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No.2969 幸手市の過大補助金の顛末

2018.02.15

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 幸手市の中島土地改良区過大補助金受領問題のその後を読売埼玉版で見た。調査終了後の市の対応がかなり具体的に書かれている。私が見ている読売以外でも、おそらく取り扱われていると思うので、明日、確認してみようと思うが、ともかく一言で「杜撰」ということに尽きる。何が杜撰で、どこが杜撰かということだが、改良区は補助金を受けるにあたって補助の詳細を知らなかったと言い、市は担当者の口頭による確認だけで書類審査を行わなかったとある。つまり、すべてに杜撰ということになるのではないだろうか。
 補助金申請回数は10年間で70件に及び、国・県の補助金対象となる事業名が記された不自然なケースは2012年から8件あったとされる。しかし、これはあくまでも市の発表である。もちろん、県からもしっかり調査するよう求められていると思うのだが、改良区の回答も「補助金目当てで偽造しようとしたのではなく、わかりやすい表示にした」という。少し子供じみた言い訳に感じないではない。かたや、市は「不適正な申請だと客観的に示すのは困難」として改良区側の説明を受け入れたようだ。この市の判断もわかりにくい。おそらく市民の中には不適正どころか不正だと感じている割合が多いと思われ、それこそが客観的ということではないのか。市民目線はこうした場合、有って無きがごとくということか。
 過大金も当初の1600万円から1980万円と増えた。これを返金するにしても改良区にそれほどのキャシュフローが可能かどうか、また、この過大金の使途はどうなっているのか、住民監査請求も出されている折から、まさか返金無用ともなると県も黙ってはいないかもしれず、改良区にとって水不足事件以上の難しい局面になったことは間違いないようだ。
 私が最も恐れるのは。、県による幸手市へのイメージかつ対応が厳しいものになることだ。それでなくとも、すでに幸手市は県の印象はよろしくないものがある。市長や副市長の減給だけで事足りるとは思えないのだがさてさて。

No.2964 沖縄が変わる!

2018.02.04

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 今日は個人的に気にかかる市長選挙が2か所で行われた。一つは川口市長選で県議時代にお世話になった現職候補の2期目当選なるかどうか。まだ開票結果が出ないが相手候補は無所属を名乗ってはいるが共産党県議として8カ月務めた方で、その後解散総選挙の際に衆議院選挙に共産党候補として出馬した方だ。予測は現職の奥ノ木さん間違いなしと思っているが選挙は何があるかわからないとは言い尽くされたことゆえ、はたしてその結果は・・・。

 もうひとつは、沖縄名護市長選だ。こちらは新人候補の当選が決まり、辺野古基地建設反対を訴えてきた稲嶺さんの落選が決まった。稲嶺さんは翁長知事とのコンビよろしく政権および米軍と対峙している政治家である。ただ、その言動にはいささか問題があって「沖縄は中国にあげればいい」とおっしゃられたという話も文字となって報道されているのだ。これは妄言か暴言か、それとも失言か・・いずれにしても日本人でありながら領土問題をあまりにも軽く考えているとの批判があって当然かもしれない。翁長知事が強気な、しかも中国シンパ的発言の多い方なのでその影響を受けているということかもしれない。
 覇権国家、中国の対日本の奥底にある政治思想は沖縄支配である、習近平はト小平の経済を踏襲しつつ、反腐敗を唱える裏で共産党支配を強め民主化を徹底して粛清する政治を強めている。そうした実態は表向きには外に伝えられることなく、日本のメディアも中国のブラックな部分を報道することに控え気味なのだ。習近平は今やト小平以上の権力を手にしつつあるというのが専門筋の見方である。石平さんの論説などはその代表的な例である。
 そして、沖縄の主流メディアは翁長支持なので、尖閣で中国がしている行為及びそれに対応した日本のスクランブル状況などは無論のこと、漁民の生活が脅かされている事実などの委細が伝えられることはない。つまり、沖縄県民は左派イズムに満ちた偏向報道の波に乗せられているといえる。去年、沖縄本島に初上陸した八重山日報が沖縄の酸素不足の空気を清浄化しつつあると聞く。

