのではないかと思います。これはなぜか? 政治家の不祥事・不始末に歯止めがかからないからではないかと。
 こうした出来事が起こるたびに、やったこともそうですが、それへの言動が悪すぎます。人格・人間性の内容が低すぎて、「えー、こんな人が当選してたんだ」と思わせる政治不適格議員が多すぎると思いませんか。これは国会だけの話ではなく、県議、市議等々幅広い状況で問題議員が出ている状況です。
 まして、不祥事があってもオラが地域の先生として当選する現実が少なくありません。有権者意識にも問題ありです。
 丸山穂高議員とか上西小百合元議員といった問題児は、居直るという人の卑しさをさらけ出すなど、厚顔無恥さを恥じるでもなく、人柄の悪さをマスコミに売っている感じすらあります。そういえば、最近は言いたい放題のタレントが面白がられる傾向があり、TVも主力番組にしているほどです。小気味よいという表現で受け止められるのでしょうか。平均的な真面目人間はマスコミの材料にはなりにくいということかもしれません。
 若さや美貌、もしくは著名人だからと投票する有権者にも問題はありますが、通常の感覚でも候補者の人柄の真実を読み取ることは至難の業です。
 贈収賄、公職選挙法といった事件が多かった昭和の時代と違って、政務活動費をくすねるとか、秘書に対するパワハラだとか、淫行セクハラ事件、思慮足らずの暴言など枚挙にいとまがないのが昨今の特徴です。大物感、小物感で論じるなら明らかに政治家としての人間観は小さいと言わざるを得ません。秘書も怒れば敵対心に燃えることを信長と光秀の歴史から理解できないものでしょうか。現代社会は内部告発や訴訟の時代でもあり、そうした情報にマスコミは飢えていることも頭に入れなければなりません。
 丸山穂高氏の場合は、救いようのない戦争発言により外交問題にまで発展させてしまいました。しかも反省のハの字もなく開き直っている始末。次回選挙に出ても当選しない可能性が高いが、議員でなくなっても芸能の世界で面白起用されないとも限りません。人格のない減らず口の達者な輩がメディアで生きることは大いにあり得る時代です。
 タレントという職種が知名度だけで政治家に変貌するのも考えものですが、政治がメディアの世界への登竜門になるのであれば、政治の質の低下は押して知るべしです。
 そんなことを思いつつ、発言内容ではなく人間性を見抜こうと政見放送に見入るのですが、ふと、むなしい気持ちに襲われる瞬間があります。自分も地方議員の一人であり、見られる対象なんだと。メディアに騒がれる議員は反面教師にしなければならないと言い聞かせる日々です。
 

No.3136 参議院選 嵐の中の告示

2019.07.04

前号のクジラブログに思いもよらぬお褒めのメールをいただき有り難く感じております。鯨食文化が、国はもとより地域単位で異なる例をわかりやすく綴ったつもりでしたが、食は土地土地で異なるからこそ、旅の魅力を高め、未知なる地へいざなう要因になっていることを感じていただいた面もあったようです。ありがとうございました。
16年間、政治に限らず、いろいろなテーマをエッセイ的に取り上げてきましたが、今後も同様の姿勢で書き綴りたいと考えておりますので引き続きよろしくお願いいたします。

 さて、参議院選が告示となりました。9年前の参議院選では、消えた年金騒動で、国民が未知なる政治を求めた結果、国の威信が随所で崩れることになったのはさほど古い記憶ではありません。今回の選挙も憲法改正、消費増税に加え、年金不安を野党一体となってアピールする17日間になるようです。野党にとっては「夢よ再び選挙」とでも名付けたい選挙なのかもしれません。
 しかし、現政権が憲法改正について問いかけていることに対して、まともな対応をしようとしない野党の姿勢はいかがなものかと思います。国会が発議しても、要は国民投票という最終場面があるわけですから、ある意味、この国民の権利を冒頭から必要としない政治姿勢はおかしいと言わざるを得ません。憲法審査会で堂々と議論した上で議決を諮り、そこで3分の2に達しなければ有権者の負託を受けた国会の結論として理解するだけのことであり、発議に至れば国民投票という流れになります。真面目に憲法問題を議論することこそ政治家の責任ではありませんか。
 立憲民主党などは、与党が示す9条改正は無視し、総理の解散権を低減する旨の改正を議論しようと・・・しからば憲法問題から逃げてはいないという論理です。歯車をかみあわせようとする意志は皆無で、政権からの投げかけを無視していることに変わりはなく、国を守るという観点は持ち得ていないようです。共産党に至っては、安倍総理は戦争をすることが目的だという得意の拡大解釈で戦争反対論理の賛同を得ようとする選挙戦。
 そして、こうした思考に特定メディアは応援の論戦を展開する。志位総理であれば日米安保は党是にもとづき即刻破棄? 枝野総理であれば親中、親韓路線をとり、結果として日本を守る術が無くなる可能性だって無くはないのです。
 また、現状にあって選挙争点にすべきは、少子化や教育、防災といった国を守るという意味において未来にかかわる内政諸問題も大切なことです。年金不安を煽る選挙戦はポピュリズムもここに極まれりといった様相に感じられてなりませんし、これによって野党政権が再び生まれることにでもなったらと思うとぞっとします。
 そもそも、年金不安を解消する手立て、道筋が野党に見出せるとはとても思えません。リーマンショックという外的要因で落ち込んだ日本のみならず世界経済にあって、デフレ脱却を旗印に打ち出したアベノミクスであっても徐々に、少しづつ成果を上げているというのが実際でしょうし、エクスプレス効果は打ち出せない現実があります。野党は経済をどうしようというのでしょう。消費増税反対だけでは経済論戦とは言えません。
 批判は簡単ですが、国際協調を基軸として進めている経済施策を考えれば、日本は世界の信頼を得ていることは間違いありません。ただ、露中韓朝の4つの隣国が別の自己中心的価値観を先行させている現実に対して各党の考え方を聴いてみたいものです。立憲民主党や社民党、共産党は何があってもほとんど中韓の批判をしないのが常のようですが・・・。

 そんなわけで、17日間の選挙戦が気候に合わせてジメジメした中身にならないことを願う次第です。

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