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No.3590 ワクチン打つに超したことなし

2022.07.28

 オミクロンBA5の感染率が急増しています。今更数がどうのということではないにせよ、幸手市でも1日の感染者数が100人を超える日が出てしまいました。聞くところによると幸手夏祭りでも発生したそうですが、8月の行事を中止する動きが各地から伝わってきます。
 地元香日向でもつい1週間ほど前まで開催目指して準備していた「第8回しらさぎ子ども祭り」の中止を23日に決定しました。3年ぶりの開催でしたが、社会情勢としてはやむを得ない判断だと考えています。

 心配なのは、夏休みに入ったことで校内感染がひと段落すると思っていたのですが、学校関係の感染者が連日のように出ていることです。全国レベルでも学童保育の実態を懸念する声があります。
ファイル 1517-1.jpg 24日に三ツ林代議士を招いて特別講演を開催しましたが、昨年まで内閣府副大臣としてワクチン接種事業の進展に尽力された代議士曰く「ワクチン接種は臆することなく、また遅れることなく受けて欲しいとのことでした。国内ワクチンの開発に5,000億円の拠出に努力していただき、また緊急承認制度の承認にもお力を発揮していただきましたが、現時点では願い叶わずの状況です。
 5回目、6回目のワクチンが早くも話題になっていますが、数社が開発中の日本製ワクチンと治療薬がウィズコロナの関連でどうしても必要となります。完成さえすれば高い外国製を買う必要もなくなるのです。
ファイル 1517-2.jpg 塩野義製薬の治療薬「ゾコーバ」は今月になって第2相治験終了時での緊急承認の適用はなりませんでした。日本の薬事審議会の厳しさはつとに有名ですが、結局第二相から第三相への治験に進むということになったということです。ワクチンの開発も後手を踏んでいる状況ですが、国産治療薬さえ完成承認されれば、コロナのインフルエンザ化、つまり第5類への移行も現実となります。
 ただ、代議士は「現状の分類だとエボラ出血熱などの次に属する位置づけなのですべての費用が国の負担になっており、第5類になると保険適用はあるにしても個人負担の世界になっていく」ともおっしゃっていました。とは言え、今のままでいいとは代議士も考えているわけではなく、確実に効能が示されたワクチンと治療薬が待たれるということです。
 しかし、薬品会社の新薬開発には膨大なコストがかかるので、実際は手を引いた会社もあるのではないかと・・・私は感じています。実際、承認されなかった翌日、塩野義の株価は10%ほど下がったそうですので、株主の目も厳しいということがわかります。薬品会社とってリスクの大きい開発事業だということです。
 参加された50名ほどの方々は、三ツ林代議士だからこその講演に納得されたようです。会場のコミュニティセンターは通常200名ほどが入ることの出来る部屋ですが、ゆったりとした感覚で椅子を配置しましたが、それでも熱気を感じる雰囲気があったのはなによりでした。このような状況下でご参加くださった方には感謝しかありません。ありがとうございました。

No.3586 ワクチン4回目接種

2022.07.18

 14日に4回目のワクチン接種を受けました。1.2回目と同じファイザー製でしたが、2回目、3回目(モデルナ)では全く副反応がなかったのですが、今回は接種した腕が肩以上に挙げることが出来ないほど痛みが出ました。1回目の時もそんな状況だったと記憶してますが、幸いと言っていいかどうかわかりませんが、熱は出ずただただ腕の痛感だけでした。しかし、着るものの着脱の不便さ、寝返りをうてない辛さ等々から、「五体満足」がいかに有難く、恵まれていることかと思います。そう思うと、個人的欲求や欲望というものは抑制出来てこそ人間としての評価につながると思えて来るのですが、いやはや大袈裟でしょうか?

 ところで、感染急拡大は幸手市でも例外ではありません。県内でも累計感染者の少ない市ではありますが、着実に日々の感染者は増えている現状です。特に学校関係に多いという特徴が見られますが、明後日の20日で終業後は夏休みに入りますので、校内感染は鎮まるものと思います。いや、事実は家庭内感染が学校に持ち込まれているという考えもできますので、真実はわかりようもないのですが、ともあれ夏休みは状況を好転する機会になるものと思うわけです。

