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No.3173 9月定例会

2019.09.02

 早いもので長月に入りました。時の経過をひとつの事象を起点に感想を言うならば、桑田佳祐とユーミンが終盤で独占した紅白歌合戦から新年入れ替わってからの時の流れの早さを感じます。あれからもう8カ月。選挙もあり、元号が代わるという大きなイベントもあっという間に過ぎて行った感じではありませんか。年齢的なものがあるのは重々承知はしているのですが、それにしてもです。
 今日から9月議会です。26日の閉会日まで市長不在の中で執行部と議会の協議討論が交わされます。一般質問は明日から3日間で、小生の出番は4日の午後もしくは5日の午前が予想されます。12番目なので先行する11人の議員さんの質問次第ということになりますが、もちろん他の議員さんの質問も興味深いものがありますので、議会の華である一般質問は市民の皆さんに注目していただきたいところです。
 私的には、市長不在ということで今一つ気合が乗りきらない感じです。長期的最高権限者である市長のいない場で、どれほどの責任ある発言が引き出せるかは疑問ですし、1ヶ月後の新市長の誕生によって、今後の幸手市にどういった方向性がもたらされるかも不明です。これを政治空白と言うなら、職務遂行代理者により深く突っ込んだ質問をするのもなんとなくなんとなくの気持ちがしてなりません。
 もっとも、議員の仕事は一般質問だけではありませんから違う意味での気合は常にギヤが入っている状態です。
 この議会が今月の主体となるわけですが、長月となるかそれともハイスピードの感覚で過ぎる月になるかは議会次第、自分次第ということになります。議会と並行して市長選の動向も徐々に具体性を増していくことでしょう。
 選挙続きの2019年、こういう状況は早く終わりを迎えたいと思う気持ちも・・・いやいや今年の9月は、やはり長月になりそうです。

No.3133 6月議会最終日

2019.06.21

 今日2件目のブログになりますが。本日、定例議会の最終日を迎えました。選挙後初の議会でしたが、6月定例会は年間で最も議案が少なく、淡々と進むのが通例となっています。もちろん、時期に関係ない重大議案で議会が紛糾する場合も無くはないのですが、合併や病院移転といったテーマや多額の予算案件がない状況では、議会は落ち着いた感すらあります。

 今日の最終日は市長提出議案の採決が行われるわけですが、今回は法律改正にともなう条例改正案2件と、それによるシステム変更の予算案一つの計3議案のみでした。すべて可決となった次第です。
 そして、請願が1件。
「放課後児童クラブの職員配置基準等の堅持及び放課後児童支援員等の処遇改善を求める意見書」というものです。いわゆる学童保育の保育員に関する内容で、資格や員数を緩和することは、質の低下と子どものリスクを高める可能性があるので、そうした緩和策ではなく、保育員の労働環境や給与の向上を進める旨を国に求めるものです。すでに文教常任委員会で可決された結果をみての委員長報告に対し、全員賛成で可決となりました。
 意見書の提出先は衆参議長、総理、関係大臣4名が対象です。

 報告事項がいくつかありましたが、下記の通りです。
(1)9月議会は9月2日から26日まで
(2)埼玉県市議会議長会第4区議員研修会・・・会場蓮田市で7月31日に開催
(3)今まで聖福寺(新寺)で行われていた戦没者慰霊祭が、本年から市主催としてウェルス幸手1階で開催されることになりました。8月24日(土)
(4)消費税引き上げにともなう影響緩和策とそれによる地域経済の下支えを目的としてプレミアム付き商品券事業が実施されるということです。内容は添付の資料にてご確認ください。根耳の水の発表で、質疑も受け付ける状況ではなかったため、果して方法論としてベストかどうかの検討余地はありませんでした。執行部で十分に詰めた結果だと理解して欲しいということなのでしょうか。

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No.3131 一般質問「公会計について」

2019.06.20

 少し日がたちましたが、通告した最後の一般質問「公会計について」をお知らせします。すでに録画が公開されていますので、そちらをご覧いただいた方にはかなり遅れてのブログ公開ということになってしまうことをお詫びをしたいと思います。まだ録画をご覧いただいてない方には是非アクセスいただければと思います。見えなかったものが見えてくるかもしれません。