 辺野古建設は普天間移設を実現するためのものであり、普天間無くせ、辺野古反対はまさに日米安保の崩壊につながりかねない。尖閣はおろか沖縄までも我が領土と口にする党重鎮がいる中国の脅威は実は北朝鮮の比ではない。韓国の歴史修正、蒸し返し外交も裏に中国の存在があり、世界の国々や平和団体に向けて対日歴史修正を仕掛け、日本の外交イメージをダウンさせようとしているのが中国だというのはたしかなことである。それは南シナ海から東シナ海、そして太平洋進出という野望に向けた延々と続く中国の戦略と理解すべきだろう。
 稲嶺氏敗戦で辺野古で行われている基地反対運動にも何らかの影響が出ることになるであろう。ネット動画で確認する限り、沖縄県民ではないプロ活動家と思しき運動家が相当数いることは間違いないようである。おそらく本土から大挙出向いているものと思われるが、このプロパガンダ活動費用がいったいどこから出ているのかなど不思議な点が多いとされている。今回、期日前投票が約45% 2万票を超えていた。これが渡具地さんの勝利につながった現実は、反基地運動に疲弊し、それが地元経済の活性化に結びつかないということに名護市民が気づいたものと考えられる。
 渡具地新市長には辺野古建設を速やかに進捗させ、普天間移設を早期に実現するとともに、経済的に停滞が続く沖縄のために力を発揮してもらいたいと思う。

No.2962 土地改良区の運営実態

2018.02.02

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 予報ほどには重くなさそうな雪でほっとされた方が多いのではないだろうか。寝起きでまず雪かきをしてから朝食をとり、その後1時間遅れの登校児童を見送り一息ついたところで朝刊を開き埼玉欄の幸手市関連記事に見入った。
 通称、中島土地改良区と呼んでいる惣新田吉田地区に304ヘクタールが広がる田園地帯。ここは昭和40年代に大規模灌漑事業として市東部地区を中心に実施されたパイプライン事業を拒否した地区として知られている。当時の地元国会議員だった三ツ林弥太郎議員のお力で国費240億円ほどが交付された事業と聞いており、これは私の選挙時にも幾度となく農村地区の集会で耳にし、私自身も語り続けた話である。この事業によって幸手の米作農業の安定化が実現したということで弥太郎氏に感謝している農家がいかに多いかは私自身が実際に受ける話である。
 当時の拒否の理由はこの地区が江戸川に隣接するので灌漑用水に事欠かないというように伝え聞いてはいるが事実はそんな簡単なことではないはずだと感じている。政治がからむ話には幾重にも裏事情が重なるのが常である。

ファイル 870-1.jpg 新聞が伝える話は記事にもあるように9月の議会一般質問でもあったわけで、そこから市が調査を開始したとある。私がこの情報に接したのもほぼ同時期である。今になってこれほどの大紙面記事になるとは思わなかったが、市への申請書から国・県の補助金が含まれているかどうかわからなかったというのは申請書の不備を感じる話でしかない。灌漑排水事業であろうがなかろうが、タイトルの如何に関わらず、国や県から受ける補助予定額を記載する様式になっていればよかった話ではないか。ましてや、それを口頭で確認するだけとも書かれているが、口頭で聞いた話を最低限当該書類にメモ記載していたのかどうかも疑わしい。これが単純作業・職務として引き継がれていたとすれば改善見直しの対象に上がることも難しいところである。どちらが主たるリードマンかは別にして馴れ合いという実態を指摘されても反論の余地はないと思うがいかがなものだろうか。
 最大の問題は、契約書の原本と市への提出種類のタイトルが異なる例が複数あったということである。意図的作為としか感じられない。1,600万円の過大交付については利息換算もした上で返還を求めるべきかもしれないがはたして市はどういった解決策を改良区に対して示すのだろうか。
 この地では数年前のゴールデンウィークに江戸川の水位低下による異常渇水という事態が発生し、三ツ林裕巳議員が国交省に掛け合い大型ポンプを4機、私が当時の県副知事に掛け合い江戸川南部流域の土地改良区や工業地区に対して上流域である中島地区で水を取水することへの同意書を取り付け幸手放水路から一気に水を引き込んだことがあった。シロカキが終わった後の水不足という非常事態をしのいだことで、地域の方々に感謝されたことを今でも印象深い新鮮な記憶として残っている。
 そうは言っても、今更パイプライン事業でもないし、それはもはや難しいことであろう。こうして考えると、古き時代の新規行政施策を地元が拒んだという話は幸手市に関するだけでもいくつかあるようで、あの時受け入れていれば幸手も変わっていたという話をよく聞く。時の先人が先進事業を断るにはそれ相応の理由があったことと思うが、政治行政の先取り、新取りへの住民理解が街の未来を左右することをあらためて肝に銘じたいと思う。