 今の感染が若い世代に多いという見方があるようですが、接種率が上がらなければ拡大抑止につながらないとも感じるわけで、無軌道とまでは言いませんが、10代、20代の人たちの解放感にひたる行動は抑えようがありません。それはそれとして、コロナがインフルエンザ化することがコロナの最終到達点であり、完全撲滅は難しいとの判断をいつするか。それには塩野義製薬が厚労省に申請している治療薬がなかなか認められない状況にあることから、一つの目安はこの治療薬の市場投入にあるのかなと感じています。
 今のような、国の負担によるワクチン接種が、5回目、6回目となることが良いことだとは思えませんので。
 それと、マスコミの報道姿勢の在り方ですが、数日前に国内のコロナ感染者が1千万人を超えましたというのを耳にしました。これって果たして必要な情報かどうかです。完治し通常の生活に戻っている人が相当数に達しているわけで、3年間の累計感染者を把握はしても、報道する必要は全く感じないのです。これのどこに意義があるのか不思議でなりません。
 もしも、こうしたデータを重視するなら、1年ごとのインフルエンザとの比較論で示すのはどうかと思います。感染者数、ワクチン接種者数、重症化率、死亡者数などなど。インフルエンザにこうしたデータを集計するシステムが出来ていないということでしたら止むを得ませんが・・・。

No.3582 感染再発は・・・

2022.07.08

 ここにきてコロナ感染が急速に増えている。それも若い世代に多いという。原因として考えられるのは何だろうか? 報道もいろいろで、政治家や識者の考え方もまちまちだ。私なりに想うのは・・・
❶3回目までの接種率が60歳代では93%に達しているが、30代以下では年齢が低下するごとに接種率も低下するという傾向にある。とくに10代、20代では20%前後といった低さである。
❷接種率の低い要因は、先の定例会一般質問でも発言したことだが、副反応に対する抵抗感があると思われる。この抵抗感は保護者に強いことから、感染再発を受けてその考え方に変化が現れるかどうか。20代などには自分は大丈夫といった感覚が強いのかもしれない。
❸首相や官房長官という国のトップが、一定の距離があればマスクは不要と発言したことで、若者の間でマスクに限らない解放感が生まれている。実際、今日のスクールガード時に自転車で通過した高校生、大学生が6人ほどいたが、誰もマスクを着けていなかった。通勤者でもそうした傾向が多くなっている。
❹こうした状況で、各種イベント会場は観客席を100%開放している。当然、首都圏にそうした場所が多いことから、都心の再発状況は群を抜いて多い。心配なのは電車ではないかと思う。
❺今後のポイントは、4回目の接種を早く済ませることだろうが、これも3回目の接種率が多い高齢者はいいが、まだ3回目を接種してない人たちが人口割合で多いのだから、しばらくは右肩上がりで感染増加が現実となっていくのかもしれない。
 ということで、新しい株だのなんだのとマスコミは騒ぐが、ワクチン接種者まで不安に落とし込むような社会情勢にだけはなって欲しくないと思う。
 また、マスクの防止信頼度がどうとかいうことではなく、まだ着用していた方が精神的にも良いのではないかと思う次第です。

No.3564 子どもワクチン接種

2022.05.14

 先日のこと、小学生の親御さんからワクチン接種についてのご意見をいただいた。高齢者に限って言えば、幸手市の第3回目のワクチン接種は順調に進んでおり、国、県の平均値を上回る状況となっている。予約制の集団接種は当初ほどの問題もないようで、街で行き交う人たちのほとんどは3回目は済ませたと口にされる。
 ところが、そのお母さんの言われる内容をお聞きすると、子どもの接種についてはいろいろな問題があるようだ。簡単に言うと、集団接種に拒否感があるのだ。子どもさんにはアレルギーや喘息といった基礎疾患を持つ子が少なくないといい、それから考えられる副作用が恐いと。そこで、かかりつけ医とか、それがダメなら当番制でもいいので個人接種は出来ないものかと悩んでおられ、そうした意見はお母さん方の会話に多いという。
 そうした悩みは、隣町をはじめ他の自治体の実態を知ることにもつながり、多くの街で個人接種制度を取り入れているという事実も教えていただいた。
 ただ、前々から言われているワクチン1バイアル、つまり1瓶5人分の容量に対して無駄を出さないためには、個人接種とは言ってもやはり同日に最低5人の接種者がいることが望ましく、クリニック側でもその為の予約制を設ける必要が生じることになる。現在においても、ワクチン供給に余裕があるわけではなく、新たにノババックス製ワクチンを厚労省が認可したにせよ、需要を供給が上回っているとは言い難い実情である。
 なかなか、難しい問題ではあるが、集団接種がゆえに5歳から11歳の接種率が低率でとどまることは望ましくはない。接種者側の悩みに応えるのが医療福祉及び行政の立場だとすれば、医師会も含めて改善策を検討すべきとは感じる。少なくとも、メリット・デメリットの詳細を検討する意義はあると思うが、はたして関係各位ぞれぞれの立場において、ヤングファミリーのコロナ対策の悩みにこたえてあげられるものだろうか。

