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No.3423 予約混乱に乗じて

2021.05.29

 皆既月食は残念でした。ちょうど月の高さにうっすらとした雲がかかり、ほんの一瞬といった感じで見えた程度でしたね。地元でも結構な人が観月に出ていましたが、我が街の夜空はそんな私たちの想いに応えてはくれませんでした。
 さて、6月議会の議案は25日の全員協議会で提示されました。今回は人事案として農業委員会委員14名の改選があります。半分の7名が新しい委員として選任されています。また、コロナ不況対応として国庫補助による農業支援対策が施されています。予算案の審議ということではありますが、国庫補助が対象ですので、こうした施策は順当に採決されるものと思います。

 先日、26日のことでした。街中の知人宅に出向いたところ、添付のようなチラシをいただきました。
 その方曰く「先週、二人の女性がワクチン予約はお済ですか?と店に入ってきたので、電話がつながらなくてどうしたものかと思っていたんですよ」と答えたら「代わりに予約いたしましょうか?」と。「えっ、そんな簡単にできるんですか?」と聞くと、「届いている接種予約券をお見せいただければここで出来ちゃいますよ」結局、もう一人の女性がその場でスマホを操作して予約をしたそうです。
 その知人は「一昨年の市長選に出た者だと名乗って、他に困っている人がいたら教えてあげてくださいとこのチラシを置いていったんですよ」と。
 実は、噂の段階で耳にはしていたのですが、こんな身近でその現実を知ることになるとは思いませんでした。ワクチン接種予約で混乱する市民の困惑につけ込む選挙活動という見方も出来るかもしれません。なぜなら、このチラシには4種類のセミナーを宣伝する内容で、その主催者が自分であることが示されています。
ファイル 1342-3.jpg てんしんらんまん会という会が政治団体として登録されているかどうかわかりませんが、今回の出張予約代行業はセミナーに連づけた、支援者を組織化するための政治活動及び選挙活動が目的にあるのは間違いないでしょう。セミナー紹介部分は、一般個人名の記載があるので透明にしてあります。

 ところで、個々に記されている内容にはいくつか問題点が含まれています。
◆市民講座・・・こういう表現は、一般的には行政が主催もしくは後援する場合の呼称というイメージがありますので誤解の元かもしれません。
◆コロナ特集・・・4つのセミナーのうち、コロナに関係するモノはひとつしかありません。
◆国会議員政策秘書担当・・・最近になって、群馬県の某衆議院議員の秘書として仕えたという話はあったようですが、それは短い期間だったという結果話として広まっています。たしかに今の国会で、しかも与党議員の政策秘書が、国会開会中に予約代行で幸手市内を歩くなど出来るのだろうかという声を数人の知人から聞いています。もしもそれをやるのなら、その国会議員の地元でやるのが筋だとも。もっともな話ではあるので真実はいかに?といったところです。このチラシには本人自筆と思われる記載もあり、自らを宣伝する目的であるのはあきらかと思われます。

 実は、これには笑うに笑えない余談があって、当の知人が言うことには「あんまり電話がつながらなかったので、枝久保さんに連絡しようかなと思っていたところにいいタイミングで来てくれたし、枝久保さんが市長選で応援した人だと思ってお願いしたんです」あれあれ、勘違いなのか、記憶の逆転なのかわかりませんが、一番驚いたのはこの部分でした。苦笑いするしかありませんでした。
 私が先の市長選で現木村市長を支援したのは周知のことと思っていましたが2年も経過すると・・・しかも、この女性候補の印刷物の経歴記載に疑義を質したほどですから、おそらく今でも彼女にとって私は芳しい対象ではないはずです。
 今日も市内各地を回って歩いているのでしょうか。この種の行動を努力と称して投票要因にする有権者が多いとするなら大いに考えさせられることです。だいたい、選挙には親戚、級友、趣味仲間といったしがらみに加え、あの時お世話になったからという思いが影響するのは事実ですからね。

