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No.3425 一般質問にて

2021.06.04

 肌寒さの残る朝晩、陽気的には風邪をひきやすい時期です。コロナの収束はまだまだ先のようですが、ワクチン接種次第といった状況になってきた感があります。
 議会一般質問は、今日4日を残すのみとなりました。私の登壇は今日の一番手、とは言っても私と武藤議員だけを残す状況といったところです。10時からですので、ご都合よろしければライブでのご視聴をよろしくお願いいたします。


ファイル 1344-1.jpg 昨日の質問時に配布されたワクチン関連の資料を添付しましたのでご確認ください。
 接種については、予約も接種自体も順調に進んでいるようです。
 がしかし、共産党さんが、執拗に具体的な感染情報を教えるよう要求しています。これは、私が聞いている限り、幸手市だけではなく他の自治体の実態もホームページで案内している以上の感染データは公表出来ないこととなっています。理由は簡単です。県の指導があるからです。おそらく国の指導があるのかもしれません。
 それは、偏見と差別が当初あったからだと認識しています。感染詳細情報が流布された場合、起こり得る問題は考えるまでもありません。左派リベラルが何かというと公平平等を盾に差別を騒ぎ立てますが、このコロナ感染における偏見差別こそは正にあってはならない醜い人間性に関わるものであり、社会不安を悪化しかねないという観点から情報の流布を避けるべきであります。
 共産党さんがくどく要求する主旨が理解出来ず、おそらく執行部も県の指導以外に答えようがないことから堂々巡りといった様子でした。

No.3424 改選議会人事

2021.06.01

 6月1日、定例議会開会しました。執行部提出議案は国庫補助金等を活用したコロナ対策支援施策を中心に上程され、前号でご案内した農業委員会委員改選人事案の14名については当日個々に採決され、すべて全会一致で議決されました。
 今日の最大の案件は、議会人事に尽きると思います。今回もまた市民にはわかりにくい、いや、こちらも説明するのが難しい議員の動向が事前にあり、採決直前に至っては、更に難解な動きがあったようです。2年前同様、不可思議な思いが強く残るものでした。
 最大のポイントは、これまでの議長が辞職願を出したことにより行われた議長選挙で、再び前議長が当選したことです。しかも11票という圧倒的な獲得票でした。辞職意志を表明したのに何故再び・・・再選は本人が続投する意志があったからこそのことですから、辞職願など提出する必要はなかったことになります。
 そして、この議長選挙が終わった後に、今度は副議長から辞職願が出たのです。同じように選挙になりましたが、結果は同じ11票で再任が決定しました。
 どちらも残り4票のうちの3票は自民会派の木村議員が会派仲間の票を獲得。
 残る1票は私の票で、誰が選ばれるかの結果は100%見えていましたが、あえて議長選では自らの名を、副議長選では白票を投じました。いろいろ考えた上で理解しにくい改選人事に一石を投じることにしたものです。無力感が伴うものではありますが、さほど大きなものではありませんのでご心配なく!
 面白いことに、2年前の人事の時に行われた多数派工作での9名が、今回は割れる結果となりました。議会は良くも悪くも人間関係が時に乗じて変化する組織体ということです。

 その後、過去には覚えのない調整会議なるものが会派代表議員で開かれ、どういうわけかそこに無所属の私も。ベテラン議員は役が無くてもいいかと議長に問われ、それを了解したり、誰誰は○○委員会の委員長をやりたいと言っていたとかの発言が飛び交い、その通りに決まるなど、シナリオありきを感じる協議の結果、議運と3常任委員会の正副委員長は指名推薦で決めることとなったのです。私にも意見を求められましたので議長と議会運営委員長には関心があると発言したものの、それ以上何を言っても、ならば指名でなく互選でと言う事になるのはあきらかで、そうなれば多数派が仕上がっているわけですから、見えている結果をあえて求める必要もないし、問題提起をする意味の薄さを察した次第です。いかがですか? ここまで簡潔に書いたつもりですが、さぞやわかりにくいことと思います。
 それでは新人事をご紹介します(敬称略)

議 長:再任
副議長:再任
議会運営委員長:本田
 〃 副委員長:四本
総務常任委員長:小河原
 〃 副委員長:小林英
文厚常任委員長:松田
 〃 副委員長:坂本
建経常任委員長:木村
 〃 副委員長:海老沼

