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No.2366 竜巻の恐怖

2013.09.05

 今、午前2時半を回ったところ。上空ではゴロゴロとうなり声が聞こえます。雷やゲリラ豪雨の恐怖もありますが、積乱雲の発達とともに竜巻が発生する確率が高くなるといいます。ましてや発生してからの速度とどこに行くかわからない、いわゆる突然の恐怖に対して、人間は抗するすべをほとんど持ち得ていません。

 4日の埼玉新聞によると、突風は6段階で示されるそうで、今回の場合は4番目のF2だといいます。その風速は約7秒間の平均風速で50m〜69mだそうで上から4番目。4番目でこれだけの風速ということは・・いやはや、くわばら、くわばらではありませんか。
 これで寝ている時に竜巻に襲われることもありかと思うと、24時間警戒を必要とするということ? それにしてもあのモクモクと発達する黒々とした雲は、どうしたらああいった色に染まるのでしょうか? 降る雨は黒くないのに・・・子ども電話相談室のようですかね。
 この積乱雲は「スーパーセル」と言うんだそうですが、とくに反時計回りの凶暴な渦は「メソサイクロン」と呼ぶそうです。

 
 昨日も栃木県矢板市で竜巻被害が発生しました。私の記憶では、小中で教わった世界の気候で、「竜巻」とはアメリカ大陸気候の専売特許のような感覚を持ち、それがずっと最近までありましたが、そういう点からも、間違いなく地球を覆う気候異変はもはや異変ではなくなったということなのでしょう。
 豊かな社会への導きとともに、いつのまにか人間が自分たちの周辺環境を大きく損なう形で変えてしまったとしか考えられない変化です。

 ところで、「被災者生活再建支援法」という国の法律がありますが、その適用の壁が今問題となっています。というのは、1自治体で全壊10棟、または1都道府県で全壊が100棟という認定ラインがあるのです。今、自民党の高市政調会長が、適用に向けて調整していいます。なぜなら、越谷市の被害状況において、全壊が8棟だというのです。つまり、現状では被災住宅に最大300万円が支援される法が適用外になるということです。
 被災者の世帯数、人数、家屋購入の実態など諸々を調査確認した上で、数だけのハードルで判断せずに考慮の幅を広げるべきだと思います。

No.2365 自民党県議団緊急要望

2013.09.03

 2日に発生した越谷市・松伏町における竜巻被害状況は次の通りです。
◆人的被害 63名(うち重症7名)
◆家屋被害 越谷市:全壊8棟、半壊78棟、一部損壊301棟
      松伏町:68棟・・・内情調査中
◆公有施設 体育館屋根が3分の1損壊、窓ガラス35枚、電柱2本倒壊した越谷市立北陽中学校をはじめ、中学校2、小学校1、高校2などでライフラインがストップするなどの被害あり。他に春日部、蓮田の学校や給食センター、しらこばと水上公園、同競技場などで被害が発生している
◆道路被害 ガス漏れや電線破断などでの通行止めが出たものの概ね解除
◆農作被害 水稲、小松菜の実害、ビニールパイプハウスの倒壊、用水路等の被害を確認中
◆主なライフライン被害 停電:3日午後3時時点で越谷で785軒(当初27,000軒)
□埼玉県の対応
 2日15時15分 防災ヘリによる被害状況調査
 2日18時15分 越谷防災基地のブルーシート500枚を大杉公園に搬出
 2日19時00分 災害救助法の適用を決定
 2日24時00分 中央防災基地からブルーシート500枚、投光器5器を移送
 3日9時20分 上田知事が現地視察
 3日15時45分 中央防災基地から越谷市老人福祉センターにシート500枚
その他、国から亀岡政務官を団長とする内閣府防災担当調査団6名が視察
 以上のような状況です。もちろん地元の市町の独自の対応として、避難所や食事提供などが続けられているといった様子です。