No.2957 2大政党制は実現遠し

2018.01.17

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 野党の統一会派を進める話が五里霧中の状態だ。民進希望両党の執行部協議でいったんまとまったかに報道されたが、民進の今日17日の両院総会で「見直す」という方向になった。それを受けて希望は今後民進との会派調整には応じないことを決断した。なんともていたらくな執行部協議であったわけだが、協議の以前に党内調整をきっちりしていないことが露呈したということだろう。
 希望の玉木代表もしかりだが、民進の大塚耕平代表も前代表の前原氏同様大変な時に代表になったものだ。まとめる力を持たないのか発揮できないのかは不明だが、議員個々のメンツやプライドが交錯しているのは間違いない。もっとも、政治理念、公約の面で異業種交流のような流れ・・・つまり異思想統一の野合会派を拒否する議員はまだましか。
 民進に属する14人の無所属議員の多くも岡田リーダーの思いとは別に立憲民主におもねる議員が多くまとまりを欠いた状態にある。もとより排除の対象にされたという怨念が残ったまま統一会派に向けた協議を進めたことに無理があったのだろうが、政治の世界とはこのように心根がさっぱりしない面が多分にある。それがために自民1強にくさびを打つという大前提が崩れてしまうのだから。低次元な縄張り意識とも感じられ、国民どころか支援者の思いすら共有できない姿と言われてもやむを得ない。

 高みの見物を決め込んでいる立民は、排除のいきさつでやむなく出来た政党で、そこに判官びいきなる特有の有権者意識が働き、実績皆無の新党にもかかわらず数的に躍進した。それにより他ニ党よりは思想主義的にまとまった状態にある。とはいえ保守などと意味不明なことを国民向けに枝野代表は口にするが、その実態は安保反対、改憲反対の完全左派思想の集団である。考えれば東日本大震災発生時の菅政権の集約型かつ旧民主党を引き継ぐ政党と言え、新党ではないという見方も出来る。
 前述の排除の関係から希望との会派は考えていないとし、現状は民進離党組からの復員確保を前向きに受けるといった状況であろう。
 野党のこうした状態は自民1強に拍車をかけることになる。嫌自民、嫌安倍の考え方の方は眉をしかめることだろうが、私は最近、政権交代は自民政権内で総裁選挙による総理交代が政権交代という実態でいいのではないかと感じている。総理総裁候補に多種多彩な人物が名乗りをあげるのであれば、それはすなわち政権交代と同様という見方である。安倍さんが石破さんに代わったら立派な政権交代ではないか。自民支持者にも安倍さんは嫌いだが石破さんまたは岸田さんならいいとか、兎に角安倍さんは飽きたという人がいるかもしれない。まさに政権交代を意味しているとかんじるのです。基本は保守本流である自民党政権を維持しながら短くて3年の首相任期をもって、時の首相の舵取りによる国政運営を担ってもらうのが日本の政権交代という政治の姿でもいいのではないかと・・・今の野党の姿を見るとそう思えてきた新年早々の国政への思いである。

No.2950 立憲民主党よ、おまえもか! 