 以上です。もう一つ、問題ありと感じたのは、執行部はこの議会人事が行われているかなりの時間を議場待機の状態だったことです。忙しいことこの上ない状況下で、なんとか配慮出来ないものかと。議会内人事案件を議員間協議している間は、執行部の存在の必要性を感じないのですが、これも決まり事なのでしょう。
 おそらく、こうした人事案件は幸手市に限らないことで、どういう経緯で結論が導きだされているかは市民にとって難解なことであるのは間違いありません。傍聴していても、暫時休憩~議運開催の連続ですから、何がなにやら皆目わからないことと思います。
 さて、明日から一般質問が始まります。今議会も持ち時間は45分ではなく30分です。私は4日の一番手と予測してますが・・・。

No.3397 バス休止の反響

2021.04.01

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 前号で香日向バスの休止をお知らせし、その2日後にバス車内と停留所に会社からの休止を伝える文章が付けられました。その間、ブログへのアクセスも増え、複数の電話やメールをいただきました。また、外で行き交う住民の皆さんの話題のトップにもなっていたことは私の耳にも入ってきました。
 ブログにも示しましたように、経営環境が悪化しようとも、地域のためにと運行を続けてくれたことに対して、感謝の思いを伝えてくれる方が圧倒的に多いことに安堵した次第です。
 中には、既得権益に近い理解をする方もいるようですが、やはり、民間企業が経営することですから慈善事業的に永続出来るものではないということをご理解いただきたいと思います。
 ただ「困りました」という言葉にはこちらも困りました。香日向を基点に東鷲宮駅方面に向かう方策は、徒歩、自転車、家族の送迎という3つの方法しかないのは重々理解しています。私も議員になるまでの約14年半は家内による送迎が主体でした。いや、香日向に移ることが決まってから、自動車教習所に通ってもらったほどですから。
 その後は、もちろん常時利用することはありませんでしたが、雨天時にはバスが満杯といった様子も聞いており、時折利用すると運転手さんをはじめ心地良い挨拶が交わされる車内に嬉しさがこみ上げたものです。
 考えてみれば、長倉や千塚といった地区でも状況は同じです。こうした場合、事は前向きにとらえることが大切なのかもしれないと感じますが・・・。
 全国各地で路線バスが廃止され、北海道では昨日も鉄道路線が廃止されています。地域の未来にどうしたら光を照らすことが出来るか・・・交通事情の課題は少なくないと改めて実感した次第です。

No.3396 香日向バス休止の知らせ

2021.03.25

 香日向に念願のバスが開通したのが平成18年5月のことでした。以来、住民の足として地域を走るピンクのバスは地域外からも注目される香日向の風情になったと言っても過言ではありませんでした。
 その地域のかけがえのない足がとうとう運行を休止することになりました。
 今日、現社長から私のところに連絡をいただいたところでは、回数券を販売しているドッグランと酒のだいます、それと私に連絡をしたとのことでした。あまりにも突然のことで驚いたというのが正直なところです。
 いろいろと事情を伺いましたが、明日かあさってには車内や停留所に張り紙をするとのことで、それをファクス送信してくれました。

 決断にあたっては、他の事業で赤字をカバーする状況が長く続いており、かなり以前から懸案事項だったようです。ここにきてやはりコロナの影響も有ってのことだろうと思って確認したところ、それもないではないが、これから先の見通しに明るい材料が感じられないとも。
 確かに開通当時の人口4千人が今や3千人をかろうじて超えるほどに減少しています。補助金等で継続が可能かどうかについても、補助金そのものが長期的に確実なものではないし、市長が変わればどうなるかわからない。まして、今の幸手市の財政状況を知る限り、民間企業が多くを望むことは出来ないとの考えを打ち明けてくれました。他にもバスの維持費が経営を圧迫していたとか、ドライバーさんの確保が全国的に困難な状況となっているなど、細かな話をしてくれましたが、中田商会さんも社員さんを養わなければなりません。
 もちろん、私の想いとして「ちょっと待った!」の気持ちで一杯でしたが、民間企業の苦渋の決断に要望的観念だけで口を挟むのはいかがなものかという思いも感じ、既に国土交通省の承認も得たということで、もはや要望よりはこれまでの運行に感謝の言葉を発する気持ちが湧いてくる思いでした。
 ガソリン代高騰、消費税アップといったことも厳しく反映した時期、幾度となく値上げのススメを説いたこともありました。一度は大人料金のみ10円値上げの改定もありましたが、値上げ自体が国土交通省に対する申請の手間は相当なもので、それのみならず、許可も簡単に得られるものではないとのことです。

