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No.3170 県知事選を振り返って

2019.08.26

 青島けんた候補落選・・・私としては久しぶりに、県のトップにふさわしい人財が立ちあがってくれた選挙と考えていたので残念でなりません。ある意味ショックに近いものがあります。志高い清廉爽快なスポーツマン政治家こそ、今の埼玉県に求められていると考えてもいました。
 票差は6万票。そのうちの半分、約3万票が当選者の地元である川口市での差。やはりさいたま市に次ぐ票田である川口の地盤が大きく影響をしたことがわかります。そして、さいたま市で28,000票弱ですから、この2市でほぼ6万になります。他にも川越、熊谷、所沢、上尾といった人口20万人都市で19,000近い差が決定的な差となり、青島候補が上回った他地区の合計でも足りなかったという結果に終わりました。全体的に、北部で青島さんが弱いという結果は、私の予想を裏切るものでした。行田邦子さんの支援もあってのこととするならば、尚更のことであります。
 ちなみに、幸手市では少ない投票数にあって、2,100票も青島候補が多い結果となったので、応援した立場としては半分納得といったところです。
 最後、23、24日と連続で入った上田さんの写真入りのチラシに、正直なところ、私はいやらしさを感じていた。それは、上田さんが候補者かのような違和感と、タイミングとしてやられたという想いと、デザインも内容も明るさを感じないという点で好みではないということでのいやらしさであった。しかし、目に留まるチラシだったというのは事実ではないでしょうか。
 結果については、いろいろな分析があることでしょう。私もいくつかの要因は頭に描いておりますが、青島さんの勝利を確信していただけに、土曜の朝にある人から「青島への更なる支援を広げて欲しい」という一報に正直驚きました。こちらの気の緩みというより相手がとくに高崎線沿線地域で猛追した選挙戦だったと思います。さいたま市と川口市にある駅を中心に候補者が県民と接する時間を大きくもったことも、県会議員を活動の中心にすえて遊説を数多くこなした青島候補との違いでした。なにより、上田知事の積極的な応援は、県政刷新という青島候補の訴えに揺さぶられる県民が少なかったということもあったでしょう。
 ヤクルトスワローズの選手だったんだから、若松、古田、真中といった同僚兼監督経験者たちの応援があればよかったのに、という知人の言葉も、今となっては空しく感じられてなりません。
 中央政府とのつながりは、地域政治に影響を持つのは間違いないと思いますが、昨今の知事選挙はそうしたものに心が動かないという傾向が多くみられます。
 今後の大野県政がどこに向かうのかは、自民党県議団の対応がカギとなってきます。論争議論は政治の持つべき姿ですが、県民不在の不毛の論争だけは避けてもらいたいというのが切実な願いです。
最後に、私の想いにご賛同いただき青島候補へのご支援を賜りましたことに深く感謝申し上げます。そして、私も捲土重来の形をなんとか結実しましたが、青島けんたさんにもさらなる前進をしていただきたいと願ってやみません。

No.3169 県知事選挙 投票にいきましょう!

2019.08.24

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 ここまで8月のブログは経過日数と同じ23の投稿となりました。市長事件に終始した感がありますが、当然のことと思います。
 しかしながら、県民にとって大切な県のトップを決める選挙も、実はたいへん重要な人選びなのは言うまでもありません。

ファイル 1080-1.jpg 私は自民党県議団出身、自民党党員、そして自民党幸手支部副支部長として自民党推薦の青島けんた氏を応援しています。党員かつ地域政治家として駅頭、演説会等当然の活動をしています。先日、幸手市内で行われた演説会では司会を仰せつかり、久しぶりに大声を張り上げました。
 青島けんた候補は、新潟生まれではありますが、6歳からは草加育ち、春日部高校出身で、地元幸手出身の三ツ林裕巳衆議院議員の3年後輩にあたります。触れ合うほどに、また演説を聴くたびに、キャプテン体質の県知事候補として新鮮なニュー埼玉のリーダーにふさわしいと感じるようになりました。
 小学校からノンプロ東芝チームまでのすべてで主将というまとめ役に指名されたのは、なにより人望の厚さを物語っており、意見の異なる大きなスポーツ組織を束ねるキャプテン業務は誰にでもできることではありません。彼が示す県政の方針を有能な職員が実務でサポートするという理想的な組織形態が、必ずや県民生活を向上させてくれるはずです。

