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No.2166 三宅さん引退に思う

2012.04.03

 政治評論家として、その人柄がとりわけ中高年に親しまれているという三宅久之さんが引退した。2日のTVタックルが卒業式ということだったが、三宅さんを囲んでの言いたい放題の座談会が終了したことはとても寂しいことだ。
 たまたま土曜日だったと思うが、朝番組に出ている三宅さんを拝見した。タックルと違い落ち着いた雰囲気でのトーク番組だったこともあり、現国政についての問題点などでの真摯な意見を拝聴した。引退を表明して気持ちがゆったりした雰囲気が見てとれた。
 やはり引退はもったいないというのが正直な感想だ。しかし、最近気になっていたのだが、三宅さんは議論が伯仲してくると息継ぎが思うにまかせない感じが見受けられた。呼吸器官に異常があるのかなと感じさせた。
 1930年生まれだというから82歳の高齢だ。万全な体であることがミラクルなのだから、これからの人生で健康を少しでも取り戻してほしいと思う・・・と考えるそばから、朽ちるまでコメンテーターという生き方もあるのではないか、まだまだ現役国会議員をたじたじにしてほしいと思う自分がいる。
 それだけ三宅さんの語りの小気味よさが好きであり、我が師匠と断りなく思っていた。

 
 しかし、テレビ評論家が理由の如何は別にして、言葉がスムーズに出てこないのは許されないという三宅流美学が今回の結論に至ったものと思えてならない。どうぞごゆっくり!