  思い起こせば、当時、政治信条の面で互いに気心通じる関係であった中田商会社長(現会長)に話をもちかけたところ、先方も路線バスの運行に関心があった時期だったことが香日向バス誕生のきっかけでした。
「枝久保さん、一日でも早く実現するためには地域の皆さんの要望を集めてもらえるといいんだが」と社長に望まれ、時をおかずその活動に奔走しました。
 当時、それを応援していただき、各戸を歩いていただいた皆さんへの感謝の気持ちは今でもしっかり持ち続けています。

 その後、道路使用許可が必要ということで、その為にまずは幸手市の町田市長に了解いただき、次に鷲宮町の首長を訪ねました。鷲宮町には社長と私、さらに町田市長も付き添っていただき、当時の本多健治町長を訪ねたところ、道路使用と停留所設置について快諾してくれただけでなく、住民の為に良いことだと共に喜んでくれたことは今でも忘れません。
 あと、二つの大きな記憶は、停留所の設置場所について、中田社長が細かく設置したほうがみんな利用しやすいでしょうと言うので、当初計画よりかなり多くなり、その名前付けを社長から相談されたこともありました。その後、その設置予定の前のお宅に個々にお断りというかお願いに行ったのですが、2軒のお宅で厳しい言葉とともに強い反対を受けたこともありました。それから数日してピンクの停留所を置く作業を手伝いながらここまでこぎつけた喜びを嚙みしめたのでした。
 また、5月17日だったと思いますが、開通記念式典をやると言ってきかない社長は、記念品とお赤飯を用意してコミセンで式典を実行しました。その時、6名の区長さんに招待状を届けたそうですが、出席してくれたのは3丁目の区長さん一人だけでした。私が関係してる政治的式典として自治会が関わるべきではないと考えたのではないかと中田社長が少しあてがはずれた感じで言っていたのが印象的でした。自治会の政治的活動は規約上はもちろん、一般概念からも控えなければなりませんが、こうした記念行事への参加が政治的行為にあたるかと言えば・・・考えさせられるところです。

 休止の連絡を受けて、私にとっての大きな出来事をついつい思い出してのブログになってしまいました。どうぞご容赦くださいますよう。
 本年9月末を持っての運行休止、日常の足として利用されている方がいることを思うと残念で残念でなりません。

No.3392 3月議会最終日で初の退席

2021.03.20

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 昨日は市議会最終日で新年度予算案をはじめ全議案が可決となりました。
 私は、令和3年度一般会計予算案と同下水道特別会計予算案に賛成討論をしました。これはまた追って報告したいと思っています。

 人事案件で、現教育長の任期が3月いっぱいで満了するため、新たに人選するための人事案が市長から提出されました。提案は現在の山西教育長の再任というものでした。今回の人事については、昨年12月に山西教育長が年齢と健康を理由に任期をもって退任したい旨の申し入れが市長に対してあった時点から、ここまでの約3か月間で、諸々の紆余曲折がありました。
 それらの一つ一つは決して褒められるものではありません。逆に、市民の皆さんが知ったら「市長も議会も何やってるんだ!」という声が出そうな状況になったのです。その原因は、市長の慎重な対応が欠けていたこと。そして今回だけに限らないのですが、議員による人事介入がここでもかなり行われたという事実。もとより市長に反発する議員もいると仮定すれば理解の範囲ではあるのですが、そうした流れの中で、最終日を迎える数日前まで市長が推薦しようとしていた新候補者の方に対して自宅まで訪れ、山西教育長の続投がベストと考えるので辞退してもらいたいといった主旨の談判をする議員も出るなど、スムーズな選考からは遠くかけ離れた経緯をふむこととなってしまったのです。

 採決では、私は退席という判断をしました。理由は前述の内容を総合的に判断して、市長の人事案件に対する対応の不手際、議員の介入、とくに候補者に対して直接辞退の申し入れを行ったことは、議員による一般市民に対する圧力と理解すべきであり、越権行為でもあります。
 市長が推薦し、上程しようとしていた候補者に対して議員がとるべき行動ではないと確信した次第です。しかも、それによって複数のご迷惑をかけた機関や個人が出てしまったこともあります。
 ただし、私は山西教育長の続投に依存はまったくないので、ご本人にお時間をとっていただき、詳細をお話し、互いに理解し合うという行動の結果として退席という道筋を選択しました。他の14名の議員は全員賛成という結果でした。

No.3385 議案質疑報告その2

2021.03.08

 晴れの合間に断続的に雨を降らしながら春へいざなう例年通りのいつもの陽気。先日の雨量では花や野菜にとって物足りない恵みだったと農家の人に言われた。
「青天を衝け!」での渋澤家の今は、野菜作りで画面が緑いっぱい広がるが、深谷名産のネギも、今は短くて細いそうで集荷の量が激減しているという。榮一翁に現世に復活登場してもらいたい? いや、いくら榮一翁でも天候まではどうにもならないか!

