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暖かく、風の無い日だった今日、県内各所で統一地方選の第2ラウンドがはじまりました。3年前、富士見市長選挙の応援でマイクを握って以来の街頭演説ということもあって若干の緊張もありましたが、香日向で複数回の街頭を無事にこなし、選挙戦初日を終えました。14日夕刻5時が締め切りでしたが、12時過ぎに二人の届け出があり、選挙戦が成立しました。yahari,
15人もの税金で報酬を賄う議員が無投票で選ばれるのは問題が多いと思います。選挙の金がかからなくていいじゃないかという声もありますが、それはあくまでも短絡的な思考に過ぎません。どうしてチャレンジする人が少ないのかとか、とくに新人候補者が有権者の審判無くして当選するというのはいかがなものかということもあります。そして、なにより有権者の選択権が失われるということもあります。幸手の政治に対する失望感にもつながることゆえ、近隣の自治体からも不思議に思われるのは間違いありません。お金がかかるかかからないかなど問題外の街のイメージにかかわることですので、選挙はやはりあってしかるべきだと思います。
13日に配布完了した「き・ず・な №1」pdf版をご一読ください。文頭の英文字をクリックすればご覧いただけます。表は消防署合理化計画に対す私の考え方までへの内容、裏面は若者たちに学ぶといったタイトルでの特集としました。若者たちの考え方は私の今後の活動に活かしていく若者らしい内容だと思います。また、私を推薦してくれた若者の弁が掲載されていますが、そこには私たちの1票に投ずる考え方が書かれています。素晴らしい!
といったことで1週間頑張ります!
姿を見ましたら心で肩を叩いていただければなによりです。
記事一覧
No.3106 選挙戦の意義
No.3105 昨今の選挙事情
統一選挙年の初陣は全国各地で様変わりな展開がみられました。人の人生とはわからないものだなあとつくづく感じるのは新北海道知事に当選された鈴木直道さんです。都総務部総務課主任から内閣府地域主権戦略室に出向し、夕張市行政参与を経て財政破綻が深刻化していた夕張市長選に当選。その後、2期8年にわたり同市を総合的フィルムコミッションなどで活性化させたり、雪害や地域医療対策などに着目し、市民の賛同を得るまでに至った。
今回、圧倒的な道民指示を得て若干38歳の若さで知事に就任することになったのですが、埼玉県春日部市の生まれで県立三郷高校の出身ということもあって親近感を覚える青年知事の誕生となりました。
鉄道廃止が相次ぐ北海道の今後は、都市部以外の行政の在り方が問われることになるはずです。
鈴木さんのような新進気鋭の政治家が誕生することは政治的には日本の未来にとって好材料ではあるのですが、県議選では無投票選挙区の多さが際立っていました。議員に魅力がないのか、メディアが伝える政治に魅力を感じないのか・・・いずれにしても寂しいことこの上ありません。政治は若ければいいというものでもないし、さりとて超老齢政治家の存在も考えものです。少なくとも、7期定年制とか78歳定年制といったサラリーマン社会のような定年制にするべきで、それにより広くバランスをとる必要があるように思うのですがね。そうであれば、条例破りだなどと騒動が起きる原因になる条例を作る必要もないし、条例が選挙公約に利用されることもなくなります。なにしろ、昨今の選挙は有権者の気を引くポピュリズム公約選挙が横行して、具体的な活動指針を訴える選挙とかけ離れつつあります。
ところで、幸手市の市議選が無投票になるやもしれぬとの噂があります。市町レベルでの議員選挙が無投票というのはいろいろな意味で問題です。政治の質の低下はていたらくな国政の影響で市町にまで及んでいるという国政への責任転嫁論ではなく、自治体そのものの政治の在り方が問われる大問題だとの認識を市民全体で共有したいものだと思います。
No.3104 3度目の市議選に向けて!
4月の幸手は2つの選挙が予定されていましたが、県議選は無投票となりました。埼玉全県で22カ所の選挙区が無投票になりました。知った仲間にも連続的な無投票の結果に疑問を持つ人がいます。たしかに、はたしてこれでいいのかという想いがしないではありません。
しかしながら、小生としては、具体的には昨年夏以降、県議再挑戦の意志が無かったわけではありませんが、皆さんに身近な市議というステージへの再挑戦も選択の範囲にありました。そして、悩みに悩んだ結果、それを最終選択肢とした次第です。
繰り返しになりますが、私は地元地域の政治状況を熟慮した結果、3度目の市議選にチャレンジすることを決めました。1年ごとの抽選で回転する地元香日向地区の区長職を2年受け持ち、先月29日までその立場でもあったことから、いささか出遅れの感が否めませんが、こうした話は真実が発表される前に噂が流れるものだと、あらためて感じる次第です。 そういったわけで、これまでお世話になった方々に直接ご挨拶をとの思いはあるのですが、告示日まで10日を切る日程になったこともあり、この時期まで来ますとそれも思うにまかせません。運動をご支援くださる方々に感謝しつつも、具体的な準備は自身で整えることも多く、毎夜遅くまでとりかかり、ここのところ睡眠時間が少ないこととパソコンとにらめっこもあって、脳のギヤがかなり回転不足の状態です。というのも、今回の選挙戦は原点回帰ということで、コストパフォーマンスに配慮した選挙戦を心がけています。あたたかく見守っていただければ幸いです。
そんなことからブログでの立候補表明も今になってしまいました。
ともあれ、まだやれることもやりたいこともあります!!