2017.12.29

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 少々偉そうなタイトルで恐縮だが、立憲民主党による排除の意趣返しに異論ありを申し述べたい。
 3か月前、小池都知事に個人的信条を理由に排除され、民進党ではすでに選挙戦を戦えなくなっていた左派系議員がやむなく立ち上げたのが立憲民主党であった。
 野党第一党として政権与党に対峙し、政権奪還を果たそうと人数合わせで膨らんだ民進党だったが、3年半の政権運営で外交・防衛・経済・教育といった政治の根幹でたびたびつまずいたその末路はほぼ推測の範囲となりつつあった。政治を知るものであれば蓮舫代表が実現した段階で民進党解体は遠からずと感じていたはずである。
 ところが、政治の一寸先は闇という格言が存分に示されたのが先の選挙だった。思わぬ小池野望の党の出現とその失態で想定外の政治体型が出来上がった。はじかれてやむなく新党結成に動かざるを得なかった立憲民主党が、反転野党の主力的存在になったのだから政治に関わるものは無論のこと、共産党や社民党もさぞや驚いたことであろう。希望に排除されたにもかかわらず根性があるという判官びいき論理が国民に渦巻いた解散選挙結果となったのだから。 しかし、その実態は、政策・思想・信条において自民党と際どく対峙する保守系政党といった感じではない。民進党にあって最も左派系であり共産党に近い考え方の持ち主の集まりが立民である。そして、今民進残党が3党の統一会派結成を打診したものの、立民福山幹事長にきっぱり断られた。福山氏が民進党使者に求めたのは「希望の党とは組まないと確約すること」「万が一、希望の党が望むなら立民綱領に全面的に賛成すること」というものである。どうだろうか・・・踏み絵を求めるところなどは意趣返しというか、排除そのものではないかと思うがいかがなものか。驕れる者久しからずやというが、立民入りで肩書き上は大出世の福山氏も相当な器だ。立民による排除の逆転現象は醜い政治を見させられているようで背筋が寒くなる。
 そして、国民の期待をたった一言で怒りに変えた希望の党に入る議員は見当たらない中、民進を離党し立民に入党するハグレ者が複数出ているといった状況である。次の選挙を戦うための政党選びといったところだが、情けないことに今夏まで代表だった蓮舫氏が、またシールズ系議員と小生が名付ける有田芳生氏も名乗りを上げた。日本落ちたの山尾氏も・・・。あきれたものだ。そこではたと思うのだが、この立民はシールズ党と名乗ってもおかしくはないのかもしれない。志位氏や福島みずほ氏などと呉越同舟してシールズ活動に参加していた民進党議員の多くは立民議員に転じている。

 結果的に旧民主党は3つの政党に分割された現状であり、それが何を示しているかは有権者にこれ以上ない反省材料を与えているのではないだろうか。8年前に年金問題に対するマスコミの過剰報道を信じ、操られた有権者が国の方向性を3年半民主党に委ねたところから、平成時代後半の悪しき政治の歴史が始まったのである。その旧民主党の鳩山・菅政権において政治の低迷を招き、国家情勢を貶めた議員一派が立憲民主党の実態である。排除されて新党結成に走るしかなかった状況に拍手喝采した有権者が生んだ政党である。この政党に対して保守精神に帰来する国民が期待出来るものがはたしてあるのだろうか。反自民、反安倍といった反体制であれば何でもいいというのではなく、建設的な議論で政権を質し、正すことを志す政党でなければ野党第一党は務まらない。1年近くもモリカケ問題で政権追求した野党は国のために仕事をしたといえるのだろうか。
 政治に綺麗事が通用しないのは重々承知しているつもりだが、感情に走る選挙結果は政治の活力にはけっして繋がらない。政治の世界の信条信念とはこういった思考が大切なのだと確信している。