No.3560 知床遊覧観光船事故

2022.04.27

 23日に発生した知床遊覧観光船「カズワン」の事故は、情報が深まるほどに人災の領域を色濃くしている。それは以下の報道からもそれを如実に示している。
■運行会社社屋の無線アンテナが破損していた。
■船の洋上位置を確認するためのGPSが取り外されていた。これに対し海保は21日の点検時に取り付けの指導をしていた。
■そもそも、同船は昨年の6月に座礁事故を起こしていた。
■船長、甲板員などの乗組員がほぼ素人に近い経験未熟な船員だった。

 以上を鑑みると、オホーツクは天候急変が珍しくなく急な高波が発生するなどといった自然の驚異を事故原因にすることとは無関係に思えてくる。むしろ、そうした天変に対応するというか立ち向かう姿勢・・・それは旅客船事業者としての経営理念とも言うべき安全管理精神が欠如していた事実に驚く。
 詳細はわからないが、海上運送業には安全管理規定が定められているはずで、たとえば、GPS搭載が法的に義務付けられていないというのも事の重大さに一役かっているということではないだろうか。事故の2日前にチェックしたのであれば、取り付けを確認するまで運行することが出来ないようにするべきだろうし、GPS搭載認定標記マークを発行して船に張り付けるなどの規定があってもしかるべきではないかと思う。まずは、最低限取り付けを義務付ける必要があるだろう。走行領海次第ではロシアに拿捕される海域でもあるのだから、法改正及びその強化がなされるべきである。
 関係者の人知経験といった観点では、どういった内情と経緯がこの会社にあったのか具体的にされていないが、採用自体にも不明瞭な点があるようだ。

 全国各地に遊覧船を売りにした観光地は多々ある。そもそも水上にいるというのは爽快な気分になるもので、それが湖上遊覧と違って外洋遊覧はスリルと迫力といった面では観光のハイライトに近い。知床遊覧は、一般的になかなかいくことの出来ない北海道観光の華とも言える。船の安全管理状況を確認する余裕などワクワク感でいっぱいの観光客にはないはずだ。その観光客が知床を満喫するどころか命を奪われてしまった。これが人災だったとすれば 亡くなられた方も、遺族の方々も無念な思いが募ることだろう。
 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

No.3550 地震対応も状況次第

2022.03.17

 昨夜の地震には驚かされました。数日前の東日本大震災の鎮魂報道に気持ちを向けたばかりだったのと、揺れが長かったので一瞬また東北かという思いと、津波が来るぞ!気を付けないと!という思いが頭をよぎりました。
 亡くなられた方々に慎んで追悼の誠を申し上げ、被害者の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

 20分ほどして息子が「無事か!電話」をくれたんですが、彼自身は、風呂に入っていて慌てて飛び出し身体も拭かずに着るものを着て避難準備に入ったそうです。
 実は、私も風呂に入っていました。顔を洗ったまま、洗髪してたところで、目が開けられない状況でした。湯船のお湯がシャバシャと跳ね上がる音が聞こえる事態にどうしたものかと気持ちがざわつきました。風呂場から出るか出ないかが第一の選択でしたが、頭はシャンプー、顔は石鹸だらけで目も空けることも叶わずでしたのでそのままジッとしてました。案の定、家内がバタバタとやってきて「だいじょうぶ!?!?!」

 今日、散歩に出かけた際に会った知人から「昨日はだいぶ揺れたねー」と声をかけられたので「ほんと、風呂に入っていたんでどうしようかと迷ったけどそのまま風呂に居たよ」すると「俺はトイレに入ってた時だった」それを受けて「狭い場所は比較的安全だっていうけど状況次第だよね」と言って互いに納得。しかし、よーく考えてみると息子の取った対応が正しいのかもしれないと思ったりもしました。一応私も防災士の資格はあるのですが、これはとても防災専門家と言える域に達する資格ではありませんし、基本は慌てず騒がず沈着冷静な判断と行動をするようにと心がけている感じです。そうでないと特に救助支援は不可能ですからね。

 とにかく風呂とトイレというだけでも状況は大違いなわけです。そうは言っても、人の行動や場面は考えてもキリがないほどのシチュエーションがあるわけで、それがその人の運命に関わる場合が少なくないということを肝に命じておけば、一瞬の判断にも多少の役に立つと思わせてくれた昨夜の地震でした。 

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