No.3422 スーパームーン皆既月食

2021.05.26

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 昨日は議会全員協議会が開催され、前号で紹介したワクチン接種の今後の内容について執行部から説明を受けました。すでに電話回線は10回線になっているそうですし、当初の様な大きな混乱はないようです。私宛に状況報告をして戴いた市民の皆さんのおっしゃられていたことがほぼ間違いないということでしょう。
 それでも、説明の後に議員による質疑時間が設けられました。純粋に質問される内容については納得できますが、なぜ、そんな数値的なことにこだわるのかといったものも含めて、何か言わないといけない、気が済まないという状況を感じます。議員の権利ですからそれ以上でも以下でもありませんが。そんなわけで、前回より極端に短い時間で終わりました。いろいろな意味で意義のある議員全員集合だったと思います。議長の配慮が功を奏した結果です。

 さて、今日は大きなスーパームーンが地球の影に入る皆既月食がみられます。大きさもそうですが、次回は2033年ということですから、ぜひ観月に夜の空を楽しまれてはいかがでしょうか。時刻は午後8時10分頃から約20分間が絶好だそうで、お天気も関東地方はどうやら良さそうだということです。太陽からの光が若干抜けることで、真っ黒ではなく赤黒い月食が見られるということです。なお、元に戻るのは9時52分ということですから、それまで影の動きに見とれることもいいでしょうね。あくまでもお時間の許す限りということで、ただ、子供さんには天体の不思議を是非見させてあげたいと思いますです。

No.3417 メディアの差別的気遣い

2021.05.18

 前々号でも示したことではありますが、反日思想を感じさせる報道姿勢と、それに組するキャスターや芸能人の発言の醜悪度は度を超えており、見る目も聴く耳も日々距離を置くように失せつつあるといった内容を書きました。
 今回紹介するのもその意図が感じられる表現が見られます。それは、なんとなく見ているとそうした印象操作を見逃してしまう感じなのですが、さほど考えることもなく、直感的におかしいと感じるものが溢れています。

ファイル 1336-2.png ここに紹介したものもその一例です。従来株という表現が異様ではありませんか。その他の変異株は国名表記で示しています。しかし、これは間違いなくこの国で変異した株であると科学的立証が為されているかは疑問です。どこがそれを認定したのかさえ明らかではありません。ただ、それらの国々が問題指摘をしないというだけのことで、開き直りかつ知らぬ存ぜぬとする中国とは次元が異なります。
 従来株・・・国名表記をしないことも異様ですが、従来という文字にも違和感しか感じません。要するに、中国株、武漢株、もしくは中共株といった地名表記が為されてしかるべきだと思うのですが、そこには理解不能な気遣いが感じられてならないのです。言うに事欠いて従来とはなんぞや! 我が国のメディアの偏向度を理解するに足り得るものだと言わざるを得ません。
 今の世界パンデミックの原因が中国に有ることは疑う余地がありません。これはWHOが認めるか認めないかを問うまでも無い話です。我が国のメディアの情けない実態がこうした形で随所に出てくることに悲しさ以上に怒りを感じる昨今です。どうして、日本はこれほどまでに自虐的な気質に染まってしまったのでしょうか。

No.3414 止まないコロナ禍に想う

2021.05.14

 コロナ禍の1年半。大企業、中小企業、そして個人経営者の経営実態は様々のようだ。それにしても、持ち株資産の株価高騰による好況決算には驚くばかりだ。これはアメリカでも同様で、GAFAといったIT企業のみならず、特殊なコンセプトを経営に活かしている企業の先見性に投資家の目が向けられているのだろう。私的に感じることだが、大きな枠で考えるならばSDGsを経営テーマに据えることは、未来の企業の在り方として望ましいことではないかと思う。
 結果的に、経営者個人の超セレブぶりが話題となるのも当然のこととなる。銀行や保険といった金融会社や投資ファンドによる影響はもちろんだが、個人による投資熱が株に向いているということもあるようだ。なんとなく世の皮肉を感じてしまう。
 ソフトバンクは4兆円超えの黒字を生み、日本企業として史上最高益という結果だとか。トヨタは中国での新車販売が好調。パナもしかりで、パナの場合は白家電のほとんどは中国で製造し、最近ではテレビの製造を中国企業に委託することが報じられた。もっとも、そういった企業は他にも目白押しの状態で、製造だけでなく、販売面でも中国依存の日本経済に変わりはない。緊急事態宣言下でも中国からの訪日客はインバウンド役として、チャイナマネーを運んでくれる対象のようだ。コロナの原点を考えるとどうにも不思議な思いがしてならない。
 反面、ANAは4千億円近い赤字、東京メトロは民間化されて初の赤字決算などなど・・・問題はコロナ禍不況の構造的企業と個人経営者の実態である。持続化給付金だけでは立ち行かなくなる中小経営者が多いはずで、倒産とか事業撤退という文字を見かける機会が多くなっている。