ご理解とご支援のほどをお願い申し上げます。
私の想いの一部を綴ったものを創りました。ご高覧ください!
No.3101 二元政治で政治の質を高めよ!
前々号3099について小生なりの考え方を示したいと思います。
他の自治体議会をダシにするようで申し訳ないのですが、上尾市の例は大変わかりやすい現代議会事情を言い表していると思います。議員個々の資質も政治レベルを低下させる要因になっている例が数多くありますが、議会の構図というか会派構成による最大会派の驕りが明らかにみられます。
上尾市の畠山市長は、4年の県議時代に議席を同じくさせていただいた当時の民主党県議団の団長さんでした。思想信条は異なってはいたものの人間的には温厚で懐の広い方でした。その畠山氏が前市長と議長が結託した形の贈収賄事件で失脚した後、市長に就任されたわけですが、当然、民主系ということで最大会派である自民党系は野党ということになります。言ってみれば、上田知事と自民党県議団の関係と同じと考えることも出来ます。自民党県議団は上田知事が主力とする施策に対してすんなり了解するという関係にはありません。なんやかや注文を付けるという状況が繰り返されています。ただし、定例議会ごとに提出議案の説明はしっかり行われます。幸手市レベルとは異なり、かなり大掛かりな議案説明の日程が計画されます。そこで、その内容に疑義があれば、上程そのものにストップをかけることもあります。日程を遅らせることもあります。付帯決議を付けるという条件付き賛成もあります。しかし、予算などでは県民生活への影響を考慮し、何が何でも反対と言う対応はとらないのが通例と言えます。
各種情報を見聞きして感じることは、もはや知事と自民党の関係は抜き差しならない状態にまで来ています。そのきっかけは、ある自民党県議が執拗に上田知事が特定の組織に便宜を図ったうんぬんを唱え、チラシまで作成して知事弾劾運動を続けました。議会中のある日の朝、いい加減にしろというわけで、当時の特別秘書が自民党室に乗り込み、大声で「このちらしを作ったのは誰だ!」とやったのです。小生は、たまたまその現場に居合わせましたが、それは確かに非礼な押しかけでした。その特別秘書は詫びを入れたうえに退任することになりました。上田知事の心情がどういう方向に走ったかがその後の県議選というわけです。結局、前回選挙で上田知事がとった行動が今につながっていると言えます。もとより、その前から最大会派としての権能を活かす議会活動を自民党県議団は標榜していました。それが、二元政治への回帰という目的だと1期生の小生は考えていましたが、前出の事件もあり、ギクシャクした関係が増幅して上田知事に感情的なものが芽生え、4年前の選挙戦で上田党「選択」を結成、自らに近い少数野党への同時支援も行い、自民党の過半数割れを画策したわけです。選挙の遺恨は後に残るのが常です。
話が県のことになりましたが、上尾市の例は、最大会派から選ばれている議長が市長に「予算上程は事前調整をして議会の意向をふまえるべきだ」と注文を付けたことに対して、市長は「定例議会に直接上程するのは正式な手ずるで、議会において議論すればいいはずだ」と突っぱねた。その後の記事の内容は、議長側の思考に最大会派の驕りが感じられると言うのが小生の見解です。
予算に対して強制的な増減要望を出すのは最大会派の姿です。首長は各部の新年度予算案をヒヤリングして、自らの考えを示しつつ政策的調整をして予算が決まります。そこには普通ですと最大会派イコール市長与党の関係で、最大会派議員の個々の要望が細かく要求されるのが議会の通例です。この普通ですという部分が実は問題なのです。いったん上程されると極端な変更は難しくなります。さりとて全面否決もしにくいのが予算です。
おそらく、畠山市長は市長就任以来、議会のたびに執拗に要求を重ねる最大会派に我慢がならなくなったのでしょう。これまでの悪い糸を断ち切ると言って当選したのですから。
「上尾には上尾のしきたりがある」という議長の発言も問題です。悪い慣習であればサヨナラすればいいのです。そこには、議会改革の精神がまったく感じられませんし、驕りがあるのはあきらかです。こういう二元は本来あるべき二元ではありません。
