記事一覧

No.3048 タウンミーティング 感想①

2018.10.27

アイコン

 26日19時から掲題の行政現況説明会が西公民館で開催された。
 私は、現在充電中ではあるが政治のかたわらに身を置く者として、現行行政の実態とまた幸手市の未来への関心から参加した。
 また、今年度限りの任期ではあるが、地域における自治会長・区長という立場にあることから、地域に関連する何かがあるか!との予感も参加を促すきっかけになった。そうした空気を助長する声も私の周りに強かったが、どうやら声だけだったようで拍子抜けした。30名ほどの参加者のうち香日向住民は見る限り5名程度、職員が3分の1ほどいる感じで、住民の関心が相変わらず低いことがうかがえた。栄団地、天神島といったところからの参加者がいたことは特筆されることであった。
 約1時間ということで始まった会の冒頭30分は市長による市政報告で、その後は参加市民による質問・意見・提案・要望なんでも結構の時間が40分ほど設けられた。そもそもこのタウンミーティングと称する住民説明会のサブタイトルが、“渡辺市長と語ろう”となっており、まるで市長のミニ集会的政治活動を意味するようで若干の違和感は拭えない。市民の中には、税金を使っての街づくりを選挙対策にしているとか、職員に応援させているという声があるようだが、それは良くも悪くも税金の使途を市民のために考えるのが首長の役目であるから、全面的にそうした批判が当たっているとは思えない。ただ、自らが30分説明する内容はいいことづくめで、質問への対応はほとんど部長にさせる手法では市長と語ろうという状況ではないし、1年後が市長選という時期でもあるので、現職市長の立場にある者としては重々誤解が高まらないように思慮するべきであろうと感じた次第。
 実際に配布されたレジメやパワーポイントによるプレゼンテーションを見る限り、なんという素晴らしい街なんだろうと感じさせる内容であり、市長もそれに合わせて話す流れで、課題や問題点に言及するでもなく、とくに財政や行政課題別の現状を数字で説明するといったような点は皆無であった。

No.3044 議員定数にまつわる話

2018.10.13

アイコン

 沖縄県与那国町で議長が決まらない状態が1ヵ月近く続いているという。議員数が10名で、町長与党と野党が5名づつに分かれていることから採決権のない議長職をどちらも拒否しているというのだ。投票で決まるたびに辞退するという状況が続いている異常事態。これでは議会が機能しないのは当然である。他の近隣自治体との連合協議の場に出ることも出来ない。議会も議員も何のためにあるかという嘆くべき事態だ。議員定数削減も功罪いろいろあって、市民感覚では減らせの意見が多いのだろうが、減らしすぎにも問題はある。それは別にして減らす場合にも奇数の定数にしておく方が与那国町のような問題にはならないし、それが一般的ではないかと思う。西のはての小さな町のことではあるが、どこに限らず、議会とは言うのは優位性にこだわってあれこれ揉めるところである。

 さて、埼玉県議会でも議員定数をめぐって綱引きが続く状態となっている。自民党県議団と上田知事執行部との前回選挙戦から続く因縁も気になるところだが、自民党県議団と野党会派との意見対立が続く議員定数削減及び選挙区削減の攻防も選挙の前哨戦的な位置づけとしてお定まりとなっている。知事と自民党の軋轢はいつかは落ち着くであろうし、また、そうあってほしい問題である。いろいろな人から「いったいどうなっているんだい?こんなのいつまでも続けていていいとは思わないけどな」「自民党県議団はどこまでやれば収まるのかね」といったことをちょくちょく言われる。議会運営上、知事と最大会派の泥沼状態が長く続くと、こういう考え方が主流になってくるようで、これが県民の一般論になりつつあるように思う。上田知事もかなり強気な方のようで受けて立つからややこしくなる。自ら制定した条例破りを認め、了解を得る行動をすべきだったのだが、もはやそれで収まる話ではないようだ。

