記事一覧

No.3579 猛暑の中の財源論争

2022.07.01

アイコン

 早いもので令和4年もその半分が過去になった。プライベートでは車止めにつまづいた顔面殴打の大ポカ負傷、そして3年ぶり開催のカラオケイベントの裏方作業での応援といったいくつかの記憶が残る程度で、新年明けてこの半年があっという間に過ぎた感が強い。
 議員としての活動では、2度の定例会、質問質疑、春日部厚生病院の薬剤科科長をお迎えしたコロナ対策を含む市政報告会、地元をはじめ全域に及ぶ要望活動に加え、駅頭でのウクライナ人道支援募金活動などなどありますが、とにかくあっという間に時が巡る。
 コロナのせいもあるのでしょうが、年齢的なものが関係しているのかとも思う。皆さんはいかがでしょうか。

 さて、国政もまさにあっという間に半年近い通常国会が終わり、即選挙戦に突入といったところで、うだるような暑さの中でシビアな戦いが繰り広げられている。この陽気は街頭でのアピール活動もそうだが、聴く側にとっても辛いものがある。
 根本的には、人生全般を通じて投票に関わる信念が変わったことはないし、変わることもないのだが、政見放送を聞いていると理想は高く、現実は遠くといった立派な?主張が少なくない。選挙看板のポスターに書かれていることを見ると首を傾げるものが結構多い。それで経済が回るのかという疑念がわくが当選するために必死の結果なのだろう。ポスターに目立った主張の無いれいわ新選組の手法に学ぶべきか。もっとも、そのれいわが一番支離滅裂なことを指向しているように感じるのだが・・・。

 今回感じるのは、物価高を取り上げ生活支援を訴える候補者が多いが、言っていることの多くが財源無視の耳ざわりの良い経済政策である。そもそも、物価高とは言うが、自公政権下特に安倍政権時からデフレ脱却を唱え、その率は2%という数値をずっと指摘し続けていた。それが現実に2%台の物価高となったが、これにはロシアのウクライナ侵攻という外的要因が大きく影響し、かつこの物価上昇率も他の先進諸国の中では決して高い数値ではない。物価高を批判するなら、デフレ脱却論自体を批判すべきだったのではないかとさえ思う。
 日本では消費者感覚が経済観念において優先しすぎて、企業の低価格戦争が長く続いた状態だったことから、勤労者の給料が抑制されていた。経済の輪廻から考えれば至極当たり前のことなのだが、消費者思考が物価高を許さないのも仕方のないことではある。
 しかし、考えてみればおかしな経済の実態もある。国全体の預貯金高は増えているのだ。いわゆるタンス預金というもので、利息の低さから株投資を手始めにする人が多くなっているとまで言われる。セレブは別にして我が国では所得中間層が多いことからこれらの実態は真実なのだろうと思う。この中間層が消費抑制貯蓄かつ低価格志向であれば、湿っぽい経済が続くのはやむを得ない。これまで思っていたこととして、消費者イコール勤労者で、国民は2つの顔を場面場面で使い分けていたが、今は高齢者が増え、年金受給消費者が多いということ。この社会変化は人口減少少子化とともに経済の仕組みを大きく変えている。

 反面、企業はというとコロナの影響なんのそので、過去最高の決算を報じる企業がこの6月に多く見られた。中小企業でのコロナ倒産を考えると、中小下請けがイジメられる現実がまだまだあるのかもしれない。大企業の過大利益と内部留保は日本経済の問題点とも言えるが、だからといって資本主義を捨てマルクス共産思想をと言うものではない。中国のハイカラに変貌した大都市の商店街で高齢者が新聞や花を売って歩く姿は異様なものがある。農村地区の上下水道などのインフラなどは悲惨としか言いようがない。日本でウォシュレットトイレを日常に取り入れてない生活層があるだろうか。一度得た利便享楽はそれが当たり前になると有難みを忘れてしまいがちで、更に上を求める傾向が強いと思うがいかがでしょうか?
 何れにしても万民が納得する経済が理想ではあるが、日本経済の仕組みは比較的安定している国ではないだろうか。この自論に違和感やお叱りの思いがあるようでしたら、遠慮なくご指摘ください。選挙のたびに我が想いいかにあるかの心境になるもので。