 学校運営は、公立の小中学校は市町村管理、高校は県管理になっていることはご理解いたいていると思いますが、学校には学校徴収金というものがあります。これについての問題点を、とくに市町村が管理する対象となっている市内小中学校の現状から問い質しました。
 学校徴収金の主たるものとして給食費があります。それらは学校現場の従事者が徴収から支払い、さらには督促・集金までを含めた責任業務になっているのが実態です。この現状を私会計といい、いくつかの課題が問われています。
1.未納者対応などに鑑み、法的に管理者が明確化されていない
2.教職者の負担が大きく、純粋な教育の観点からの時間が奪われている
3.現金管理への責任感が重く、安全管理上からの問題もある
4.未納金の状況によっては、業者への支払いが滞る
などなど、実態は感心出来るものではありません。
 ことに、不登校、いじめ、それらにかかわる保護者対応などに追われる場面も少なくない教師に、集金担当までさせることのメリットは考えにくく、学校によっては事務職員や養護教員に担当させている実態もあります。未納者への督促対応に校長があたっている状況もあるのです。
 教師の仕事は、個人的資質については別にして、時間的に大いに問題があるのは事実でしょうし、働き方改革の対象にもなっているわけです。特に2016年から立て続けに文部科学省により地方自治体に向けた通達が出されています。本年に入ってからも3月18日に「学校における働き方改革に関する取り組みの徹底について」が発信されており、学校及び教師が担う業務の明確化・適正化について教育委員会が取り組むべき方策が示されています。いわゆる、教師の業務実態についてスクラップ&ビルドを求めた内容です。それは、14の項目に対して、学校以外が担うべきもの、学校業務だが教師が担う必要が無いもの、教師の業務だが負担軽減が可能なものの3段階にわけて求められています。
その最も重い学校がやるべきものではない対象として給食費の徴収・管理が上げられているのです。
 以上を前提として質問をしましたが・・・
◆Q「市長の現状認識は?」
A「概ね良好であると認識している」
 この場合の良好は私会計上の問題は発生していないという意味であって、教師の実態について語っているものではないと思います。これ、問い詰めても暖簾に腕押しと思い、再質問はしませんでした。
◆Q「ある学校のPTA総会に出席したら、教師の疲労困憊した実態に出くわしたが、教師の本分にあるまじきという観点ではなく、ストレスチェックも含めてより、学校現場に目を向け、教えるということへのモチベーションを高めなければならないという点で教育長はどうお考えか?」
A「スクールサポートスタッフなどの採用で業務改善をしており、今後もさらに検討していきたい」
◆Q「給食費の未納者対応が大変と聞くが市内にどれほどいるのか?」
A「27年度6名、28年度10名、29年度13名で、29年度の未納額は378,220円である」
◆Q「市が会計管理する公会計システムへの移行は?」
A「予定にない」
◆Q「なぜか?」
A「幸手市では各学校単位で自校調理方式になっているので、これらをまとめるにはハードもしくは人的観点でのコストが増加する」
◆Q「塩尻市や牛久市など自校方式でも公会計に移行している先進自治体の例があるが参考になるのではないか?」
A「今後、調査検討していきたい」

 かなり大雑把ではありますが、概略はこういったところです。学校現場の実態に、見て見ぬ行政の対応が感じられ、最終的に影響を受ける子どもたちの先行きが心配になった次第です。
 次回は、県知事選についてどう思かといったメールが届いておりますので、これを取り上げたいと思っています。

No.3129 一般質問「デマンドバスについて」

2019.06.11

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  前号で告知した通り、一般質問について記したいと思います。すでにお伝えしてはいますが、12名の議員が通告した質問には、その視点が素晴らしいと感じるものも数多くありました。ただ、実際の発言となるともう少し、迫力を見せてくれてもいいのではないかと思うものがかなりあったように思います。
■がん検診の受診率向上 ■小中学校通学路の安全 ■子育て支援
■洪水対策 ■幸手駅西口の活性化 ■空き家対策 
■アフタースクールの課題 ■公共交通の利便性向上と安全対策 
■圏央道側道の久喜市との接続 ■ゴミ屋敷対策
などなど・・・より詳細は幸手市ホームページをご覧いただければと思いますが、具体的にはまもなく放映開始となる録画をご覧いただくのがいいわけですね。市民の皆さんに行政の現状と議会の実態をご確認いただくことはWCEEの観点から大切なことです。「 Watch・Check・Eveluate・Encouragement」の頭文字で、実は小生の造語です。意味は監視、確認、評価、励ましというものです。自ら録画しておいた番組ですらなかなか見ない日常とは思いますので、議会の録画を観るのは難儀なことです。しかし、見ることになれるということもありますので、是非アクセスしてみてください。
 

 小生は3つの項目を通告しました。今回は「デマンドバス」についてお伝えしますが、他に小林啓、坂本、大平の3名の議員さんが同じ問題を通告していました。
 小生の主たる質問、とくに通告外の再質問の内容について箇条書きで示したいと思います。少々長文になりますが、じっくりお付き合いいただければ幸いです。それでは、まずその前段部分から・・・。
 
