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No.3098 幸手新駅舎完成記念式典

2019.03.16

 掲題の施設は、幸手市が多額の税金を投じて建設したもので、正式名称としては「幸手駅橋上駅舎自由通路整備事業」として進められてきたものです。
今日16日に、自由通路降り口に整備された西口駅広場で完成記念式典が開催されます。悪天候も予測されましたが、どうやら雨雲は道をそれたか、消えたのか好転に恵まれそうな状況です。それはそれで良かったですね。

 税金使途の優先順位として、先行きの財政への不安をもたらすことにもなる事業ゆえ、心の底から喜べるかというと・・・新駅舎への想いの違いは様々な民意を耳にもし、東西自由通路のみの建設を主張してきた立場としては複雑な思いもあります。しかし、ここ数日は財政の問題は別として駅舎が生まれ変わり、西口へ通路でつながることになったことは、それを期待し続け、喜ぶ市民もいるわけですから、祝いは祝いとしての精神を持ちたいと思います。
 派手な祝賀会らしいと評判ですが、お祭りごとが大好きとの評判が高い市長の挨拶が注目されます。今日は、目出たい日にケチをつけるつもりはないのですが、読み返すと少々皮肉めいた内容になってしまったようです。
 ただし、これだけは指摘しておきますが、市長が駅舎建設の利点について「駅舎が新しくなると人口が増える」と発言したというのですが、それは見当違いの建設誘導にも感じられる方便だと思っています。それには最低条件として西口区画整理事業の早期進展が絶対的に欠かせませんし、市内企業や大学との連携、久喜市との連続性、道路整備など、リンクさせるべき施策がけっこうあるのです。駅舎だけの街づくり効果があるか無いかは近隣の東武線駅舎の多くが示しています。とりあえず「物が綺麗になることはいいことだ」という理解は出来ますし、そういう意味でのお祝いと・・・。
 費用対効果が数年後には示される大事業の完成記念日、つつがなく行われることを願っています。