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No.3167 後援会解散

2019.08.22

 不信任決議案を審議・採決する臨時会を先週金曜日16日に請求し、市長は来週あたりの開催を見込むだろうと予測していました。ところが、週明け火曜日を臨時会とする旨を通達してきて、臨時会冒頭に退職届を提出。臨時会ではひと言も発せず議場を後にしました。わずか4分のまるで寸劇のような展開に言葉が出ませんでしたが、「市長!なにも言わずに終わるのか!!」くらいの発言をすればよかったと、今更ながら後悔をしています。市長が口を開くかどうか別にして、それに対する反応を確認するだけでも真実の一端が見えたかもしれないと。なにより、傍聴の皆さんの不満と怒りを多少なりとも鎮めてあげられたのではないかと悔やまれてなりません。もっとも、逆に血圧上昇に貢献することになったかもしれませんが。
 その臨時会翌日に市長退職。朝一で管理職を会議室に集めて退任式を行ったそうです。市長は「たいへんお世話になりました。ご迷惑をおかけしましたが、本日をもって・・・・」といった挨拶をしたそうです。何かおかしいですよね。議会で議員やわざわざ傍聴にお越しいただいた市民に対して無言を貫くという無礼な対応ですませたのとは大違いです。
 市長退職の関係から9月議会が当初日程通り行われることになり、一般質問の通告が今日ということで、12時前に提出しました。これは次号で紹介しますが、その足で市内知人宅に所用でお邪魔しました。
 冒頭の会話
 「あれー、随分タイミングがいいね。枝久保さんに見せようと思うものが今日届いたんで電話しようと思っていたんだわ」「なんですか?」「いや、市長からの手紙よ」と言って、渡されたのは、市長の後援会の解散通知でした。
 タイトルは、後援会解散のお知らせ。内容は、私の軽率な行動でご迷惑をおかけしたことをお詫びし、8月31日を持って後援会を解散することにしたというもので、追記として、31日に予定していた市政報告会は中止すると。切手のない料金別納ハガキでした。
 実は、このご夫妻とはかなり前からじっこんのお付き合いをさせて頂いております。市内各地域では人間関係に配慮して、入会を頼まれると断りにくいということから名前は連ねるという場合が少なくないようです。形だけの幽霊後援会員と理解できるものですが。こうした感覚は新興住宅地にはあまりないことです。依頼すること自体が関係にヒビが入る原因になることを懸念するからでしょうか。
 不思議なのは、発信者は渡辺くにおとなっているのです。後援会解散通知ですから、本来は後援会長が発信者のはずです。もっとも、この期に及んで後援会長を名乗ることを躊躇するというのはわからないではありません。しかし、後援会長が私の推測する人だとすると、それはまた別の事情もあるのかと感じさせなくもありません。
 また、この私製ハガキは家庭用プリンタではない業者印刷ものでした。いくら何でも、22日午前着ですと21日投函でしょうし、20日の午後2時45分に退職届を議長に・・・と考えていくと、この作業の必要性を考え、文章考案し、印刷発注から宛名うんぬんと考えていくと、後援会解散と退職意志の決定とは違うものの、市長が辞める想いに至ったのは数日前と推測できます。また、少なくとも、後援会解散ですから記者会見で市長選出馬について考えていないと20日の記者会見で答えていましたが、それは偽りだったのではないかという見方も出来ます。
 退職届のタイミングが悪すぎる(遅すぎた)という声と、退職金は払わないようにならないのかというのが、昨今の市民の間の怒りの対象ですが、県外の知人から同情ともつかない連絡が来るのもここ数日の特徴です。釧路の友人からの電話では、こっちの新聞にも出てるよと。
 1ヵ月後に決まる新市長次第で、市政が大きく展開を変える可能性もあるわけですから、執行部は誰も核心的なことを言える状況にはないということになります。したがって、一般質問も提出はしたものの気合が今一つといったところです。