 「市民の足として鳴り物入りで採用されたデマンドバスに市民の不満が高まっている。議会も強く要望して実現した施策であり、先の市議選でも多くの議員が改善を公約に掲げたり、マイクパフォーマンスを繰り広げていた。議長もチラシに大きく示していたし、副議長も今回質問通告をしている。こうなると、この問題改善は議会の総意であり、議会の総意ということは市民の総意というべき状況にある。そこで質問をしますが」
1.市長の見解をお聞きしたい?
2.市民感覚に対する市の対応は?
3.改善予定があるなら、いつ、どういった内容で?
4.昨年の利用者8,726人(坂本議員の質問から)というが、実質利用者はもっと少ないのではないか? 利用者の記録はあるのか?(ちなみに平成26年度循環バス最後の年度の利用者は31,280人でした)
5.指名競争入札で期限が来年10月にならないと変更出来ない(大平議員の質問から)と言うが、やろうと思えば出来るのではないか?
6.変更出来ない理由に業者への気遣い的発言を副市長はしていたが、気遣うべきは市民にであって本末転倒ではないか? 市民が主役でしょ?
7.大きな車を使っているが形式は? 乗合がうたい文句であるにもかかわらず乗車率が1.7人では、いろいろな意味でコストパフォーマンスが悪いと思うがどうか?
8.北本市は、人口6.6万人、面積は19㎢で幸手市の半分しかない。それでも4台の車が常時稼働している。予算も年間2,300万円を投じており、これは幸手市の1,417万円(平成30年度)と比べると素晴らしいといえないか?
9.今の業者との解約が出来ないというなら、別の業者と追加契約はできないのか? その際、軽のハイブリッド車を2台稼働するというのはどうか?
10.それ(前項)もできないというなら、市が軽を2台購入して、運転業務の経験ある市民を契約雇用して追加の車を稼働させるということは考えられないか?
11.実は、坂戸市と鶴ヶ島市ではコミュニティバス・ワゴンの運賃を70歳以上無料にするための予算案を6月議会に提出している。実施は8月からの予定で、それぞれ450万と600万の予算だという。福祉施策として素晴らしいと思うがどう思うか?(すると、市長、副市長ともこの埼玉新聞の記事を見ていないといい、暫時休憩をとり、至急新聞コピーを議員と傍聴者に配布)
12.(同時に示した富士見市の記事から)埼玉新聞は議員が政務活動費で購入を認められているということで、私もしばらくぶりに購読を開始したが、執行部がこれに目を通さないというのはいかがなものかと思う。今月から富士見市ではデマンドタクシの運行を始めた。500円を上限に料金の半額を補助するファイル 1038-1.jpgシステムだが、これは一昨年の実権段階を経て実施され、更に1年後に見直しを図るという。しかも、なんとコミュニティバス路線は継続のままである。年間休日は12月29日から1月3日まで、つまり土日休みの幸手市とはまったく異なる。契約するタクシ会社は市内外5社に及ぶ。これを思うと、幸手市は実施に当たってのマーケティングも不足しているし、なにより市民への思いやりがない! これからの時代は思いやり行政が今までにも増して大切だと思うがどうか? ちなみに、富士見市は人口は11万人だが、面積は北本市と同じく約19㎢である。(幸手市は33㎢あるから面積の点でも台数が少ない)
13.坂戸市と鶴ヶ島市は総合乗り入れのコミュニティバスを運行している。コストの観点からも隣接する自治体が協力することは素晴らしいことだと思うが、幸手市では、たとえば杉戸町との共同運営でコミュニティバスを復活することを検討してみてはどうか?
14.私が選挙戦で強く訴えたこととして免許証自主返納制度の問題である。坂戸市と鶴ヶ島市が今回の施策の目的として自主返納の促進を上げている。まさにこれがポイントで、我が街の公共交通に利便性を感じなければ、自主返納しようと考える市民が減るものと思う。であれば、今、問題の高齢者ドライバーが有する危険度が解消されるどころか高まることになりはしないか!だから、富士見、坂戸、鶴ヶ島といった自治体行政の安心安全な交通に対する考え方にもつながるわけで、来年の10月までなどと言ってたら、それまでの期間に書き換え時期が到来する人が返納しようと思ったが、デマンドバスが現状のままでは返納出来ないと考えを変えるやもしれない。いったいそういう人が何人いるか。返納取りやめとなれば、その人たちは再び3年間は免許証が生きることになる。つまり運転するということになる。昨日も福岡で暴走者による大事故があった。高齢者の事故がこれほど多い状況で来年などとノンビリしていていいとは思えないがどうか?

