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No.2183 新型ジェットヘリ投入

2012.05.18

ファイル 121-1.jpg 危機管理行政の目玉とも思われる救助ヘリコプターの新機種導入にあたり、視察の日程が組まれた。桶川にある埼玉防災センターで見た新型ヘリは写真のとおり。「あらかわ3号」「あらかわ4号」でイタリアのアウグスタというメーカーの作成するものだ。
ファイル 121-2.jpg 秩父での悲しい事故を乗り越えて、県内各消防署から選りすぐりの隊員が365日24時間の体制で山岳、水難、火災、突発性病などの災害発生に備える。
ファイル 121-3.jpg 県庁上空まで240㌔速、400m高の試乗もあったが、埼玉スタジアム上空にさしかかった時点での無線交換を聞いていたら「ただ今から着陸体制に入ります」という声が聞こえた。それから5分後に着陸した。たしかに早い。
ファイル 121-4.jpg 県内どこでも15分程度で行けるということだ。
 隊員さんたちのきびきびした清々しい応対が印象に残った。

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No.2178 竜巻惨事は珍しくなくなった

2012.05.06

 前号で書いた幸手市内の道路冠水被害は、2日未明に降った雨量により関東の広範囲で大きな被害を発生させていた。GWイベントも春日部では庄和宝珠花の大凧揚げ祭りが、大人の胸ほどまでの増水により中止になるなど、各地で中止が相次いだ。
 
 昨日はほぼ一日五月晴れだったが、今日はまた大荒れ。それも降ったり止んだり程度のものではなく、強烈な悪天異変が各地を襲った。つくばの竜巻被害では死者もでたが、竜巻と言えば北海道での数年前の大災害が記憶にある。
 とはいえ、もともと竜巻はアメリカ大陸特有の気象現象という認識が深く、砂塵を上げて猛スピードで木々をなぎ倒し、家屋、車、牛馬家畜を巻き上げる光景は、カリブ海のハリケーンと並び、アメリカの災害は規模が違うなあと子供ながらに見入っていたものだ。それがなんのなんの・・・。
 画面で見るつくばの竜巻はそれ自体が高さも幅も驚異だが、その後の被害状況はまさに惨事だ。数階建ての集合住宅が見える限りすべてのガラスが破壊され、ベランダの格子なども原型をとどめていない。
 落雷感電死も年々増えている気がするが、晴れから突然雷雨へと変わる最近の急変気象では、公園や広場で遊んでいた家族が、まずは雨をしのぐ意識から大木の下に一時避難してしまうのは十分理解できることだ。そこにドーンとくるのだからたまらない。

 
 厳しく長い冬を越えて、恋しかった緑が芽吹く季節になり、まさに行楽日和の週末に、今まで記憶に少ない異常気象で大災害に見舞われるなど、少なくとも私の想像の範囲外だった。もはや異常気象は常に起こるものだという認識を叩き込み、いらぬ先入観は捨てなければいけない。
 頭上で何が起こってもそれは地球環境が変わったことによる新しい時代の気象現象であり、しかもそれは人類の欲望が原因なのだと・・・そうでも考えないと、それを防ぐ方法など身につかないということを。 

No.2177 東1〜2丁目の冠水

2012.05.04

ファイル 115-1.jpg 春の長雨というのでしょうか・・・さほどの集中豪雨ではなかったと思っていたがご覧のような状況に見舞われた地区が幸手市東丁目および2丁目。

 所用でちょうど通りかかったのだが、前方でトラックが止まったまま動かないのでおかしいと思っていたら市職員さんの姿が見えた。えっ?と思ったが、すぐに冠水したことが理解できた。トラックは切り返して道を変えたが、私はギリギリのところまで行って、職員さんに「そんなに降ったかね?」と尋ねた。その職員さんの言うことには「上流部でかなり降ったようなんです」
 なるほど! だいたい雨天冠水というのは当地区だけで降っただけより上流で大雨になった時が問題なんだということはごく当たり前のこと。
 ただ、やはりこの地がこうした状況になっていることへの実感が持てるほどの大雨とは思わなかった。

ファイル 115-2.jpg 帰り際に再度野間アスレチックさんの交差点に出向いたところ職員さんが二人・・・やはり駅方面は通行止。2丁目の各路地もかなりの冠水。少し行き過ぎて裏手の土手を上がり倉松川を見たら、やはりかなりのオーバーフローに近い。こうした場合、たとえ幸手で雨がやんでも危険が去ったわけではないとまたまた当たり前のことを自らに言い聞かせて写真を数点撮って帰路についた。

 それにしても、こうした際の市職員さんの対応は行政として当然とはいえご苦労なことだ。GWもへったくりもないのだから。お疲れ様!