No.3578 世界を俯瞰すべき選挙戦

2022.06.29

 雨の少ない梅雨。どんより天気に湿度を上げるためだけのようにわずかな雨が降った6月・・・と思いきや、20日以降の陽気は、猛暑、酷暑、豪暑といった様子で、熱天気図を見ると北海道以外の列島は真っ赤に染まったまま。ブログを書き始めた5時の室温は既に26度。これから1時間ごとにどこまで沸騰するのやら。
 参議院選挙が始まったと思ったら、メディアが政権党、改憲党叩きのプロパガンダ報道が増え、その分ウクライナ情勢を伝える時間が減少している。ウクライナ問題が自国の憲法改正の必要性に繋がっていることもあって、選挙戦ではいつもの反日メディアと言われる大所メディアの左派リベラル政党への後方(広報)支援報道に満ち溢れつつある。まさにプロパガンダそのものである。
 最も、地方選挙の結果でそうした政党の議席が減少傾向にあることもその一因にあるのかもしれない。しかし、国政選挙で立憲共産れいわといった左派思想かつ親露、親中、親北、そして天皇制や国旗国歌に異論を唱える政党議員が増えることが日本にとってどうなのかという思考は大切なことだ。
 自国利益ばかりを主張する国に囲まれ、年がら年中日本という名がつく海域にミサイルを放つ無法国家が近くに存在する・・・そんな国は地球上日本だけである。

 
 ロシアのウクライナ侵攻を見て、スウェーデン、フインランドがNATO参加を希望した事実は、他国の出来事ではない。フインランドはロシアとの長い国境線にフェンスを設置することまで思慮している。現実のものとなるかどうかはわからないが要するにバリケード案まで出ているということである。国家存亡の危機を意図してのことだろう。
 日本は陸路からの侵略は受けないので、いきなり空中戦を仕掛けられる可能性が高く、そうなると戦車砲の比ではないミサイルが降る様に着弾しないとは限らない。まさに国家の一大事にあると言える。
 「日本は憲法9条があるから他国から攻撃を受けることはない。憲法9条を堅持して平和外交を!」と説くのは、木を見て森を見ず。防衛という言葉の理解度から国民の命を護る責任ある言葉とはとても思えない。
 GDPの2%という防衛費論はナンセンスな数値論で、現状あるべき防衛体制はどうなのか、それにはいくら必要なのかという思考が必要なはずである。

 選挙戦に入って反日メディアが言うことには、憲法改正については五分五分に分かれていると変化した。実際は6対4か、それ以上の比率で改憲を望む国民が多いという。ウクライナ報道が抑え気味になるのはそうしたことがあるのだろう。
 その代わりに、経済問題を取り上げる時間が多くなり、その内容は物価高の責任は政権党にあるかのような印象報道で有権者の不満を煽る中身が多くなっている。昨夜のテレ朝報道ステーションもそういった内容に徹していた。30年以上営んできた地域の人気食堂の閉店は650円のメニューを50円上げなければならないほど関連食材の高騰が原因だと。そして、こうした現状をおもんぱかって投票していただきたいと結んでいた。高騰の理由がロシアの身勝手な侵略にあるとは伝えなかった。
 自分は自民党員でありながら自民党には不満もあるし、おかしな議員がいるとも思うが、それはどの政党にも言えることでもあるのだ。政権批判は茶飯事で中露問題は避け、日米同盟やNATO友好外交をゼロにもどす主張や、その外交戦略を良しとしない政党に日本を託すことは出来ない。これは自らの信念として揺ぎ無い。18歳以上の国民誰もが有権者だが、すべてが有賢者だろうか。
 まずは投票に! そしてしがらみや見た目でない選択を皆さんの1票に。

No.3576 ドローン登録制度

2022.06.20

 今日、20日からドローンについての登録が義務化された。報道によると、バッテリーを含めた重量が100㌘を超えるものが対象となる。既に事前登録が21万件あるというから規制の浸透力にスピード感はあるようだ。風景空撮、測量、そして農業や災害対策用に利用されるようになって久しいが、問題も多々発生していたという。飛行性能がアップすることによって安全上のトラブルが昨年度で86件発生しているということで、国交省が安全強化に乗り出したとされている。登録済み識別シールが機体に貼られる事になるため、登録の有無はわかりやすくなる。従って、所有者の特定がしやすくなるので、遊び心や偵察心満載で自由に空を闊歩、いや滑空させる訳にはいかなくなる。
 ところで、この規制に対する罰則が意外に厳しいのだ。無登録飛行を行った場合、1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科されるそうで、なるほど、それで事前登録が速やかに進んでいるということかもしれませんね。