 話は変わるが、全人代開催中の中国。驚くことに、経済成長の見込みを6%程度としておきながら軍事予算は前年比6.8%増とした。隠蔽体質国家が軍拡路線だけははっきりと数字で主張するところに覇権主義の大望野望が示されている。
 22兆5千億円というとてつもない軍事費。日本は5兆3千億円程度であるからその規模はとてつもない。なにしろ、電磁式カタパルト発艦機能を持つ原子力空母が1兆円程度で造れるというのだからその脅威ははかり知れない。しかも、これとは別に宇宙開発費にも軍事関連と考えるべきものが含まれていると考えられるのだ。
 その軍事力は東南シナ海からインド洋、太平洋という海洋進出が最大の目的であるのは間違いない。10年、20年後の世界地図に大きな変動がないことを願うばかりだ。香港、ウィグル、モンゴル自治区、チベット情勢も習近平率いる中国共産党のやりたい放題である。自分如きが憂う問題ではないのだが、マスコミをはじめ社会の仕組みが異様に変わりつつあることも心配のタネではないかと思う。いつも感じることだが、こういう政治思想独裁国家のトップダウンというのはシステム的には民主主義国家より意思決定から伝達力、統率性、迅速性と言った点で陵駕している。野党がグダグダ揚げ足をとっている場合ではないと思うのだが、なんとも歯がゆい現実が目の前にある。
 余談が多くなり申し訳ありません。コロナといい中国といい気もそぞろなものですからご容赦願います。

 さて、お伝えしきれなかった他の議案質疑の内容を。
◆準用河川河床掘削工事 3,400千円について
 答弁では、長さ11m、幅約6m、想定掘削汚泥量27㎥、大中落とし(香日向からの流れ)の牛村橋下付近というものでした。この質疑のポイントは、これが防災対策としての位置づけにあるのかどうかということでした。予算額的には河床の定期的清掃といった感覚で捉えてはいたのですが、まさにそういったものだとのことでした。そもそも、10年以上前の議会やり取りでは、西中手前から駅北踏切までの800mを浚渫した場合の工事費の概算が2億5千万円と、当時の建設経済部長から答弁されています。内水防災対策とは多額な予算を必要とするものです。
◆香日向排水機場エンジン熱交換器取替工事 10,800千円の内容について
 答弁では、現在の機器が昭和62年製のもので耐用年限になっていることから予算化したもの。別の内容のメンテナンスとして、当該排水機場では平成21年に16,170千円、同24年に9,660千円などのオーバーホールを実施した経緯があるとのこと。管理を市に移管するしないにかかわらず、メンテナンス自体の最終管理責任は市にあると理解するものです。
◆下水道工事請負費 224,845千円について
 南3丁目から中5丁目に入り、東武線西側に工事が進んでいる現状だが、一昨年の質疑で砂状の土質にあたり、工事が難かしい場面が生じたことのその後、また新年度予算で組み込まれる工事地区と距離、松石、円藤内、千塚、香日向への接続の見通し、さらには工事を妨げる事象として考えられる点などを質疑確認。
 答弁は、現状砂質等の問題は無く、東武線にそって西1丁目地区を市道幸手加須線まで約400メートル進めていく予定。都市計画決定に入っていない千塚地区については見通しはなく、香日向にはまだ最低5年以上はかかるとのこと。
 工事を妨げる事象発生の可能性については、歴史的に洪水多発地区であったことから、再び砂質や、場合によっては流木などにあたる可能性が考えられ、実際にそういう例はあるとのこと。
 想定より、かなり後年度にずれた感は否めないが、ここまできたら待つということしかない。インフラ整備による生活向上のための街づくりとはそういうものです。実は、飯能で数日前に県道の一部が開通したのですが、都市計画の決定は昭和59年というものです。この時間差、気が遠くなるほどです。
 以上、ご報告まで。 

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