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No.3637 令和5年度施策要望

2022.11.24

 過日、令和5年度の市政運営に向けた自民党会派の考え方を施策要望として提出したところ、22日の全員協議会でいくつかの項目について現状及び市の意向が示されました。
 施策及びそれに対する予算配分はトップである市長及び執行部の判断で議案化され、議会はそれを審議する立場ですが、新年度に向けて、会派単位で予算要望することが慣例となっています。基本的には、どの議員も、どの会派も頭に描く重点項目に大きな違いはなく、まちづくりや未来志向の点でまったく異なることはあり得ないのは当然のことかと思います。
ファイル 1564-1.jpg 私も無所属の時から毎年予算要望していますが、本年は予算要望という観点ではなく、長中期の施策実現という意味合いを強くした要望を会派として提出したものです。
 詳細は添付資料をお読みいただければと思いますが、どうしても総花的になりがちな点に注意したつもりでも、最終的には22項目にわたってしまいました。
 また、それぞれの内容には関連する細かい施策もありますので、それらは執行部で思慮してくれるものと考えています。

 自民党会派としての重要思考は「すべて人口減少防止対策に向けた施策」という思考で、適切な施策実現と予算配分、そのための原資捻出という考え方を基本にしています。
❶中央産業団地の拡充については、県の都市整備部長、企業局長を副市長として迎えるにあたり、和栗現副市長に対して最も重要な任務にしていただきたい一つとして3年前からお願いしたことです。もとより、計画段階ではABCという3区画があり、C区画がはずされた経緯がありますので、場所の再選定も含めて既に企業局への折衝は為されているものと思います。
 県事業の直接の担当トップだった方を副市長にお迎えした意味は、そういう点にあるのは考えるまでもありません。私が懇意にする他の自治体でもそういうところを強く意識して副市長を迎えているということですから財政厳しい幸手市にあっては必然的なことと理解しています。権現堂第2公園の急速な進捗や惣新田幸手線バイパスにしてもそうしたことが県会議員の存在と複合的な効果として示されたものと確信しています。

❷天神の湯の令和5年6月での廃止が22日の全員協議会で示されました。これはこれまでの議会で会派の坂本議員や私などが一般質問等でも強く指摘していたものです。これで年間約2,500万円の赤字解消となります。
 思えば、私が市議に初当選した平成15年12月議会だったと記憶していますが、そこで天神の湯設計予算の議案が出されたのですが、今から中止出来ないかとの質問をしたものです。当時の総務部長が、予算以上の違約金が生じる可能性があるといった答弁をし、結局は建設に至ってしまいました。
行政がこの施設を運営する必要性がはたしてあったのか?という疑問はいまだに残ったままです。

❸県道惣新田幸手線バイパスの事業が進展します。これも前項同様協議会で発表されましたが、11月13日に杉戸県土整備事務所の副所長、県会議員が出席した説明会が開催されたということに対して、市長、副市長、担当部長が出席していなかったということで、招請されていたかいないかは別にしてそれでいいのかと感じた次第。
 翌日市に確認をしました。これほど重要なまちづくりアセスメントですから、本来は議員にも連絡をし、任意での出席を求めるくらいのことがあってしかるべきではないかと苦言を呈したものです。
 どこが主催で、誰を対象に開催する説明会なのか。議会でも一般質問等たびたび対象になっている整備計画ですから、しかるべき対応がなかったことは残念です。万が一、地元説明会だからというのが理由だとするなら、この事業は幸手市全体が地元であるという考え方に立つべきでしょう。そういう意味で行けば、全員協議会で報告されはしたものの少々釈然としないものがあります。オフィシャルであれば、報告ではなく説明会への参加を議員にも連絡すべきだったのではないかと思う次第です。