 議員定数の削減については、野党が提案する内容には自らを利する思考が見え隠れする。野党は「コスト削減と身を切る改革」を前面に押し立て、県民の気持ちをそそる戦略を前面に押し出す。いわゆる建前である。しかし、その狙いは別のところにあるのははっきりしている。たとえば、東3区の定数を2から1にというが、ここは自民党県議団の領袖とも言うべき重鎮がいる選挙区である。上田知事に対する県議団のスピリットの権化とも言うべき大物議員に引退を示唆する目的が垣間見られる。実際、それが真意と考えられる。
 また東1区と2区を合区にし、定数を2にするというのは、現在どちらも自民党議員が長期に独占している議席なので、複数区にすることによって1議席を確保しようと画策しているのは間違いない。そして、この1区行田にも自民党県議団で議長・団長の経験者かつ県連の幹事長という要職にある議員の存在に的を絞っていると推測する。
 これと同じく、さいたま市に10区ある選挙区を一気に5区に絞り、それぞれ定数を3にするというのも、定数に変化はないが複数区を増やすというのが野党にとって有利に働くことを意味している。つまり、小選挙区を中選挙区にすることによって野党議席を増やせるとの狙いである。これらを称して「民意を広く反映させるため」と理屈付けているが、要するに、自民党県議団の過半数獲得を阻止するための議会改革なのだ。
 確かに、上田知事に対する執拗な議会対策は、そのたびに新聞報道となり、小生の周りでも「自民党はいい加減にした方がいいよ」とか「嫌がらせもここまでやると逆に良くは思われないと思うがな」といった考え方が広まっていることは無視すべきではない。なにより、知事選への対抗馬を出せない状況は自民党も県民に対して訴えかけが弱いのであって、抗争をよく思わない声には耳を傾けるべきだろう。小生の所属政党であったことから常に動向が気になる自民党県議団ではあるが、なにより県民の立場にかえって思うのは議会の正常化である。過半数の論理を駆使しすぎるのは果してどうだろうかと思わずにはいられない。過半数とは重要ポストを確保するということがまずはあるのだから、あとは大人の対応として議会運営をリードすることが県民が求める議会ではないだろうか。
 半面、上田知事に対しても根強い批判はある。4期目は結果的に許されたが、5期目は県民の支持が強いとか首長たちの支援もあるといった4期目と同じ理由は通じないという声が少なくない。だからこそ、自民党県議団はルールに則って上田知事に対峙を続けているのだろう。
 それにしても実現性のない野党の定数削減案もいただけない。話は繰り返し前後したが、議会の正常な運営と機能は永遠の課題にしてはいけないと考えるが、いかがなものだろうか。。

No.3039 沖縄知事選は小沢氏復活の序章?

2018.09.30

アイコン

 沖縄知事選は基地問題で国政に反旗を翻す左派連合の勝利となった。
 結果的に、玉城デニー候補自身が、選挙終盤で翁長氏の後継イメージを訴える戦略を繰り広げ、翁長前知事の弔い合戦化に持ち込んだことが功を奏したと言える。翁長夫人も当初敬遠していた応援を、選挙に入るやマイクを握る回数が増えていったという。
 また、本来選挙には中立であるべきマスコミも、沖縄2大新聞は辺野古移設に疑問を投げかける反政権方針を変えることなく、玉城候補支援に徹したようだ。小生は、この選挙が翁長氏が候補者であったら佐喜眞氏の勝利の可能性が髙かったと予測していた。その最大の理由は、翁長氏の健康である。見るからに衰弱していたが2期目への挑戦を明確にしていた翁長氏だった。それも選挙が近くなって翁長氏が亡くなってからは、勝つためにはとの思いから安室奈美恵さんの名前があがるなど、オール沖縄は苦戦が予測されていた。そこへ、政権打倒に燃える剛腕小沢が選挙を陰から仕切るところとなった。

