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No.2631 参議院質疑

2015.07.30

 国会中継をテレビ・ラジオで注目しています。
 
 私の経験から思うことは、質問の内容如何に関係なく、思考がはなから乖離したテーマのやりとりでは、とくに質問者の人格や人間性がはっきり出ます。
双方がもとより歩み寄る気持がないところに来て、野党議員は与党側を貶めて、それをメディアに手助けしてもらうという目的で臨んでいるからです。

 昨日、今日と行われた委員会を聞いて、維新の党、新党改革といった質問者は、そのスタイルが紳士的だと感じました。片山虎之助、荒井広幸議員です。
 ところが、あ・の・長ったらしい党名を持つ政党の共同代表で、俳優でもある山本太郎さんときたら、カメラ目線が基本で、常にカメラに向かって、本人は国民に向かって話しているつもりなのでしょうが、どうにも締まらない質疑といった感じ。テレビ人間は間違いないと再認識しましたが・・・はじめて観て驚きました。
 質問の内容は極論の想定が主で、通告もしていない方向に勝手に進み、一人悦に入るというスタイル。言葉は丁寧な言葉を使ってはいますが、言い回しはイヤミで、皮肉たっぷり。

 「北朝鮮が日本の原発に向けてミサイルを発射したら、どうやってそれを防げるんですか? それが防衛計画というものでしょう。答弁しないということは出来ないということでなんですね。出来ないということは想定していないということなんでしょう。安倍さんは国民の命と財産を守ると言うが、まったくそういう気持がないのがわかりました。皆さん、わかりましたか! 安倍さんは私たちのことを心配などしてないということを」
 常にテレビ目線です。
 彼の頭には想定が必要だという気は少ないのでしょう。そんなことあるはずもないとの勝手な推測で、安倍政権が国民のことを考えていないという論理展開のために持ち出したのでしょう。

 金正恩が、いつミサイルのスイッチを押すかはわかりません。可能性はあるにしても、だいたい押すか押さないかさえ不明なのです。全国に57箇所ある原発のうち、どこが狙われるかもわかりません。それに対しての迎撃対策をどう計画しているか答弁しろというのは無理な話です。たとえ、あったにせよ、披露出来るはずがないではありませんか。あればあったで、それは重要機密事項に分類されるとの認識がないということです。
 平和安全法制を原発問題にからめて、最後は絶対に原発は稼働させませんよ!の暴走ぶり。確かに、原発も集団的自衛権もナイーブなテーマですが、この議員の赤い暴走列車化に、ただただ議員としての品格の無さを感じた次第です。もっと落ち着いて発言しなさい!