No.2948 今年話題をかもした女性政治家たち

2017.12.20

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 今年ほど女性政治家が急流を流れ落ちるがごとく凋落した年はなかった。蓮舫、小池百合子、山尾志桜里、豊田真由子、上西小百合といったところが上げられるが、ことに頂点を極めながらも運営戦略といった点での感性が不足していたことから党代表の責務を全うできなかった蓮舫と小池百合子の二人は特筆ものである。
 蓮舫氏は民進党代表に大塚耕平氏が就任するやその政策批判に走り、立憲民主党への入党を思考するかの言動を展開している。たしかに衆議院選挙だったことで参議院の彼女はその成り行きを見つめていたのはわかる。前代表として簡単に民進党を離党するというのは信義にも劣ると考えたのであればまずまずのものである。しかし、選挙が終わって1ヶ月足らず過ぎたところでの代表選後の即反発であるからその思考と腰の軽さには驚くしかない。国籍問題で逃げまくり、野田幹事長に続投を拒否され党運営に行き詰まったことから辞任をし、その後代表になった前原氏の希望の党合流方針から民進党解体にまで発展しそうになった大元の原因に自分があることはすでに脳裏に残っていないようだ。新代表の大塚氏をしばしバックアップする心があればその人間性も少しは見直されるのかもしれないが、この世界にそうした思考は不要だと考えているようにしかみえない。大事なことであるのだが・・。
 小池氏はすでに東京都知事としても行き詰まり感を見せている。都政自民党はもとより友党と認めた公明党からも厳しい質疑がなされ、その対応に苦戦が続き謝罪に追われる場面が多いという。問題点の指摘や新たな方向性を打ち出す小池氏ではあるが、言ったきり姿勢が指摘され、ほとんど結果が示せていない実情は責められても仕方あるまい。国政のモリカケ問題を安倍政権の情報公開不足だと揶揄し、それを自らの改革方針の一丁目一番地だと表明するも、実際は率いる政党にだんまり戦術を打ち出すなど独裁者としてのイメージを披露したのは戦略ミスであった。市場移転問題は今夕来年10月11日の移転が決定した。しかし、いまだに安全対策工事の入札不調が続いている中、15ヶ月間の混乱を招いた結果はいったいなんだったのか。本当に移転問題のすべてが解決するのだろうか。築地再開発もぶち上げただけでまとめられずに立ちつくしている状態のようだ。攻勢過ぎたがゆえに守勢に回された時の典型的パターンに陥っていることは間違い無い。国政から都政に進出し、人気が全国的に広まったと見るや都知事のまま国政を牛耳ろうと画策した姿は、政治的野心をあからさまに見せた人間としての評価しか私には感じられなかった。一兎を得たものが追った他の一兎は明らかに大き過ぎたとは言えないだろうか。
 野党第一党の政調会長の座をわずか2期で射止めた山尾氏についてはもはや空いた口がふさがらないほどのふてぶてしさと傲慢さしか感じない。相手とされる倉持弁護士を政策顧問に起用したことへの記者質問にも無言を通している。彼女が自公政権、安倍総理に昂ぶりの詰問をした説明責任とはいかなるものか。少なくとも、政策顧問料に税金である報酬の一部が使われているのであれば説明責任はないとは言えない。後援会長の辞任にまで発展したこの騒動、当選すれば好き勝手し放題という短絡的な思考を示していることについては、知能、学力に秀でた人間がすることとはとても思えない。態度、物言い、表情全ての面で一般的な女性にはないサガの強さを感じさせ、加えて検事の経験が為せる猛々しい鉄面皮な性格が夫と子供のある政治家の身でありながら、特定の異性と議員への執着を一途にさせるのだろうか。
 豊田、上西のお二人はあらためて詳細を語るほどのことでもない。とにかく強気でエキセントリックな女性の典型であり、もとより政治家に向いていたとは思えない。人として足りない面がかなりあったということだろう。
 いずれにしてもこうした方々の政治姿勢や発言が国民の心を動かすには相当の時間がかかると思われるわけだが、忘れやすいという意味で寛容な日本人の理解を得るのは時間がかからないことも考えられる。
 人間、強い時こそ真摯かつ控え目にが基本だと強く感じるし、そういう意味で正に反面教師である。

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