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No.2331 虐待

2013.06.02

 先週、耳を疑うような暗いニュースに接した・・・「虐待」
 県議会の場でもたびたび取り上げ、私にとって、今の社会で最も憂慮する出来事となっている虐待が埼玉県内で発生した。鴻巣市で実子虐待、春日部市で高齢者虐待。後者は2010年に4日間で3人の死者が出ていた。78歳から95歳の女性がその被害者である。
 このニュースは関西方面に委員会の視察研修で出張していた時に入った。関西の新聞でも社会面4分1程度を使ったトップ記事の扱いだった。報道各紙を読む限り、事件当時26歳だった容疑者の採用時点から問題があったことがうかがえる。医師でもある理事長や施設長によると「逮捕者が出て驚いた。すぐに通報しなかったのは疑いの段階ですべきではないと判断した。疑わしいままの家族への説明は適切ではないと考えた」
 この説明になるほどと思う人がいるだろうか?と思うのだが・・・。
 結局、3人は心筋梗塞や脳梗塞などの診断で、解剖されることもなく荼毘にふされていた。
 当時の勤務者全員が「虐待を見聞きしていない」と回答していた。

 県も3人目の死者が出た4日後に立ち入り調査をしていたが、「死因に不審性はない」とする嘱託医の説明で、それ以上の判定が出来なかった。
 怒りのぶつけどころに困る事件概容だが、これはまさに凶悪殺人事件と表現すべき虐待事件ではないだろうか。80、90になる高齢者の胸や顎を殴ることなど普通出来ないと一般常識的に考えるところに落とし穴があるということか。
 埼玉県では、行政通報があり、虐待と判断したケースでの高齢者虐待は例年650件程度の範囲であるという。在宅介護での子どもなどによる近親虐待が多く、この場合の通報は少ないということなので実態はまだまだ奥が深いようだ。

 反対に児童虐待もあとを絶たない。鴻巣市の場合、39歳になる父親が生後35日の次男の頭を叩きつけ、揺さぶり、低酸素脳症で死亡させたというもの。
児童虐待は、通常子どもは叱られる内容に疑問を持つなどということは少なく、怒られる恐怖感よりも、親から見放される恐怖感が優先する場合が多く虐待を虐待と自己判断できないという。そういうものかと感じはすれど、なんとなく釈然としない。
 長男2歳、長女1歳の家庭、しかも2010年6月から生活保護を受けており、当初は産婦人科受診もしていなかったという容疑者かつ被害者の家庭事情。市では養育支援が必要と定期的に訪問していたという。
 つまり、生活保護を受けている状態で3人の子どもが出来た・・・生活保護家庭に子どもを作る権利が無いとは言わないが、毎年続けて3人となるとどうだろうか。労働意欲を見せない39歳の世帯主の問題もあるだろうし、女性が外に出て働くことのできる子育て支援は?と思うところもあるし、こうした場合の福祉行政のあり方は難しい。
 日本ではこうした場合、貧困家庭として優先的に弱者救済施策を構築するべきとする思想を唱える傾向が政治的にもある。
 親の責任とはなんぞや? 子育ての義務と責任は人の道だが、その自信と確証がなければ作らない選択も人の道なのではないだろうか? どうにも難しく悩ましい事例ではある。
 生まれ出でた子どもには生ける権利があり、元気に育ってほしいと願うのは当たり前のことだ。

No.2326 自民党清和会政策研究会

2013.05.15

ファイル 266-1.jpg すでに一昨日のことになりますが、自民党の清和会政策研究会が東京プリンスホテルで開催されました。少し、早めに出かけたことから、東京タワーを見学することにしました。家族で出かけて以来、30年ぶりぐらいになりますが、平日の割に見学者が多いなあと感じました。外国人が多いのは意外でしたが、250メートルの高さからスカイツリーを見るというのも、また別の面白さがあると感じた次第。

