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No.3141 燃えない選挙

2019.07.21

 前々号に対して反応をいただきました。総合的にまとめてみますと「一般的に考えて、名前は個々の尊厳であり、間違えた理由を問わず、怒りや悲しみを与えるのは当然のこと。それが政治の世界であれば尚更でしょう。ただし、間違った側の人としての本質が問われることにもなるのではないか」というご意見に、けっして他人事ではなく、自分も心して文字に向かおうと考えているところです。

 さあさあ、今日は参議院選挙の投票日です。4日の告示から今日まで、盛り上がりに欠けたまま、17日間に及ぶ選挙戦の結果が今夜示されます。ところで、選挙期間がこれほど必要かという疑問が湧きませんか。なにしろ、候補者本人の超人的なスタミナ無くしてこの季節での長期選挙は考えられません。今回は気温の低い日が続いたからまだしも、通常の7月であれば毎日が30℃超えのはずです。これですと、選挙活動に年齢差が生じることも、あるでしょうね。選挙コストも相当なものになるでしょう。
 比例と県別候補との違いも曖昧で、理解してない有権者が多いと思いますし、理解しろと言う方が無理がありますね。
 18歳への選挙権付与が他の国々と比す形で実施されましたが、投票率の低下は続いています。投票率が民主主義の柱のように語る識者は少なくありませんが、ひとしきりの熱や風の作用で、国の土台が揺るぐような選挙結果はあってはならないと思っています。投票率の低下は、真の民主主義の根幹を揺がす選挙結果の可能性も将来的には無くはないと感じていますが、それが民主主義の姿だというのであれば、民主主義自体が異次元の世界に入ったことを意味するのかもしれません。
「枝さん、選挙は誰に投票すればいいの?」こんなことを聞いてくる人がいます。もちろん、私の答えはわかっていてのことですが、小生は「先行きも含めて当面の世界状況を考えれば、現政権以外に国を任せられないというのが妥当だし、そのつながりでは地方も同じだと思いますよ」と応えています。 
 今回、激戦となった埼玉選挙区においては、政治に身を置く直接関係者と聴衆として担ぎ出される間接関係者の皆さんが燃えていたからこそ、終盤にきて選挙への意識づけが多少なりとも高まりました。次月に県知事選が控えていることも影響したものと思います。知事選も前述のような視点で小生は方向性を決めています。ただ、全体的には燃えない選挙だったかなと感じた次第です。

 
 今の日本の政治状況から小生が言いたいことは、民主党政権の悪夢という言い方ではなく、媚中媚韓の思想家が多い政党に国の舵取りは任せられないということです。いずれ後述したいと思いますが、今の対韓問題で朝日新聞の社説やその系列メディアの論説は、自国批判に撤しています。反面、愛国はいけない思想のようです。
 選挙戦では安倍政権批判は言わずもがなですが、ことに国家間問題においても相手国を利する論説を展開するというのは他国ではあまり見られない姿です。まるで言論の自由とは、国家批判メディアによるヘイト論説とも言える内容が自由に闊歩することを言っているようです。思想論理的情緒に変えた低次元の悪口雑言で国民を惑わすメディアには、逆に日本を愛する精神が無いのではないかと感じるほどです。政権側に近い政治家や識者が発する言葉には過敏に反応する、いわば言葉狩りが横行します。
 思想信条は人それぞれで、まさに自由ですが、他国有利の論説に執着するメディア日本はそこかしこで国の異常性に足を踏みいれているように感じられてなりません。