 
 発言の一言一句を記憶しているわけではありませんので、正しい文字づらは議事録でとなりますが、私の質問の意図は、提案を織り交ぜながら、なんとか福祉の向上とリスクの回避という点で現状打破を訴えたかったわけで、その点ご理解いただければと思います。
 とにかく、幸手市は予算計上の面、改善時期に対する面等々各種観点において市民目線とはかけ離れています。答弁の内容の多くはグッと来るものが感じられませんでした。しかしながら、二つの新聞記事は同じ県内の自治体のものですし、幸手市との違いがはっきり示されるものでしたので、参考的動きがあることを期待して見つめることにしたいと思います。「最後には、予算がない予算がないという締めくくりでは情けない」と指摘させていただきました。
 この高齢者ドライバー問題は世界各国でも社会問題化している状況です。場合によっては次回議会でも質問することも視野に入れております。なにしろ、来年の9月いっぱいまでの業者契約を切り替えることは出来ないとの一点張りには、どうしても納得がいかないものですから。

No.3128 一般質問を振り返り・・・

2019.06.08

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 3日間にわたる市議会一般質問が終わりました。県議会のそれとはまったく異質イコール新鮮さを感じる内容で、逆に県議会が慣習的に行われている形式的なものに思えた次第です。これには議員数の関係もあるとは思います。
 ただ、決定的に違うのは、県では要望やアイデア提案、もしくは地元地域に関する問題点指摘などの質問に対して、執行部職員は予算を向ける向けないは別にして終了後においても真剣かつ紳士に対応してくれる面があります。つまり、耳を傾ける継続的姿勢が幸手市の場合は少ないようで、そこが決定的に違うように思います。その多くは、やんわりと難しいといった言い訳答弁に終始し、終了後もこちらが寄っていかない限りそのままです。

 質問の傾向は、提出段階で拝見する限り興味を引き、なるほどと思うものが随分ありますが、中にはこれは直接各現場に出向いて言えば済むのではないかと思う類いもあります。また、ある市民から問われた要望の代弁的質問は、それが大勢的なものであるならわかりますが、特定的なものであるなら一般質問の対象としてはいかがなものか。
 再質問の段階では、執行部の答弁に結論が見えているにもかかわらず、同様の質問を繰り返すパターンや、執行部の答弁内容に無関係に再質問を続けるパターンもみられました。あらかじめ用意した再質問の出番をどこに求めたらよいかの瞬時のアドリブが足りないようにも思えるのですが。
 もっとも、小生も一問一答形式の利点を活かすという点では反省しきりです。最大の反省は再質時の一問が長くなってしまうということです。ぶつ切り質問ばかりでは執行部への攻撃が目的と理解されかねないので、ある程度はやむを得ないと思っていますが、結果は持ち時間の45分をフルに使って、全体で1時間40分くらいだったでしょうか。傍聴も思わぬ方々がお越しいただいており、それなりにいい緊張感の中での質問ではありました。
 全体の感想としてはこんなところです。次回から質問の内容に関してお届けしたいと思います。

No.3127 一般質問議会が新鮮に感じられて

2019.06.05

 昨日4日から一般質問がはじまり、2日目が終わりました。議員それぞれに特徴があり、なかなか興味深い質問をされているので、新鮮な感覚で聞いているというのが正直なところです。メモをとる回数も多いです。
 詳細は後日お伝えしたいと思っていますが、一般質問が議会の花という評価は、傍聴者が多少でも参加されていることもあって、まさにその通りだと思います。再質問が一問一答という点は県議会とはまったく異なりますし、市議時代にはなかった手法ですので初の経験となります。明日の出番にあたり、どう対処するか思案のしどころといったところです。そういう意味でも新鮮度合いは高いです。
 議員と執行部の再質の際のキャッチボールは、議員側の質問の内容や言い回し、滑舌などによって雰囲気も変わるし、執行部側が何を言ってるのか聞き取れない様相に微妙に変化していくことなど、考えようによっては人間味あふれる感もあります。
 実際のところ感じる点では、市長や副市長の答弁が少ないし、市長の答弁はあっても短いですね。副市長が答弁する部長に都度都度指示をしているのが際立っています。部長たちは副市長の顔をうかがいながら答弁しているようにも思えるのは過去の市議時代とは異なる点でしょうか。
 明日は、残る4人の議員が登壇しますが、小生は3番手で午後の出番になると思われます。

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