 奈良時代、天平の疫病が起こったのは735年。当時の人口は400万人ほどと考えられており、その30%ほどにあたる100万人以上が命をおとしたと言われる。政権を握っていた公家の3割が亡くなり、特に藤原四兄弟が死に、皇后による統治が急遽行われたという。原因は、疱瘡(天然痘)で、その猛威のほどは数字が示している。一度は収まりかけたものの737年に再び流行し、収束まで2年を要したそうである。
 730年代になって遣唐使などが派遣され、九州を中心とした帰国者たちが多かったことから九州が発祥地と考えられているが、派遣地で感染し亡くなった人たちもいたとされる。ウィルス発生地はコロナ同様大陸だったとの想定である。
 時代が時代ゆえ科学的根拠に基づく収束はあり得ないし、記録にもないようだ。考えるに、ライ病でも、結核でも隔離病棟策がとられたことを思うと、おそらく徹底した隔離政策が対処法だったのではないかと思う。事実、皇后はいくつかの専門治癒舎を設けたという記録が残っているそうだ。
 この天然痘ウィルスは人類が初めて撲滅したウィルスだそうで、すでに現世には存在しない。今のコロナ禍で様々な思いがよぎるが、そろそろ2年になんなんとすることから、科学の力を有する現代でも手をこまねくウィルスではあるが、人知を持ってこの戦いに幕を閉じるしかない。
 朝ドラ「おちょやん」は昨日最終幕を迎えた。もう少し幕を閉じずにいてもらいたいと涙腺をゆるくしたものだが、コロナの幕は迅速に、一刻も早く閉じたいというのが人類共通の願いのはずだ。

No.3406 木を見て森を見ず論

2021.04.22

 今どきの早朝ウォークの利点は、ベストな体感温度で、静かな自然に触れることが出来るということではないでしょうか。幸手は、観光的な意味で自然豊かとは言いにくい土地柄ですが、歩いてみればそれはそれ、そこかしこに新鮮な息吹が感じられます。とくに初夏の空気は幸手に限らずどの地にあっても秋の紅葉とはまた違った魅力があるものだと思います。
 ファイル 1325-1.jpg ファイル 1325-2.jpg
紹介のショットはポピー1輪が昨日、カモ1羽が今朝のもので、どちらも6時前のものです。カモは我が家を出てすぐの偶然の出会いで驚きましたが、1時間後戻ってきたら少し離れた場所で2羽のツガイになっていました。まるで飼われているかのように門前あたりをアチコチ行き交いして、こちらがご挨拶にと近づくと一定距離を保ってつかず離れずの調子。距離感のたくましさは相当なものです(笑)

