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No.2943 おごるな白鵬

2017.11.28

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 スポーツの話題が素晴らしいのは限りなく世の中全体を明るくしてくれるからではないだろうか。それは勝ち負けだけにこだわらない不思議な魔力をスポーツが持っているからだと思うがどうだろう。
 ところが、大相撲は時折社会全体を暗くする癖があるように思えてならない。他のスポーツがすべて清潔感にあふれているとは言わないが、相撲の落とし方は他の比ではない。すでに過去ブログで若干のことは書いてはいるので詳細は控えるが、世間の大方の考えと同様に、白鵬の言動について大きな問題を感じるので再び今回の事件を取り上げた。
 今、あえて使ったように今回の一見はすでに事件化している。そこで白鵬が優勝後のインタビューで暴力の加被害両当事者の復帰を果たさせたいと語った。白鵬が警察の事情聴取を受けることでそのようなことが現実となるのだろうか。どのように聞いても偉そうにとしか感じられない発言だった。会場は拍手の渦となっていたが、千秋楽を観戦し麻生副大臣の登場などもあって観客の気分も最高潮に高揚していたこともあるのだろう。その後、白鵬の音頭で万歳三唱と相成った。なぜ万歳三唱? 自分の優勝に対する祝いの催促か、それとも大相撲の繁栄を祝う行為を求めたのか。いずれにしても奥ゆかしいことでは世界一と思われる日本人にとっては少々違和感を感じるものではなかったかと思う。
 相撲自体の取り口でも、カチ上げ、ひじ打ち、張り手、ダメ押しといった横綱としての品格が感じられない内容が多すぎる。勝利を受けた後の勝ち誇った仕草も独特で、女性の批判の対象になっていると聞く。そして、例の嘉風戦の土俵外抗議である。立合いを見る限り、綺麗な立合いであり、白鵬は左手で嘉風の右頬を張っている。待ったもヘチマもないではないか! それが原因で頭を下げて下から出た嘉風にモロに組まれたところで右手を上げた。しかし、実際のところここまではどうでもいいことで、行事軍配が上がっているにもかかわらず土俵外で手をかざして行った抗議行為には観ているもの全員があきれて見つめたのではないだろうか。清く土俵にあがり礼をして降りるのが相撲道の姿のはずである。アナウンサーがしきりに前代未聞と発していた。

 とにかく、事件として警察の捜査対象になっている現状で、その対象者を公でかばう発言は行き過ぎの行為だ。事件現場にいた当事者として話すべきは話すということに徹し、それ以上の私的感情を口にするのは奢りが為せるものか、救いの手を差し伸べたいという明確な優しさから出るものなのかわからないが、多くの方は白鵬にこう言いたいのではなかろうか。
 「控えおろう!白鵬殿」