 衆議院二人、参議院4人の国会議員6人で構成する自由党。衆議院議員は小沢氏と玉城氏の二人だけ。玉城氏は名護、沖縄、うるま3市を主体とする沖縄3区を選挙区として4期当選をとげた議員である。翁長氏が那覇を強力な地盤とする政治家だったことから、玉城氏にとっては強力な支援体制が図れる状況でもあった。ここに小沢氏の選挙戦攻略の糸口が生まれたと言えよう。
 たった一人の衆議院同僚というより配下が沖縄出身というのも一つの偶然ではあるが、小沢氏にとってまたとない出番となったのは間違いない。失礼ながら、佐喜眞氏に比べて玉城氏には洗練された都会派イメージがある。それが自由党という弱小政党にありながら4期当選という実績を誇る理由のひとつと考えると、知事戦出馬を表明した時点で勝負あったと言える状況だったのかもしれない。現代選挙にはそうした面も否定できない。
 玉城氏は、報道によると「自分は保守だ」と訴えていたという。したがって、国政で野党連携を図る小沢氏としては、立民、共産、社民といった左派政党幹部の沖縄入りに配慮するところとなる。枝野、志位、といった野党幹部の応援演説には玉城候補を同席させずに、野党幹部のそろい踏みは演出するという候補者不在応援の場づくりに撤したという。現代選挙は、推薦とかは形式に過ぎず、首長選挙には政党色は影響を持たないという投票結果が少なくないことから、こうした選挙戦もありと判断したのではないだろうか。とにかく共産党とのつながりが有権者に意識されないようにとは考えたのであろう。
 もう一つ、この選挙結果に与えた影響を考察すると、佐喜眞候補の辺野古問題を避けた選挙戦を展開したことがあると分析できる。今の沖縄にあって、翁長氏は、イデオロギーや主張の好き嫌いにかかわらず辺野古移設反対に、結果として命を懸けたという評価が可能で、そこに、その弔い合戦化を目論む敵陣営の戦略が見え見えであった。ところが、佐喜眞氏のこの問題を遠ざけた選挙戦は、果たして好感を持たれたであろうか。答えはノーだ。経済、教育、福祉もしかりだが、沖縄にとって最も重要な問題に触れない知事候補に何を期待せよと言うのか!自民党の支援を最大の武器にしていたとしたら大きな間違いであり、大切なのは問題に立ち向かう自らの姿勢だったはずである。 

 小沢氏が遠くで見守る知事ではなくなり、より至近に指示指導が可能な玉城デニー氏が新たな沖縄知事になったからには、今まで以上に安倍政権の沖縄苦難は続くことが予測される。沖縄に広大な別荘を構える小沢氏にとって、小沢氏が求める沖縄の安泰が玉城デニー知事によってどのようにもたらされるのか興味はつきない。普天間をそのままにはしておけない沖縄にとって、どういった解決策があるだろうか。尽きることの無い法定闘争にエネルギー費やす沖縄。こうした状況に拍車がかかる新知事誕生に沖縄県民は何を期待したのだろうか。しかし、県内の市町首長選では保守系候補の勝利が続いていることから、玉城新知事にとっても県政運営はいばらの道と言える。

No.3014 院外長老の毒素

2018.07.28

 大水害のあとの大型変則台風。普通の感覚でも恐怖感を持つものだが、先の西日本災害地の方々には更なるストレスをもたらしていることでしょう。2次被害に至らないことを願うばかりです。 
 さて、久しぶりに政治の話を。
 参議院竹下派は自民党総裁選で石破氏を支援することを決定した。この突然の決定は、岸田氏の不出馬及び安倍3選支持の会見からわずか2日後のことである。この動きの裏にはやはりブラックフィクサーがいた。青木幹雄氏だ。
 自民党で総理経験者や派閥の領袖だった長老の多くが、党の、と言うことは国の方向性に関わる大事について口を挟む状況が蔓延している。今でいえば、憲法改正と原発ゼロに絡めて安倍3選を良しとしない元議員たちが、影どころか平然と表に出て現役議員に対して指示命令をする。体よく言えば派閥の院政とも言えるものだが、小泉、古賀、山崎、青木等々といった面々はいったいどれほどの権限を有しているというのだろうか。ましてや、何も二次災害におののく国民が自分の地元に隣接する地区に多くいる状況で発言する必要があるとは思えない。
 今回の場合、青木氏の理由は姑息なものだ。息子の参議院議員は島根鳥取の合区が選挙区ということで、石破氏の支援を取り付けたいという思惑らしい。石破氏が自民党を飛び出し新進党入りをした時は憤怒の鬼と化したはずが、子を想う親心を、引退の身で、しかも国の舵取りに関わる場面で発揮した。一人当たり億単位の歳費がかかる国会議員の票を頭ごなしに指示する行為は、犯罪ではないにせよ、子の裏入学のために税金を補助金として私用した官僚と変わりがない。
 石破氏も岸田氏の会見を受けて、待遇うんぬんにかけて巧妙な党および安倍批判をする。いつものことだが、質の悪いのは安倍嫌いメディアが石破氏を持ち上げることにある。記事に限らず、ゲスト出演なども特定メディアが盛んに仕掛ける。しかし、本質的に石破氏にはここという場面での裏切りの過去があることに加え、ここ数年、安倍政権に後ろから矢を射る発言が常態化している事実を見逃してはいない。
 裏切りと言う行為は、知性、理性、感性、そして倫理観、道徳観といった人間の本質に関わるものであり、再発の可能性を常に秘めていると考えるべきだろう。加えて、基本的に石破氏は自己実現ありきの日和見主義で、和の精神を持たない政治家という評価がせいぜいである。これに比して、一時政権下野後の安倍晋三という政治家が憲法改正をしっかり唱えながら地方行脚をこなしていたことを知る人は少ない。個々の名を出す際は基本的に同士として褒める場合であって、批判の対象はもっぱら野党に対することが多かったことを小生の経験として記憶している。世界の評価もかなり前から高い。今回、あまり報道されていないが、身勝手トランプとの会談前に訪日したEUの首相と委員長の行動がそれを示している。首相の考えやトランプの実態を安倍首相から事前確認しておきたかったことは間違いない。先のカナダサミットでもトランプの意向に右往左往する各国トップの中で安倍首相の存在感はかなり光っていた。
 拉致被害者救出や核放棄に対する北朝鮮外交を弱腰と揶揄する人がいるが、今までのことを考えれば、そんな短絡的に解決の道があるはずもなく、外交全般で首相以上に期待できる人はいないと確信している。対案無くして安倍批判をする人がいるが、感覚的に嫌いと言うのでは国政に向けた意見にも理屈にもならない。
 論客青山繁晴氏は安倍支持を宣言しこう言う。安倍さんしか考えられない。余人をもって代え難しということである。
 長老たちに申し上げたい。あなた方の現状思考は国をふらふらと彷徨わせる毒素でしかない。野党がカントリーリーダーの体を為していないことから、自民党天下の言いたい放題状態との認識は安倍政権の足を引っ張るだけですぞ。左派メディアが喜ぶような話題つくりは慎んでいただきたい。