 その他、各項目につきましては、それを揚げた理由・事情等も説明したいものもありますが、いくつかは自民党会派だけでなく、他会派の議員さんも一般質問に取り上げているものがありますので議会中継ライブでもご覧になっていただければと思います。私も12月5日の出番になると思いますが、学力向上、高齢者福祉の在り方、中央産業団地の拡充といった質問をしますので、ご注目いただければ幸いです。

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No.3636 若人の意識調査

2022.11.22

 先週土曜日、所沢に住む学生時の友人から突然電話があった。「えだの街って人気無いんだなー。新聞読んだかい」と久しぶりの挨拶の後の彼の言葉。「なんだよ、いきなり。どこの新聞だ」と聞いたら東京新聞だと言う。かつて東京新聞を読んだ記憶があまり無い。そこで「何が書いてあるんだい」と尋ねたら、添付した18日の記事内容を話し始めてくれた。送ろうかというから頼むと言い、昨日郵便で届いた。

ファイル 1563-1.jpg 少々驚いたというか残念な思いが巡ったが、街の諸々現状を想うとさもありなんと感じる部分も無いではない。
 するとその後、県内旧知の友人数人からも同様の、私が住む街を心配してと思われる電話があった。
 今、これについての評価感想はいろいろ巡るものの、これが幸手市の実態なのだろうと、記事にもある担当者の「真摯に受け止める」という言葉にうなづく状況だ。発行部数の少ない新聞とはいえ、いい気持ちはしない。
 今日は12月定例会前の議会運営委員会と午後には議会全員協議会があります。

No.3633 地域イベントの意義

2022.11.14

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 錦秋快晴の中、昨日は前号でご紹介した「香日向健康フェスタ」が開催されました。3年ぶりの開放感に地域民が大勢参加され、久方ぶりの賑わいを見せました。
 まずは開催にご尽力された自治会、体協の皆さんに敬意を表したいと思います。
 特に感じた事は、ここ香日向に移り住んだ世帯主の孫世代がわざわざこの日に遠くから出かけてくれたことです。第2世代が社会人になって実家を離れ、異なる街に住む事は自然の成り行きでしょうし、また同居するのもこれまた有り難いことでもありますが、第3世代がおじいちゃん、おばあちゃんの住む街に来て、そこで地域のイベントに参加してくれるというのは、なんとも嬉しいというのが単純な感想です。もっとも、それだけ新興住宅地と呼ばれた地区が年をとったということではあるのですが。

 地方都市の人口減少は現代社会の最大の行政課題なのは間違いありませんが、避けて通れないというか、どうしたら歯止め出来るかという点で、各自治体共通の悩みの種です。そういう意味において、こうした地域イベントにヤングファミリーが集う実態はまだまだ捨てたものじゃないという期待と希望をもたらしてくれたのではないかと思います。
 「何度も訪れたい街づくり」このワードは未来のまちづくりに欠かせないキーワードだと改めて感じたイベントでした。

No.3630 交付金補助制度の考え方

2022.11.07

 №3627でお知らせした先月31日の臨時議会の内容に対しいくつかのメールをいただきました。その一つは、かなり手厳しい内容でなるほどと感じさせてくれる点があるのですが、こうしたご意見に耳を澄ますと言うのがいかに難しいことかを痛感しているところです。
 その理由は以下のような点にあるかと思います。
❶まず最初に申し上げたいのは、執行部が予算編成を積み上げる際、議会・議員が、その論議に入り込む余地がないということです。あくまでも、執行部内でヒヤリングなどを通して、部門別に支援する方向性や枠組みを協議検討しているということです。それはまた自治体予算編成の在り方として伝統的に行われてきた手法で、議会は提示された議案を審議する立場で、質疑、採決をする機能を有しています。臨時議会の場合の多くは委員会付託も無く、即決採決という流れです。
 国政において政権与党が財務省の頭の固さを吐露する場面がありますが、それと本質的には同じことと思います。
❷したがって、今回のように緊急臨時議会の開催を招集されて生活支援予算議案を質疑するにあたっては、当初から反対という姿勢ではなく、賛成という認識に立って、質疑をするのが一般的なあり方です。なぜなら、生活支援議案に反対するという姿勢で臨むこと、更に採決で実際に反対することが良いことかどうかが根本的に頭をよぎるからです。
❸つまり、どういう支援内容にするべきか、した方が良いかの考え方は、まさに千差万別です。個々に持つ意見を集約してみたところで、まとまるわけがありません。編成するための視点を広く持てば持つほど、予算額そのものにに限度が生じてきます。
 国からの補助金ということを考慮しての積み上げ予算であり、過去の補助実態をふまえて行う支援策の予算組みですから、その内容に正解はありません。今回の場合、財政調整基金から2900万円を繰り入れも加えての編成でした。