 さて、香日向バスの話題になりますが、「枝久保さーん、沢山乗ってますよー」とか「代わりにやってくれる会社探してくださいよ」「これから私たちが利用し始めるところだったのに」という声を直々に伺います。気持ちはわかりますとしか言いようがありません。
 要するに、ブログやレポートに書いているように、ここまで運行してくれた民間会社がやむに已まれずの運行休止であるということが前提にあるわけです。赤字を他の事業で穴埋めしながらのやりくりで継続していたことを考えると、他の会社とはいうものの同業者は1社しかありませんし、そもそも、この路線が確実に有益な路線としてマークしたなら、もっと早くから目をつけていたはずなのです。
 これから利用する予定だったというのも、高齢化や免許返納を意図した声だと思われますが、買物や通院で週に数回利用するのは経営的には計算できないことでしょうし、旅行の際に便利だったというのも利用者の都合としては理解できるものの、経営論理においてはいかがでしょうか。慈善福祉的発想は経営側として最優先出来る要件ではないというのは、民間に身を長く置いた私としても理解の範囲です。
 決定的なことは、平日毎日必ず一往復してくれる安定利用者が激減したということです。地域人口自体が4分の1減少しているのですからこれもやむを得ないことです。
 朝のある便に大勢乗っていたからまだ脈はあるんじゃないかという声もあります。しかし、これこそ木を見て森を見ずの思考です。私が火曜日から金曜日の週4日、毎朝7:15~7:40頃まで登校パトロールをしている時に2度バスが通過しますが、最初のバスは確かに6人から10人程度の利用者がいます。しかし、その次のバスは2人ないし3人程度で、時にはゼロの場合もあります。つまり、一便だけ多いからといって希望をつなげる状況かどうかと言えば、それも会社側で長い期間をかけて結論を出すにあたって確認しているのです。各便ごとに運行チェック表を作成しているのですから。まさに、木を見て森を見ず論と言うべきものです。
 バス路線の継続または肩代わり論はもはや現実的ではないと言うしかありません。しかし、何か考えると言うのは、習性的なものとして連絡を受けた瞬間から感じていることなので、大衆迎合ポピュリズムの観点ではなく、大衆の為にあるという議員の矜持にしたがって、いろいろなことが頭をよぎっているのは事実です。

 話変わって今夜は、こと座流星群が出現する晩だそうです。すでに最も多く現れる22時まで3時間を切っていますが、月明かりの関係で見やすいのは深夜3時前後だそうです。まさかその時間まで起きていようとは私自身思いませんが、よろしければ10時過ぎに東の空を眺めに出かけてはどうでしょうか。
 木を見て森を見ずよりは、ひと時の夜空に目をやり天体ショーに魅了されるのもオツなものだと思いますよ。森より広大な夜空には星しか見るものはありませんから。

 

No.3401 香日向小学校の想い出

2021.04.08

 今朝、新年度の始業日で子どもたちと再会。想えば、平成24年3月で22年の歴史を閉じた香日向小ですが、翌4月8日から長倉小に通うことになった児童たちを駐在所前交差点で立哨活動を始めて丸9年。早いもので今日から10年目が始まったことになります。
 それまでも香日向ボランティアクラブの皆さんが香日向小の門前で行ってくれた登校パトロールがコミセン前交差点に変わり、それに補助的立場で私も立ち始めたわけですが、朝の子どもたちとの交流に元気をもらうことの喜びというか楽しさといったものに魅了される形でここまで続けられたことをありがたく感じています。
 想えば、我が次男は香日向小第一期卒業で、その次男が中学3年になる子の親というのですから、あらためて言うのもなんですが、時の経過と共にいろいろな意味で年をとったことを実感します。

 さて、3月30日に8700人の75歳以上の市民を対象に送付したワクチン接種案内に対する市民の反応が殺到したことでいろいろな方から連絡をいただいています。おそらく他の議員も同様ではないかと思います。
 電話、メール、来訪等々、言われる内容は電話がつながらないというのがほとんどです。早速、行政にはコールセンターの回線数の増加や、今後の案内発送について年齢分布を更に細分化しないと混乱の上に混乱をきたすので知恵を絞ってくれるよう要望した次第です。
 報道にもありますように、全国多くの自治体で同様の状態が生じていることもふまえていただき、市民の皆さんには冷静な対応とご理解をお願いするしかありません。
 要するに、ワクチンの供給量が少量かつ不確定と言うのが最大の原因です。そうでありながら、国や県は発令通りに対応することを求めるといった様子ですので、今回ばかりは受け手から脱皮して独自の判断でワクチン供給量に見合った接種計画を見直すくらいの裁量が行政にあってもよいのではないかと思います。
 ただ、計画をするにも医師会等の医療関係者との折衝がその都度必要となるので、簡単なことではありません。
 「市は何をしてるの!」という感情的なものは私には届いておりませんが、そうした物言いをされても解決の道にはつながりませんので、あくまでも落ち着いた対応を為されることが肝要ではないかと思う次第です。

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