ファイル 1080-2.jpg 聡明快活、頭脳明晰、さわやかな言動にあいまって、かなり県政及び県の実情を勉強されていることがわかります。党員として賛同するとか見極めたいなどの高い目線からの思考ではなく、純なる想いで当選させたい、知事になってもらいたい人財だと確信しています。
 県知事選は毎回投票率が低下しています。前回は26%程度にまで落ち込み、県のことであるにもかかわらず有権者の関心が低くなっています。埼玉都民が多いという状況もあるとは思いますが、政治自体への関心度の問題として考えるとこの先大きな問題になると危惧しています。

ファイル 1080-3.jpg 政治は、やはり地域に大きな影響をもたらします。16年ぶりに県東部出身の、とくに日光線沿いに縁の深い青島けんた候補の誕生は発展が遅れがちの東部地域にとって期待が高まる候補者であり、そういう結果を生むべき選挙だと思います。
 実質のライバル候補は国民民主党出身で、立憲民主党、国民民主党、社民党、共産党がスクラムを組んで支援している状況です。こうした政党の影響が強い高崎線中央部から南部の人口過密地域で、青島候補の苦戦が伝えられています。だからこそ、東部地区の皆さまの更なるご支援を、投票に行くという最終の形で実行していただきたいと考えます。

 青島けんた候補をよろしくお願いいたします!!!
 

No.3168 一般質問

2019.08.23

 9月定例会の一般質問は、通告はしたものの市長選を直後に控えている状況では、する側にとって少々気抜けしたのは確かなところです。1か月後に新市長を迎える執行部職員にしてみれば気もそぞろの面が生じるのは致し方のないところ。とくに、市長と同じ特別職の副市長は職務代理者とはいえ、確定的な答弁は出来ないでしょうし、控えることも予測されます。それはまた間違いとも言い切れません。
 それでも質問は議員の権利と義務と考えて通告しましたが、主体は、現状確認や過去の経緯に関するものに集約した形となりました。

1.渡辺前市長の退職に至る経緯と今後の対応について
 (1)事件後の市の対応
 (2)市長退職金の取り扱い
 (3)新市長就任までのイベント対応
2.幸手駅西口モニュメントについて
 (1)制作者決定の経緯と契約方式
 (2)制作者以外で設置までにかかわった業者
3.学校現場の実態と改革について
 (1)学力アップと教員モチベーションの関連
 (2)児童、生徒の悩みの現状と対策
 (3)私立中学進学の実態
 (4)全国学力テスト結果の年次推移
 (5)アフタースクールの現状
 (6)小中一貫校の実現への考え方
4.市職員の長期休暇の実態について
 (1)心身の病気等により3か月以上の休暇を取得
    した職員の過去5年間の数値
 (2)その原因と対策
5.幸手中央産業団地について
 (1)現状と今後
6.期日前投票業務の委託について
 (1)契約内容
 (2)業務委託の範囲
7.幸手市人口の未来図について
 (1)県内自治体上位の人口減少の実態及び対策
8.市公共交通機関の今後について
 (1)6月議会一般質問後、踏み込んだ未来案協議は
    しているのか
 (2)他の自治体の実態調査は具体的にしたのか
 

 以上、一般質問の基本的考え方からすると、いささか項目が多くなってしまいましたが、7と8についてはまさに新市長に聞きたいことでもあるので、12月議会の予告になってもいいと考えながら、とりあえず挙げておいたものです。時間が足りればもちろん確認はしますが、人口減少問題は簡単な議論では済ませられないテーマですので今後も主体的な質問の対象となっていくでしょう。
 それと、くどいようですが、納得できる答弁はそうそう期待出来ないことを想定しますと、あまり突っ込んだ質問や指摘、要望もむなしくなる可能性があるので、確認といった感じの質問が多くなりそうです。やはり、市長不在というのは異常ですし、定例会が行われるにしても空白期間のイメージが拭えないのは残念なことです。