 なお、自民党県議団は3日につぎのような内容(要約)に基づく緊急要望を上田知事宛に提出いたしました。議会側の迅速な動向は県や国への対策強化に繋がるものとして有効性が高く、今後のコンティンジェンシープラン対応のあり方としても期待できるはずです。

「県は災害救助法の適用を決定したところであるが、速やかに被災者の保護と被災地の復旧を図り、県民の安心安全を確保する必要がある。ついては、国、越谷市、松伏町および関係機関と連携を蜜にし、次の事項を早急に実施するよう要望する。
1.被災者および避難者の安全の確保と必要な支援を行なうこと
2.学校などの公有施設や道路、水道等ライフラインの復旧を早急に図ること
3.東京電力に対して、停電の早期復旧を求めること
4.国に対して、発生メカニズムの解明等を含む今後の対策を求めること」

罹災された皆様には1日も早い復帰復旧を願い、同時に衷心よりお見舞い申し上げます。

No.2336 水飢饉

2013.06.15

 災害といった状況には至ってはおりませんが、水不足が深刻になってきているようです。県内でも、先の幸手市惣新田地区の騒動がありましたが、今は全国的な問題として水不足が伝わってくる状況です。
 県内では荒川水系の小鹿野町にある合角(カッカク)ダムの貯水率が異常をきたしています。これまでの最低貯水率が2009年の25%でしたが、13日時点ではこの10分の1にまで落ち込んでいます。2.5%です。すでに5月中旬から取水制限をしていますが、5月の秩父地区の雨量が例年の3割に満たないため、更なる制限を余儀なくされています。
 農家では田植えを遅らせたり、一般も含めてポリタンクへの取り置きなどの対応もしているとか。

 利根川、江戸川、中川水系でも今回の台風にほのかな期待をしていたはずですが、思いのほか降らなかった感じです。どなたもご存知のように利根川上流群馬地区に水が貯まりませんと、長期的な安心安全を確保することにはなりません。そうかといって大型台風の到来も歓迎できません。一気の解消は望むべくもなく、梅雨を実感させてくれる空模様が一番ではあります。サラリーマンにとって雨は憂鬱ですが、ここは生活の基本インフラの危機を脱するほうが先決と云えましょうか。

No.2282 こんなのは初めて!

2013.01.17

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 すごい雪でしたね! 我が家にとってはまさに大雪というよりは豪雪、剛雪といった様相になりました。平成元年に幸手住民になって以来、こうした雪は何度かありました。庭で子どもたちに雪だるまやミニ滑り台を作ってあげた記憶がありますが、今回は少し状況が異なります。降った後の冷え込みが厳しかったせいか、屋根から滑り落ちる雪が大きな氷雪状態になっていて、それこそ轟音とともに落ちて直下の植え込みやガレージの屋根を直撃。
ファイル 220-1.jpg いつものことと、たかをくくっていたらとんでもない!!!
ファイル 220-2.jpg 写真のごとくの大災害? 更に、帰宅したらここに写っているポスファイル 220-3.jpg トの箱部分がはずれて無残な状態。屋根の滑り止めがないことも原因のひとつだと思います。路面の雪かきに頑張った家内から電話連絡を受けていたのですが、災害現場?は想像以上の氷雪の落ち方だったようです。
 我が家だけでなく、事務所でも前を通る人が転ばないようにと二人で氷かきした後、ホッとした気分で県庁に出向いたその後に待っていたこととしては、新年早々、神のご加護に見放されたようで・・・いやはや。

No.2230 政権に翻弄される八ツ場ダム

2012.09.20

 昨日は、表題の八ツ場ダムの視察があり、夜は永田町で安倍晋三元首相の演説会に参加した。後者についてはまた記したいと考えています。
 
ファイル 168-1.jpg 今回の視察は、あいにくの空模様だったが昨年時に比べて大きく変わったのは、着工中の「湖面1号橋」がそびえたつ風景で、すでに工事が完了した2号橋のスケールも圧巻だが、1号橋も負けず劣らずの規模でした。今工事中の橋げたの3分の2はダム湖に沈む部分だそうで、最下部は国道145号とJRが通っているところにあたる。