http://www.d-japan.jp/news.html

http://www.hokkaren.com/news.html

http://www.k-otoe.com/new.html

http://www.pcnet-sapporo.com/dokei.html

http://blog.pcnet-sapporo.com/

http://www.sphcsc.com/tokei.html

http://www.tomuproject.jp/

http://www.umino-kai.net/tokei.html

https://www.tosakuruma.com/images/

http://www.tenkuan.com/update/data/news.html

http://www.kisyoukai.net/diarypro/data/news/

http://www.zako-akashi.com/w3a/logs/

http://www.hitomarusan-gesshoji.jp/w3a/logs/

http://www.hasshin-akashi.com/w3a/logs/

http://www.uonotana.or.jp/w3a/logs/

http://www.kodama-shokai.co.jp/data/index.html

http://www.akashi-shakyo.jp/w3a/logs/

http://www.akashiyaki.ne.jp/w3a/logs/

http://www.akashi-tokikando.com/lock/

http://www.ngw.co.jp/houseki/

http://www.tsukahara-taisou.com/yotei/

http://www.jazzysport.com/images/

http://www.sunhouse.in/ticket/

http://www.town.komono.mie.jp/happu-j/

http://www.eda-family.net/img/

http://www.manbou-net.com/info/cats/news.shtml

http://sans-estate.co.jp/hosoku/

http://www.sapporo-kosodate.net/cgi/

http://imamiya.sakura.ne.jp/

http://www.kobeya-sp.co.jp/cgi-bin/diarypro-kakogawa/data/upfile/index.html

http://babylon.bex.jp/

http://www.ernesto-law.com/cgi-bin/index.html

http://www.beflat.co.jp/cgi-bin/index.html

http://www.happy-skiing.com/cgis/index.html

http://www.femmarketinghouse.jp/fnet/index.htm

http://weed-inc.com/img/

http://kita104.sakura.ne.jp/diary_pro/analyze/

http://aiacademy.com/ar/

http://www.kambara-shoji.co.jp/commons/

http://www.sunamajiri.com/2019.html

http://cn-nakao.e-ysd.net/

http://dosokai.e-ysd.net/

http://emi.e-ysd.net/

http://tokainosan.com/

http://wadagumi.nagoya/

http://www.srfactorys.com/

http://ksu99.sakura.ne.jp/

http://www.paraiso-net.jp/cgi-bin/

http://www.okoppe.com/

http://scout-kyoto-7.eco.to/index.htm

http://www.soundcrew.co.jp/image/

http://circle.blackbox.ne.jp/img/

http://khr.if.tv/04sizuku/01cgi/04blog/skin/

http://khr.if.tv/04sizuku/06blog/

http://irisamiho.com/links/

http://shirabekoubou.com/saga/

http://three-best.sakura.ne.jp/

http://freedom-tennis.pupu.jp/index.html

http://abc-club.biz/acmailer/i/

http://www.bungaku.net/

http://www.masudaya.jp/dokei.html


 