ファイル 266-2.jpg さて、主題です。清和会政策研究会は、来賓の山口公明党代表の感想では、昨年と比べて参加者が断然に増えたそうです。確かに会場は熱気ムンムンの状態であふれかえっていました。
ファイル 266-3.jpg 我が幸手市の三ツ林裕巳衆議院議員が同会の会員ということから、私も参加させていただいたわけですが、時の総理も名を連ねる同会ということで、立錐の余地もないといった会場に、あらためてアベノミクスの盛り上がりぶりを感じました。
 ましてや、前号で書いた内容が、ある程度推測に近いものがあるとすれば、相変わらず70%台の支持率を誇る安倍政権の息吹は、経済再生だけではなく外交的にも大きな変化をもたらす予感がしている時です。

ファイル 266-4.jpg 写真はそれぞれ、稲田朋美議員と、7月の参議院選の候補予定者となっている西田議員と三ツ林議員、そして素晴らしいオーラを放って帰った我が後輩?などと言えるお方ではなくなりました安倍総理。

No.2325 これは何かある!!! 

2013.05.15

 北朝鮮の朝鮮中央通信によると、飯島勲内閣官房参与が14日、平壌を訪問した。飯島氏は小泉元首相の秘書として訪朝に随行し、以来、人脈を強く持つ人物とされている。当然考えられることは、単独行動ではなく、ミッションをもっての訪朝と思われる。つまり菅官房長官や古屋拉致担当大臣などとの事前協議があったことは必然であり、この点は政府も認めているという。
 政治時事に精通した私の知人によると、会うのは日朝国交回復特別委員長のソン・イルホだろうと推測される。

 核実験やミサイル発射など、たびたびの脅しに世界が屈指ないという一定のまとまりを見せた結果、発射台を片付けたとかという話も出ており、北朝鮮はいよいよ疲弊してきたことがうかがえる。強気が功を奏することもないではないが、こうした身勝手な強気は最後は相手の軍門に下るのが関の山ということか。
 たよりにしていた中国の送金ストップもボデーブローになって、じわじわきいてきたと考えられるが、一方、中国の対応が本質的に日米欧と同一の考え方から発しているとは思えない。

 ともあれ、武器を駆使しない「兵糧攻め」という国家間の経済心理戦争が、功を奏したとも言える。
 いやいや、実際には想像の域を出ない話で安心するのは尚早過ぎるが、今回の動きはいかにも北朝鮮がやむにやまれずといった状況変化により、持ち上がった事実だろうと思えてならない。
 飯島氏の交渉結果次第で、安倍首相の電撃訪朝がありうるかもしれない。そしてそれは、参議院選挙の前になるやらならぬやら。横田さん夫妻をはじめとする家族の心境を思うとぬか喜びで終わらせてはならないが、早期対面を果たさせてあげたいものです。
 それにしても、安倍政権はつくづく頑張っていると感じます。

No.2319 富士山

2013.05.03

 明日の北海道は雪の予測です。今、この時間肌寒さを感じます。むき出しにしていた二の腕が痛さを感じるほどです。おーっと、これは年齢的なものなのかもしれませんね。

 富士山が世界遺産への登録確実になりました。まさに、おめでとう!といったところです。このニュースを見た時、「まだ行ったことがない」と瞬間頭をよぎりました。足腰がまだなんとかなるうちに是非行こう!という気持ちになった方がさぞや多かっただろうと思えるのです。
 しかし、この登録にあたっての条件に観光的要素から喜ぶべきものではないといったことが含まれているということに私は注目しました。例えば、富士山とゴミの関係は言われて久しいものがあります。現場を知らない私は、富士山に対して神々しさというイメージしか持ち得ないので、ゴミが話題になると悲しい感覚になるのです。

 絶好の天気の下で新幹線や飛行機から見る富士山は、見るというよりは拝むといった気持ちがするほど光り輝いています。神聖富士山が永遠に日本の風景の象徴であるためには、行くことを控えるのも大切なんだと理解する。
 でも、行ってみたいと思うのも人情だ。どなたかお誘いいただけないものか。真面目な登山行に務めますから。