ファイル 168-2.jpg 18日の読売新聞では、現政権が工事継続を決定した後も、反対派の識者を河川整備計画の委員の中に入れろということで3人が新たに加わったことから、ダム本体の工事着工の遅れは必至となっている。
 「朝のみのワイド」や「テレビタックル」によく出ている民主党の川内博史議員が反対の急先鋒で「会議を徹底的に監視し、本体着工を阻止する」とまで言っているので、民主党はいったいどうなっているのか。これで決定事項が覆されることなどあっていいのかと思います。利根川流域住民の多くはすでに怒りの心境を越えている。とくに長野原町の住民の皆さんは生活面への不安から苛立ちは隠せない。
 昨年12月に建設継続を伝えに来た当時の前田国交相を万歳三唱で迎えた地元の落胆はいかばかりか。

ファイル 168-3.jpg 3人の反対派を審議に加えたり、全員が賛成しなければ本体工事には入らないとする国交省の言い分には、かなり民主党反対派議員の圧力がかかっていると思われる。新たなダム湖を想定した橋げた工事が完了まじかであり、住民の代替地移転も行われている現状で本体工事を着工しないというのでは、これらの生活再建に必要として行われてきた工事自体が何だったのか問われることになります。意地とプライドで凝り固まる、愚かなる民主党・・・どうしたものか?

縦長の写真の左端に1号橋の橋げたが、下には国道とJRが。(川原湯入口近くでの撮影)
次の写真は、川原湯とはダム湖を挟んで反対側の川原畑地区の代替地からの撮影したものです。1号橋の橋げたの上部だけが見え、その向こうに見える宅地は川原湯地区の代替地です。すでに何件かは移り住んでいますが、さぞや不便な状態だろうと思います。
 3番目の写真は、完了済みの2号橋路面から1号橋と、さらにその先のダム本体工事予定地方面を望んだものです。クリック&スクロールで拡大できると思います。左下に現国道が、右側の鉄塔の上部に現川原湯温泉、1号橋げたの右側に川原湯代替地が望めます。ダム本体が出来なければこの橋も橋げたも今の長めのままになるということです。
 国道の付け替え、数か所のトンネル工事、JRの付け替え、そしてこれらの橋、代替地などなど、今までのすべての工事が無駄になっていいんでしょうか。

No.2226 救急の日

2012.09.10

ファイル 164-1.jpg 昨9月9日は救急の日。所用で出かけた松伏のスーパーに入ったところ、駐車場の店頭付近に救急車と消防車が待機。何があったのか!と思いつつ昼食調達のため中に入ると、そこではAEDの臨時講習会が行われている真っ最中。
 聞くと、外の消防救急の2台は、来店したファミリーを対象に運転席にこどもを載せたり、救急車の中を家族に見てもらったりして、防災体制の初歩的な部分(とは言ってもなかなか見れるものではないのですが)に親しみを感じてもらおうという試みがされていたのです。 
 大変善いことだと思いながら、今度は帰り道の杉戸アグリパークに寄ったところ、そこでも同様のイベントが行われていました。

 
ファイル 164-2.jpg 写真はどちらも松伏でのものですが、熱心に講習を受ける方に消防職員さんたちも元気に対応している姿が印象的でした。
 その夜のニュースでは、全国的に学校などいろいろな施設でそうした内容が行われていたそうで、東日本大震災の関係もあって、一般の方々への防災意識がかなり浸透しつつあることを実感した次第です。

 ほぼ全国の公共施設に配備されているAEDが、実際の緊急時に活用されやすい状況作りは必要なことですので、こうしたイベントが単発的なものに終わらないことも大切ですね。

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