No.3005 延長国会はじまる

2018.06.26

アイコン

 梅雨の合間の快晴とはいえ、こうも蒸し暑いと思考のみならず行動も鈍る。これからの三ヵ月に向けて覚悟と対策をせねば・・・。
 
 熱戦繰り広げられるサッカーとは異なり、野党が一方的に熱くなっての国会論戦、あいかわらずの凡戦でしかない。モリカケ問題をとりわけ詳しく報道するのはJチャンネルとニュースステーション、つまりどちらもテレビ朝日である。しかし、新しい情報もなく、ただただ証人喚問を叫ぶ野党に辟易している国民が増えつつあることを理解出来ないメディアでいいのだろうか。
 今日、WillとHanadaの8月号が発売された。どちらも興味のつきない見出しであふれている。国政に関しては、
「拉致解決の障害 辻本清美・朝日・河野洋平」阿比留瑠偉
「拉致は憲法九条の被害者だ」古田博司、藤井厳喜
「我、断固麻生太郎を弁護する」北村晴男
「安倍さんは戦後最高の総理だ」足立康史
「安倍総理 限界を突破せよ」上念司
「野党共闘は共産党の隠れ蓑」梅澤昇平
などが目を引くが、それとは別に朝日についての特集が賑やかだ。
「財務省文書改竄報道と朝日新聞 誤報・虚報全史」という書籍が売れているというのもさもありなんといったところである。反自民、左系思考の方にとっては煮えくり返るところであろう。
 つまり、2誌は総じて、今や新聞・TV・週刊誌はウソばかりだと言っているのだが、なぜにこうなってしまったのだろうか。いくつか考えさせられることはあるが、悪しく変わった部分は社会的にすでに大きな影響を与えているとも言え、良き昔に戻ることは困難ではないかと感じる面もある。
 その中でも、とくに感じるのは野党の貧困な政治見識である。この点については、どんどん悪くなるほっけのなんとやらで、安倍総理一人を追い落としたい一念で戦いを挑むことしか考えていないようだ。とくに野党第一党である立憲民主党の幹部議員の発言に建設的なものを感じたためしがない。「延長したことを後悔させてやる」「証言と矛盾する証拠が出てきたので議員証言法違反で告発を考える」といった枝野党首の発言からは、働き方改革、IR法、TPP、安全保障、災害対策といった重要案件を国民の目の前で論戦を張るのではなく、意識的かどうか隅に追いやっているとしか感じられない。とにかく安倍総理を退陣に追い込むのが目的のようだ。その先にあるのは政権奪取ではなく、安倍さん以外の人が総理になれば自民党政権が続いても良しとしていると推測するが、当たらずとも遠からずではないだろうか。もとより、支持率を見ても政権奪取が可能とは言えない状況でり、共産党との連立など国民が望むべくもない。理由は安倍総理の信念である憲法改革への道筋を絶つにはその当人を絶つということであろう。安倍晋三という政治家の憲法改革への信念の強さに不気味さを感じているということである。安倍さんが総理で無くなったら憲法改革は永遠に遠のくという世評があることからも、改憲阻止のためには安倍落ししかないとの理解である。その先の総理は石破さんでも誰でもよいのだ。
 枝野氏の左傾化はかなりのものとの世評もあり、立民が共産党の本丸を奪いかねないという評価はまんざらはずれた考えではない。そこに辻本清美の存在も関係しているということかもしれない。

 話は戻るが、WILLやHanadaではトランプや米朝会談についても多くの論者が語っている。小生は、トランプと米朝会談の評価については時期尚早で、判断にはまだまだ時間をかけるべきと見ている。その理由は金正恩の人間評価に変化を感じないからである。極悪非道の国民思いのかけらも感じさせない人物の言動をそうそう簡単に信じられるわけもない。今、西郷どんで兄斉彬の精神に到底及ばない島津久光が国父と自称して徳川慶喜の怒りをかっているが、金正恩を天主様、殿下様などと国父扱いしている北朝鮮人民が哀れでしかない。世界の実情も知らされず、作られたような笑顔で天主と崇める北朝鮮人民の幸福度は不幸福度の裏返しではないかと思えてならない。北朝鮮国内の変化が見られなければ、それは世界の舞台に躍り出る北朝鮮という評価にはつながらない。したがって、非核化のあとの民主社会への情勢変化を見届ける必要があると確信するのだが、中国の属国になりかねない状況を考えると果してそれもいかがなものかと思う。なぜなら、金正恩の中国に対する接し方がまるで習近平の手下か子どものように見えるからである。