 ただ、根本的に私が思っていることは、執行部が行う予算編成は細かすぎるという点です。電気だガスだ一般生活物資の物価高騰だと騒いでも、要は同じように生活そのものへの影響ということではありませんか。
 であれば、事細かに対象を分けて細分化に配慮する支援が必要だろうかいう疑問です。
 わかりやすく言えば、水道料基本料金の無償化を8月から11月まで実施した前回のパターンを来年3月まで継続してもいいのではないかとか。あまねく、等しく対象となるのは生活インフラです。水道料金は自治体の管理下にある特別会計ですから最も打ち出しやすい支援策です。それを事業所にまで拡大することがあってもいいと思います。
 また、今回の国庫補助で他の自治体が表明した中で、私が関心を持ったのは松伏町です。プレミアム商品券を等しく15,000円も配布するという施策です。わかりやすいと思いますがいかがですか。1世帯あたりが受ける電気、ガス、食料品などの物価高騰の影響を単純に考えれば、家計が圧迫されるということですから松伏町の考え方は単純明快でわかりやすいやり方です。地場商店にとっても好影響でしょう。
 考えるべきは生活レベルの違いをどう反映させるかです。年金生活者、生活保護者、非課税世帯、多子世帯等々、複雑にはなりますが、基本は事業商売の如何にかかわらず、生活支援にあれほど複雑で細かい支援策が必要かという想いはあります。
 ただ、議案として提出されれば、それを否決するのはなかなか難しいことではあります。ベテラン議員の一人は厳しい質疑をしましたが、採決では賛成しています。その裏にある事情及び心中は分からないではありません。

No.3629 幸手市文化祭

2022.11.06

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 このところの日中の暖かさでなんとも言えない心地良さに救われている。小春日和というが小秋日和という表現は無いのだろうか? それで小春日和とは何時頃のことをいうのか調べてみたら、「晩秋から初冬の穏やかで暖かい天候のことを言い、春の文字はあるが春のことを言うものではない。陰暦の10月の別称として使われるようになったとされ、陰暦10月は、現在にあてはめるとおおよそ11月から12月上旬にあたり、その時期の春のように温暖な陽気を示す言葉」だそうな。
 まさに小春日和は今の季節を示す季語なのだ。俳句・和歌の世界では当然の季語として使われる4文字なのだろう。ご存じの方が少なくないと思うが私としては大いに勉強になった次第です。
 おそらく、過去ブログの1月や2月の分で、この小春日和を使っているかもしれません。ふむふむ、日本語は奥深いものじゃのー(ヒゲ爺気取りですみません)

 さて、幸手市文化祭に出かけてきました。3年ぶりの開催ということで、昨日の初日はかなりの人が訪れ、熱気でいっぱいだったそうです。今日、私がいた10時半から2時まではホールも体育館も比較的ゆったりと落ち着いた感じでそれもまた良かったかなと思います。いつもですと、ウェルス幸手で1日中焼きそばを焼いているのが例年の文化祭でしたが、コロナの関係で飲食の取り扱いはしないということで、今年はゆっくり拝見することが出来ました。
 出品については、コロナのせいか、はたまた時が空き過ぎたせいかはわかりませんが、若干出展数が少ない感じがしました。幸手の文化人たちの創作意欲が減退しているのが気になる点です。そうは言うものの、私も出品依頼を受けながら、結局出せずじまいでしたので大きなことを言えた義理ではありません。
 また、折角準備したパネルなのに展示物が掲示されていない面もかなりあったので、パネル1枚当たりの展示を少なくするなどの工夫はされても良かったのかなと思いましたが、子どもたちの生き生きとした絵や書が会場を活気づけていたのはなによりでした。