No.2167 埼玉東部消防組合消防局

2012.04.07

 5日、東部地区3市3町による「消防広域化協定」の調印式が行われた。
 県内を7ブロックに区分指定し、県の主導で進められてきた消防広域化は、所沢地区が先に広域化を決定し、今回の東部地区が2番目に広域化実現地域として名乗りを上げることとなった。

◆2006.6「消防組織法の一部を改正する法律」により、消防広域化が法制化
◆2008.3 埼玉県が「埼玉県消防広域化推進計画」を7本部制として策定 
◆2008.7 県は市町村長、消防長を対象に広域化説明会を開始
◆2009.5〜消防広域化第7ブロック連絡協議会が4回にわたり開かれる
◆2011.1 消防広域化第7ブロック協議会設立

 といった経緯をふまえ、以降関係会議は20数回を数え、途中、羽生と蓮田の離脱といった出来事もあったが、地域住民の安心安全を最大の目的とした広域化がようやく協定調印というところまでたどりついた。
町田前市長が「これは将来の地域の消防だけではない救急医療体制にも関わる重要な案件だから絶対に実現しなければならない!」とよく口にしていたのを思い出す。
 上田知事、県議6名、そして各自治体の市議も多数駆けつけ、この調印式を見守った。しかし、ここで完結ではない。全自治体が6月議会で広域化議案を上程し、議会議決があった後、県知事に申請手続きをとることが残されている。
 開始時期は2013年4月1日、「埼玉東部消防組合消防局」として正式に発足する。

No.2131 八ツ場ダム建設継続

2011.12.23

ファイル 69-1.jpg 計画以来59年の歳月を経て、というより地元住民の複雑な思いや苦難を強いながら実現に向かっていた八ツ場ダム。
 政権交代で突然中断されていたが、いよいよ建設継続が決定された。
 人にはいろいろな思いがあり、このダム工事に反対の意見も存在するのは理解しているが、どちらかに決定するというのであれば、政治的マニフェストを死守したいがための、いわゆるメンツ、プライドを重んじることで、広域の安心安全および生活再建の道を閉ざしていいとはとても思えなかった。

 昨日、本会議終了後の4時35分頃から県議会八ツ場ダム建設推進議員連盟臨時総会が開催され、そこに定例会終了に際し挨拶をされてまもない上田知事が出席した。22日は前田国土交通大臣が最終結論を出すということで大方の注目を集めていたが、本会議後、継続の判断をした旨の電話が前田大臣から上田知事宛に入ったそうだ。その内容をいち早く伝えたいということから議連が急遽開催されたと理解している。
 前田大臣もすぐその足で群馬県に向かい大澤知事に直接これを伝えた。対応としては真摯なものに感じる。党内の強力な反対を押し切って決断を下し、地元住民には60年近い年月を精神的にも生活の上でも翻弄したことをお詫びすると発言・・・これこそが政治家の姿だろうと思う。
 前原氏は中止決定に対する厳しい反対意見に配慮して再検証のスキームを設けたが、結局自らの主張に反する結論を素直に認める姿勢はなかった。それどころか、長野原町および同住民に対する生活再建策を策定すると言って置きながら、ただの一度も施策を提示することなく、地元を再訪することもなかった。私は正直この政治家に期待していたが、見込み違いを認識している。不遜かつ謙虚さと慈悲に乏しい政治家だと。

 すでに各紙一面でこれを伝えているようなので詳細は省くが、感無量といった様子でここまでの経緯を語る知事は満足そうな笑みを浮かべていた。
 4,600億円の総事業費のうち8割方進捗している同工事は、本体工事にようやく進むことができるが、なんとかこの2年以上に及ぶ遅れを取り戻して、当初計画通り平成27年度には完成するようにしたいものだ。

No.2103 9月定例議会補正予算案

2011.09.18

 県議会9月定例会に提出される補正予算案の概要が届けられました。
 その中に東日本大震災支援がどの程度組み込まれているかという点について、最大の関心が向くわけですが、結果はそれなりの額があてられたと判断できる中身でした。
 今後の5年間で必要な復興費用が19兆円とも言われてますので、それとの対比での判断は正解がないといった感じですが、一県としての対応と考えると、まずまずなのかなと思います。

 提出予算案の総括として、「東日本大震災による被災者の生活再建支援を確実なものにするための予算措置を講じるなど、当面緊急に対応すべき事業について補正予算を編成した」とされています。

 その規模は、
◆一般会計で・・・75億3,235万1千円(累計で1兆7,022億8,078万2千円)
◆主な内容は
  ・被災者生活再建支援基金・・・・・・・・・・42億2,658万5千円
  ・被災者支援実施県内市町村への経費支弁・・・3億6,216万8千円
  ・放射線測定機器の増強・・・・・・・・・・・1億2,393万
  ・緊急輸送道路の橋梁耐震化や交差点改良・・・14億1,950万円
  ・被災した社会福祉施設の復旧費用・・・・・・1億2,275万9千円
 となっており、約63億円が大震災支援関連予算となっています。
 
 また、上記予算額の財源は、
  ・国庫支出金・・・・・・・・・・・・・・・・14億2,282万1千円
  ・繰入金・・・・・・・・・・・・・・・・・・6億8,862万2千円
  ・県債・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7億2,600万 
  ・地方交付税(特別交付税)・・・・・・・・・40億9,738万6千円
 などとなっています。


当選後2度目となる県議会。会期は22日から10月18日までとなっています。

 

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