No.2998 野党論理は政治貧国の証し

2018.05.26

アイコン

 今号は「政治は生きている」コラムだが、現実の政治は生きている感を国民に与えてなどいない。モリカケ問題は確かに国民の信頼を裏切り、不信感を募らせたことは間違いない。しかし、この間文科省、財務省、防衛庁などを舞台にした国家官僚の働き手たちによる真っ当とは言えない仕事ぶりが国民の前にさらけ出された。官僚主導による行政の問題点は以前から多くの批判の声があったわけだが、それは知的レベルの高い官僚が作るシナリオが、政治の柱になり過ぎる結果、政治家は官僚だよりになっているという問題だったはずなのだが、モリカケや自衛隊日報問題で浮かび上がったのは、そこまでかと感じるほど手抜きごまかし仕事の実態であった。そこで、さてそれは…誰の責任かとなるのは必定で、霞が関の不始末は政権の責任だとして、野党は政権と安倍総理の責任追及に的をしぼり、途中18日間も国会をサポタージュした。今になって審議不足だと安倍総理をなじってみても、やるべきことをやらずの立場が言えたものではない。マスコミはマスコミで国会外野党になりきって言葉狩りや情報追加調査にあくせくする。それにしても、反日マスコミがこれでもかというほど霞が関の問題を入手することが不思議でならない。もっとも、今まで隠蔽されてきた官僚政治の暗部があぶり出されたことは意義深いと感じるが、野党が国際情勢や国民生活を脇において、ただただモリカケ1本で安倍政権と安倍総理個人に向け、安倍おろしを謀ることが国益に合っているとはとても思えない。その手助けをしているのが反日マスコミ軍団である。手助けと言うよりは主体的役割を担っているとも言えるわけだが、さすがに国会で直接安倍政権と対峙出来るものではないので、盛んに野党の口撃材料つくりに余念がないということである。野党はと言えば審議復帰後も不信任案の連発状態。日本が世界的にも政治貧国の状況にあると考えている国民がどれほどいるかはわからないが、我が国が置かれている国際状況をふまえるならば、モリカケが2年にわたり国会の議論の中心であっていいはずがない。国民ももっと怒るべきだと思うが、マスコミに引きずられる人もいないではない。
 モリカケも米朝初会談や日大アメフト部暴力タックルに影を潜めた感があるが、残念ながら一時的なものと思えてならない。かの野党議員たちが金太郎飴のように安倍批判を繰り返す中、今度は「安倍化は許さない」と野党議員が騒いている。安倍化とは??? 日大アメフト部の監督・コーチの釈明は、指導者と言えるシロモノではなく、自己保身が際立つずる賢さしか感じない。そこで、この監督を安倍総理に置き換えてダブって見えると国民に訴え、世の中が責任逃避社会に変質しつつあり、その原因は安倍総理にあると言いたいようだ。しかし、深く考えることなく発する理論だから稚拙としか感じない。人間性が欠如した独裁監督が我が子のような年齢の学生の反骨精神を奪い、従属させるのはたやすいことであろう。まさに恐怖政治である。しかし、総理もしくは政権と霞が関官僚との関係が、この日大アメフト部のような体育会系監督とその部員の関係と同じであるはずがない。何度も書いてきたが憲法改正論議から逃避する材料にモリカケを使い続けるマスコミと野党。日本の憂うべき現状はこのマスコミと野党議員の質の低下も一因にあると言っても過言ではない。政治に関心を呼ぶご意見番的名物議員がいなくなった。
 先日の愛媛県知事が披露した文章を公的文章だといきまいた枝野幸男立民党首の確認不足の間違いもひどいが、これを安倍失政再発見とばかりに1・2面で取り上げた新聞にもあきれた。
 自衛隊員が路上で会った国会議員を批判した一件もしかりで、私は自衛隊員の言葉は的を得たものだと思っていたが、そのままではすまされなかった。今、なにかと話題の自衛隊員の言葉の根底にあるものを、かの議員の国会言動とからめて深く掘り下げるべきで、間違いでしたと訂正させる力が働くのがおかしいのだ。相手が国会議員だから? マスコミが伝える内容に一喜一憂せず、しっかり見極める癖を強化しなければと思う今日この頃です。

ページ移動