No.3167 後援会解散

2019.08.22

 不信任決議案を審議・採決する臨時会を先週金曜日16日に請求し、市長は来週あたりの開催を見込むだろうと予測していました。ところが、週明け火曜日を臨時会とする旨を通達してきて、臨時会冒頭に退職届を提出。臨時会ではひと言も発せず議場を後にしました。わずか4分のまるで寸劇のような展開に言葉が出ませんでしたが、「市長!なにも言わずに終わるのか!!」くらいの発言をすればよかったと、今更ながら後悔をしています。市長が口を開くかどうか別にして、それに対する反応を確認するだけでも真実の一端が見えたかもしれないと。なにより、傍聴の皆さんの不満と怒りを多少なりとも鎮めてあげられたのではないかと悔やまれてなりません。もっとも、逆に血圧上昇に貢献することになったかもしれませんが。
 その臨時会翌日に市長退職。朝一で管理職を会議室に集めて退任式を行ったそうです。市長は「たいへんお世話になりました。ご迷惑をおかけしましたが、本日をもって・・・・」といった挨拶をしたそうです。何かおかしいですよね。議会で議員やわざわざ傍聴にお越しいただいた市民に対して無言を貫くという無礼な対応ですませたのとは大違いです。
 市長退職の関係から9月議会が当初日程通り行われることになり、一般質問の通告が今日ということで、12時前に提出しました。これは次号で紹介しますが、その足で市内知人宅に所用でお邪魔しました。
 冒頭の会話
 「あれー、随分タイミングがいいね。枝久保さんに見せようと思うものが今日届いたんで電話しようと思っていたんだわ」「なんですか?」「いや、市長からの手紙よ」と言って、渡されたのは、市長の後援会の解散通知でした。
 タイトルは、後援会解散のお知らせ。内容は、私の軽率な行動でご迷惑をおかけしたことをお詫びし、8月31日を持って後援会を解散することにしたというもので、追記として、31日に予定していた市政報告会は中止すると。切手のない料金別納ハガキでした。
 実は、このご夫妻とはかなり前からじっこんのお付き合いをさせて頂いております。市内各地域では人間関係に配慮して、入会を頼まれると断りにくいということから名前は連ねるという場合が少なくないようです。形だけの幽霊後援会員と理解できるものですが。こうした感覚は新興住宅地にはあまりないことです。依頼すること自体が関係にヒビが入る原因になることを懸念するからでしょうか。
 不思議なのは、発信者は渡辺くにおとなっているのです。後援会解散通知ですから、本来は後援会長が発信者のはずです。もっとも、この期に及んで後援会長を名乗ることを躊躇するというのはわからないではありません。しかし、後援会長が私の推測する人だとすると、それはまた別の事情もあるのかと感じさせなくもありません。
 また、この私製ハガキは家庭用プリンタではない業者印刷ものでした。いくら何でも、22日午前着ですと21日投函でしょうし、20日の午後2時45分に退職届を議長に・・・と考えていくと、この作業の必要性を考え、文章考案し、印刷発注から宛名うんぬんと考えていくと、後援会解散と退職意志の決定とは違うものの、市長が辞める想いに至ったのは数日前と推測できます。また、少なくとも、後援会解散ですから記者会見で市長選出馬について考えていないと20日の記者会見で答えていましたが、それは偽りだったのではないかという見方も出来ます。
 退職届のタイミングが悪すぎる(遅すぎた)という声と、退職金は払わないようにならないのかというのが、昨今の市民の間の怒りの対象ですが、県外の知人から同情ともつかない連絡が来るのもここ数日の特徴です。釧路の友人からの電話では、こっちの新聞にも出てるよと。
 1ヵ月後に決まる新市長次第で、市政が大きく展開を変える可能性もあるわけですから、執行部は誰も核心的なことを言える状況にはないということになります。したがって、一般質問も提出はしたものの気合が今一つといったところです。