この議長は、事前調整をせずに議案を出して修正されたら市の恥」とも発言したようですが、なあなあムードの前市長と議長の関係が汚職の原因になった街の恥を、はたしてこの議長は理解できているのだろうかと思わずにはいられません。以前の号で富山県高岡市の例をかきましたが、これは完全に議会のチェック漏れです。逆に議会要望が財政破綻に導いた可能性もあります。首長の思惑通りの議会が全国の9割以上というショッキングなデータもあります。議会が紛糾するのも考えものですが、予算については全ての議員がシビアにならないと、小さな街などあっという間に財政破綻が待っていると考えるべきです。
以上、指摘をしてこの問題を〆たいと思いますが、最後にひとつ。
県や市で、議会運営を有利に導くために、首長自らが特定の候補者を見出したり、応援したりするのは自治法で禁止にすべきではないかと感じています。
もっとも、県レベルでは上田知事も小池都知事もその目論見は頓挫したわけですが・・・。首長は苦労はつきものです。それをはねのけるには研鑽を積むしかないということでしょう。
No.3099 二元政治の姿か否か
No.3094 富山県高岡市の例
近くの梅が真っ盛りですが、桜も早咲きになるのでしょうかねー。花に癒される季節到来で心わくわくなのは良いのですが、世間では、かくもせちがらいニュースが続くものです。
皆さんは富山県高岡市という街をご存知でしょうか。人口17万人超の富山市に続く県2番手の都市で、前田利家の名残を残す歴史情緒にあふれる街です。小生も何回か旅先に指定したことがありますが、瑞龍寺というシンメトリーが美しい静かな寺院が好きで、行くたびに必ず訪れています。北陸では永平寺がもっとも知られた寺でしょうが、規模は別にして瑞龍寺もなかなかのもので、富山県唯一の国宝です。
街の主要道は広く、路面電車も走り、ゆったり感を与えてくれる風情が高岡市の特徴ではないかと思います。いや、そう感じていたのですが、今、この街は市民サービスが滞るなど大変なことになっているというのです。
その理由は、無駄な公共事業に税金を投じ過ぎ、財政状況が立ち行かなくなってしまったということです。市民会館や公民館、コミセンといった施設が軒並み閉館状態にあるといいます。人件費が賄えないなど資金不足が顕著になっており、3月定例議会では市長がお詫びの所信表明を述べるまでになってしまったのです。
無駄な公共事業の代表は、北陸本線、氷見線、城端線の乗り換え駅であるJR高岡駅前の再開発事業だというのですが、北陸新幹線の開通により、同駅の利用者が増え、地域発展が望めるとふんでこの事業にかなりの税金をつぎ込んだ結果がもろくも当てがはずれてしまったとか。
観光バスの発着は新幹線の新高岡駅利用が多く、わざわざ乗り換えてJRの駅まで行くことはないようですし、逆に市民は新幹線の駅まで車を利用し、駅周辺の駐車場を使う人が多いとか。それはそうですよね。新幹線の駅は完成後、単独でその周辺が発展していくことが常のようで、必ずしも、それまでの中心駅とリンクして発展するとは限らないわけです。
行政の見通しが甘かったことは否めませんが、それにはいろいろ裏があるのではないかと思えるのです。ここからは推測の域を出ませんが、市長のポピュリズム思考が禍いしているように思えてならないのです。もちろん人柄や信念にもかかわることですが、首長は選挙のしがらみや街の有力者との良好な関係を構築することに腐心する面が拭えません。また、業者の中には公共投資を社業のなりわいとしている会社もあるので、そこには自然と利権と癒着という問題が生じてきます。そうしたころが発端となって、談合、贈賄、収賄といった癒着犯罪が生まれることになります。名前を出して恐縮ですが、上尾市の市長と議長による汚職事件などはその最たる例です。
おそらく高岡市もそんなことが原因のひとつにあるのではないかと思うのです。北陸の建設業者でもいくつかは東京支店を設け、手広く事業展開をしている会社もありますが、地場の総合建設会社の下に連なる土木、水道、電気、給排水といった設備会社は数えきれないほどあるはずです。そうした会社が成り立つための事業としては自治体の発注する金額を上回るものはそうそうはありません。
反面教師の意味合いから、今後、詳細を調べてみたいと思いますが、もう一つ言えることは、指定管理業者の決定に至る経緯にも不自然な状況があると思っています。それはどこの自治体にもあるものでしょうが、幸手市にも感じることです。そもそも、税金をコストと考えて見積発注から業者選択に至るまでどれほど神経を張り巡らしているか・・・そこが市民不在ではあかんということです。