No.3566 議員の性善説

2022.05.21

アイコン

 前号に関して、いくつかご意見をいただきました。ありがとうございました。
「選挙は民主主義の根幹であり、それは選挙の無い中国や北朝鮮との比較で考えても明らかだ。ただし、その選挙制度が、強権独裁全体主義政権を形成する結果をもたらすのは昨今の世界情勢によく見られるが、それも民主主義の根幹である選挙制度によるものだとすれば受け入れざるを得ないという見方も出来る」
 といったまとめになるようです。
 しかし、ミャンマーのように国政の選挙結果に不正があったとして、アウンサンスーチー女史逮捕から軍事クーデターに結び付け、強権軍事政権を樹立した上、民主的に抵抗する市民の大量殺戮まで行った例もあります。選挙が非民主主義的に行われたとの非民主主義的主張がまかり通ってしまったのです。
 政治家の主張など身勝手なものだというのは歴史上の独裁者を上げればキリがないほどで、性善説など通用しないようです。

 この性善説について「性善説のもろさ露呈」という表現を用い、政治報道面で大きく取り上げたメディアがあります。立憲民主党の元参議院議員による「JR無料パス」の悪用事件です。
 2010年の落選後10年以上にわたり国会議員特権を不正に利用していたモラルハザードに関わる低次元な犯罪ですが、そもそも、議員という立場が世間の見本になるという思考は成り立たないことははっきりしていると思います。全政治家がそうだというわけではないのですが、議員による利権や既得権益や立場の利用を駆使した犯罪行為は歴史的にも繰り返されてきた事実があります。
 政治家を先生と崇める有権者の思考対応にも問題はあるのでしょうが、今回の不正事件はまったく個人的なモラル志向の欠如がもたらしたものです。ひょっとすると、他にも同様の元政治家が横行している氷山の一角かもしれないのです。それらは今回の事件発覚で静かに無料パスを返却することになるかもしれませんが、国会事務局はそれを表面化することは避けるはずです。なぜなら、返却もしくは回収という手づるをおろそかにしていた当事者だからです。返還数や返還率すら把握していない事務局を問題視する識者もいます。
 議員を引退もしくは落選した場合、特権に関わるものは返すルールになっているのに、歳費法に規定がないから返却をお願いするしかないという実態と、その見解には驚きます。ならばお願いしても返さない元議員がいるということでしょうか。
 そう考えてふと思うのは、この元議員はパスを利用する際、議員バッジも付けていたのではないかということです。JRの職員はバッジを確認出来たらパスを詳細に確認しにくいし、しないのではないかと。バッジの不正利用があったとすれば制度不備を補う必要はありますね。
 モラル度の高い議員には迷惑な話ですが、議員の性善説など持つべきではないと感じる事件でした。

No.3561 ナンジャモンジャの木

2022.05.02

アイコン

 気温差大、天候の移り変わりなど、気が滅入り、体調管理にも気を遣う陽気が続いています。そんな状況に元気を貰うのは、やはり街風景に彩りをつけている花々ですね。
ファイル 1488-1.jpg 写真は、毎年のようにメディアに取り上げられている元幸手市長の町田英夫さん宅に咲くナンジャモンジャの木です。数本のナンジャモンジャが各々雰囲気の異なる開花状態で見る者の目を楽しませてくれますが、正面から全景を楽しめるこの木が訪れる人々の目に留まるようです。
 ヒトツバタゴという名称がいつのまにかナンジャモンジャとして呼ばわれるようになったそうですが、枝が見えなくなるほど雪の花がまとう姿は、桜の終わった後の四季の彩りとして目に鮮やかです。
 ゴールデンウイークの間はこの姿に触れることができるそうです。町田夫妻が来観者に丁寧に応対されることもナンジャモンジャと共に評判となっているようで、毎年のように訪れる人がいらっしゃるということです。

号外: ありがとうございます!

2022.03.02

アイコン

 ブログをお読みくださった方々からお見舞いのメールをいたきました。中には直接家までお越しいただくなど、温かいお気持ちに深く感謝いたします。

ページ移動