No.3166 市長辞任の顛末

2019.08.21

 早い時間の電話で目覚め、その後続くラインや電話のスマホ対応に大わらわ。
 今日発売の週刊新潮で文字数にすると1ページもの量の幸手市長に関する記事が掲載されています。この情報を送ってくれた方は、まさに怒り心頭の様子。昨日の市長が示した感性は、この記事に書かれている内容に程遠いものでした。事件の実態というか記者会見で応えを拒否した暗部に踏み込んだ内容は驚きを隠せません。市長が事実無根ゆえ争う覚悟と言っているので、無罪となればこの週刊誌を訴える場面も考えられます。また、ツーカーの人間関係がない週刊誌記事を無断掲載するのも問題ですので、ここでその記事を添付掲載することはとりあえず控えたいと思います。

ファイル 1077-1.jpg 朝からひっきりなしに鳴る電話。その内容はいろいろです。退職金、市長選、議員個々について教えてくれなどなど様々。昨夜は記者からの連絡もかなりのものでした。
 昨夜のブログと相互補完するような記事がありますので紹介します。昨日の驚きの茶番劇に至った裏事情がある程度わかります。個々の議員の立場上から押し寄せる焦燥感のようなものが土壇場の退職になったこともしっかり伝えられています。結局、不信任案の採決に至らなかったのは、そういう事情があったようだと読めます。つまり、不信任決議案に対しての賛否対応を「踏み絵」という感覚で理解したなら、市長擁護の反対か、市民目線の賛成かという選択で緊迫した心境になるのはあり得ることです。こうした事例は、過去何度も遭遇した経験で言うことです。それが、臨時会45分前の退職届提出になったと理解すれば、提出前の葛藤ドラマが市長室で繰り広げられた可能性もあったかと・・・。前号で紹介した幻の賛成討論の最後の部分でそれに通じることを書きましたが、議員に限らず、市長自身も質疑されたり、討論されたりという、いわばさらし者の状態を覚悟しなければならず、それを甘んじて受けるのは耐えられないと考えたのかもしれません。
 たまたまですが、この記事の脇に広島に関連する記事があるのは偶然とはいえ、なにか感じるものがあります。
 それにしても、あまりにもあっけない、市民を馬鹿にするのもほどがある臨時会でした。テレビ各局で全国に報じられた幸手市の恥、反省の姿が乏しい市長には、あらためてなんていうことをしてくれたんだ!という怒りがこみ上げます。

No.3165 幻の賛成討論

2019.08.20

 不信任決議案があるものと信じて疑わなかった私は、質疑、討論、採決の流れで行われることを事務局に確認し、昨夜から今朝にかけて不信任賛成討論用の文を用意したものです。
 今では幻となった賛成討論をそっくりそのまま掲載しますので、ご一読いただければと思います。

ファイル 1076-1.jpg 臨時会終了後の記者会見での市長発言。
◆退職金については?
 「条例通りにしたい。働いた期間については出ることになっている」
◆受け取ることに問題はないと思っているのか?
 「はい、そうです」
◆額は?
 「わかりません」

 こんな調子だったそうです。
 そもそも、退職を決めた要因が「電話が多く、業務に支障をきたす状況で市民に迷惑をかけるから」とし、広島での行動についてはまったく反省の言葉が見当たりません。それどころか、「容疑は事実無根であり、これからも争っていく覚悟です」と発言。広島出張で自分のとった「一連の行動」が不信任案の内容になっていることを全く理解出来ていないということです。もしくは意に介していないとでもいうのでしょうか。
 ちなみに、退職金は1,700万円程度だと計算された方がいますが、さほど乖離した額ではないと思います。1期4年単位で支給される額です。傍聴市民の怒りはここに向けられていました。それは私も共有する怒りです。

 また、電話の多さを退職を考えた原因にしたことに対し、記者の質問が飛んだ際、数を報告しつつ、激励の電話もあったと発言。これは副市長もどういうつもりか口にしたそうです。たとえそうした電話があったとしても、そういうことを言える場面ではないと思いますがどうでしょう。とにかく普通の神経であれば、詫びることしかないでしょう。激励の電話があったので、わるいことではないと考えてくれる市民もいると言いたかったのでしょうか。そんな馬鹿な!ではありませんか。それが本当なら幸手市民の市民度が問題だということであり、世間にまたまた恥ずかしい一面をさらけだしたということではないでしょうか。
 この問題、まだまだピリオドを打つわけにはいかないということを強く感じる今日でした。

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