 さくらホールの方ではいくつか問題点がありました。❶さあ歌うぞという直前で曲がかからなかったり、❷歌い始めたら声がダブルのでおかしいと思ったら、カラオケでなく本人歌入りの本曲をかけていたり、また、❸日舞を踊り始めて30秒ほど経過したところで曲が突然止まったりと、出演者が可哀そうに感じる場面に出くわしました。このようなバックの管理面もその街の文化レベルに関わる対象になるでしょうし、反省する点ありと感じる点でした。
 ともあれ、会場全体の雰囲気は久しぶりのイベントを楽しむ市民のにこやかな顔があふれていました。 
 幸手の文化はまだまだこんなもんじゃない!というのが今日最大の感想でした。

No.3627 物価高騰支援臨時議会

2022.11.02

 2日前の31日、国庫補助金119,487千円の予算編成議案が提出されたことから臨時議会が招集されました。詳細な内容は添付した通りですのでご確認いただければと思います。
 歳入は2ページ最下部にある通り、国庫補助金に財政調整基金からの繰入金を加えて、合計146,487千円という大型補正となっています。
 国から県へ129億円が給付されましたので、県民一人平均約1,750円換算になります。幸手市への交付金額を市民一人当たりで換算すると平均を約700円上回っている計算になります。多いから良かったと単純には考えられないわけで、それだけ財政実態が県内でも低い位置にあると考えるべきなのでしょう。

■歳入
1.新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金
 (電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金)119,487千円
2.財政調整基金繰入金                27,000千円

ファイル 1554-1.jpg ファイル 1554-2.jpg 議案説明の後、通常通り議員からの質疑を受けるということになり、最古参議員のお三方が挙手の上、順次質疑に立ちました。
 私は、1週間ほど前に配布された議案を吟味し、執行部としては、これまでの3年近い期間で対応してきた支援内容を考慮した上で、今回の各種配分をしていると理解し、質疑をする予定なくこの議会に臨みました。

 お三方の質疑はいずれも、予算編成にあたっての経緯、決定判断に至る市長の思い等々に加え、中には給食費の無料化は次年度以降も続ける考えはあるかと市長に市民向けの要望をするといった質疑?もありました。あくまでも国の政策に則った臨時議会ですし、幸手市の財政を踏まえると便乗的に市民受けする要望をするのはいかがなものかと感じた次第です。いわゆる議案に対する純粋な質疑という観点からは的外れな感は否めない質疑ではなかったかと。
 採決は全員起立で承認されました。

 執行部の答弁の中で気になったことがありました。それは、19歳~29歳の4,500人を次世代と捉え、この層を対象に2,000円のハッピーエール券を配布するという理由について、この年齢層の流出が顕著だとする答弁があったことです。人口問題はすべての自治体はもちろん、国家的課題であり重いテーマです。幸手市の人口減少が5万人を割ったことはある意味衝撃的なわけですが、更にこの次世代年齢層がその原因だとするなら由々しきことではありませんか。今回の措置で流出防止の一助になるかどうかは難しいところとは思いますが、苦しい中での思案のしどころという意味においては、執行部のアイデアと判断は間違いとは言えません。これを、たとえば19歳~25歳までにして一人3,000円にするなどもあるとは思いますが、その決断に正解はないと思うからです。
 先の研修では、人口を増やすという考え方は難しいハードルだとするパネラーもいましたが、あきらめることなく立ち向かう姿勢を持ち続ける必要があると考えているところです。

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