 明日は富士にも雪が降りるのだろうか。でもいいか。雪をいただく富士山が最も好きだから。 

No.2316 補助金 

2013.04.14

 いつもながらせわしない週末となっています。ここにきて、ようやく落ち着いた春を感じさせる陽気になりましたが、先週のさくらマラソンの中止は残念でした。皮肉にも好天となったのですが、しばらく後に強い風が吹きはじめましたので、万が一のことを思うと中止は最良の選択だったかなと感じます。

 さて、街のイベント、祭事は住民の郷土愛を育み、地域活性化に意義深く、その繁栄を期待する思いは、今も昔も全国共通のことです。そしてイベント運営には金がかかるのも今昔同様のことでありますが、時に「減らされた」「増えた」といった悲喜こもごもがあるようです。今日も、ソフトボール大会、軟式野球大会そしてある体協の総会と午前中続けて参加してきましたが、あるところで、「高齢者が喜ぶ企画の必要性を考えると繰越金が年々減っているようで心配です。市長もいらっしゃるところでなんですが、補助金を増やしていただけるようなことがあればありがたいのですが・・・」といった声が出ました。

 招待者に直接談判の是非は別にして、地域イベントのあり方を見直す必要があるのは確かなことだと思います。ただし、毎年補助金の増減が行政の都合で上下するというのも考えものですし、特定団体ばかりが喜ぶ手法もいかがなものかと思いますが、ここまで長い間元気のなかった日本、とくに地方では少し元気アップのきざしが見えてきたかなと感じますので、前述のような声が出てくるのかもしれません。

 つい先日市内の知人から、自治会館の建設計画において県からの補助金が承認されたとのご連絡をいただきました。素晴らしいことだと思います。地域住民が古くなった自治会館や集会所を立て直すというのは、昔ならともかく、今の時代は大変なことだろうと思います。相当の期間を申請準備にあてられてご苦労されていたのを聞いていたものですから、私もなんとなく嬉しい感覚をいただいています。
 実は、その関係では県に数十件の補助金申請が出されますが、昨年は30件ほどの補助金が承認されております。やはり計画性のレベルと思いや意思の強さというのもが、相手を動かす力になっているものと思われます。
 補助金にもいろいろな種類、性質のものがありますが、ただ補助金を!というだけでなく、その対象をはっきりして、計画に具体性を示すということが許可承認のためにいかに大切かは一般の仕事にも言えることで、サラリーマン時代に鍛えられているつもりですが、もしも自分が・・となるとさて、今はどうでしょうか?

No.2307 名前考

2013.03.19

 このタイトルは、昨日幸手市立吉田幼稚園の卒園式に出席していて、ふと思いついたことなのですが、実のところは、大方の人がしばらく前から感じていたことでもあります。

 というのは、子どもの名前の時代変遷というか、移り変わりに関することです。最近では用いる漢字も読み方も正解率が低下しているだろうなあと思わせる名前が多くなりました。
 式で用意された次第の中に、卒園する子どもの氏名がひらがなで書かれているのですが、響きは良いし、苗字からの流れもはまっているのですが、どんな漢字を書くのかまったくわからないものが少なくないのです。
 そして、名前だったらこの字というのが昔からありましたが、それらは今では滅多に見なくなりました。
 男の子でしたら「おおおろういち」がめっきり・・・漢字に変えると「男雄夫郎一」です。女の子では「子」が圧倒的に少なくなりましたね。少し寂しい気もするくらいですが、世の移ろいには逆らえません。純子、洋子、陽子、雅子、幸子、恵子、紀子、京子、麗子など、女優さんにも多かった名前で、なかなか語感の素晴らしい名前だと思うのですが、今の若い親たちには魅力的ではないのでしょう。我が子にしかない名前にもこだわりたいという思いは理解できないわけではありません。

 えっ? 私の名前ですか・・・喜八郎は加齢とともに満足感が高まりました。若い時は漢字が6文字というのがひっかかってましたですね。もちろん、今では親に感謝してますよ。
 かなり以前のことですが、我が子に悪魔と名付けた親が世間を騒がせましたが、結局は名を変えて一見落着となった事件がありました。今どうしているでしょうかねーあの子は?

 

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