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No.3284 救急ステーションとして存続

2020.05.15

 地域限定情報ではありますが、またまた緊急にお知らせしたいことが発生しましたのでこの件で更新したいと思います。

 結論を先に申し上げると
「廃止対象となっていた東部消防組合幸手西分署は、救急機能を残す救急ステーションの形で存続させる」という方向性が5月14日の4市2町の管理者会議の場で示されたというものです。

 東部消防組合幸手西分署の今後については、廃止が検討されたままの状態が長く続いていましたが、小生が昨年市議に復活させていただいた直後の、水防組合、トネメモリアル組合及び消防組合の各組合議員の配分の際、真っ先に消防組合議員に手を上げ、今に至っていることはご承知いただいていることと思います。
 なぜ手を上げたかと言えば、西分署がそれよりかなり以前から廃止計画の俎上に上がっており、幸手市側がただただ反対しており、当時の市長も4市2町の首長会議(正副管理者会議)で具体的な考え方を示すことなく、ずるずるとした状態が続いているとの話を聞いていました。そこで、いつまでも具体的な協議に入らないと、まさに廃止が決定となってしまうか、組合脱退問題にまで発展しかねないと憂慮していたからです。
 ご存じのように、単独行政の消防・救急行政は、司令システムや車両の高度化、人件費の高騰、そして高齢化による救急事情の増加傾向といった要因で財政的に逼迫する自治体が多く、国や県は広域合併を進めてきた経緯があります。救急事情は増えるが、専門を要する人員配置は思うに任せないといった状況は大きな改革改善の対象となっていました。 
 東部広域消防組合は、小生が県議の時に合併にたどり着いたもので、初代消防局長になられた方には、当選以来いろいろと深い絆でお世話になった方です。合併時に幸手市が難航する要因になっているとのことで相談を受けたこともありました。2代目の現局長は県庁在職時からコミュニケーションを持ち合った方であり、まさに人脈という部分がこういう場面で役に立つだろうかといった思いがあって、この組合議員に立候補したのです。
冒頭の赤字部分の情報も、今日消防局長に確認して得たものですので間違いありません。

 目指すは「存続」です。しかし、全面存続は高いハードルがある。どうしたら存続させることができるか・・・問題の落しどころは「救急システムは残す」ということしか道は無いとの考えでした。合併後5年経過したら広域行政にあった合理化をするというのは合併協議の重大な内容であり、それを理解した上で構成市町の各議会は合併を承認したのです。幸手市が合併協議難航の原因にもなったと聞きましたが、最終的には議会全員賛成で合併を了承しています。
 そこで5年が経過しようとした段階で合理化案が示されるところとなり、いくつかの分署や出張所の合理化が検討されることとなったのです。
 経緯はこうしたことですので、この期に及んでただ反対だというのは、組合や他の構成市町にしてみれば理にかなわない話であり、合併協定に反するという見方が大方になりかけていたというべき流れになっていたのです。
 そうした複雑な事情を踏まえて、小生は今年3月議会での請願には幸手市としてあるまじき可決と憂慮し、賛成出来なかったのです。しかし、盛り上がった住民運動の結果は、小生が存続に反対しているといった風説が流布されるに至ってしまいました。

 
 小生としては、落しどころの話を時間をかけて丁寧に裏交渉し、合意にこぎつけてはいたのですが、最終的落しどころ案があまり早く表面化すると、これまたおかしな事態にもなりかねないということで、昨年、議会のたびにお届けした市政報告ではそれらしい表現でしか書けませんでしたが、鋭い住民の方々は理解していただいたようでした。
 残念なのは、一部住民の方々にご理解いただけず、請願の紹介議員をお断りした深いいきさつも曲解されたことですが、本音を打ち明けるわけにもいかない状況で苦しいような辛さはありました。議会議員は、こうした問題になると互いに牽制しあうとう不思議な特性がありますが、対住民に対しても時と場合を深慮の上大衆迎合ポピュリズムに陥らないように心がけています。自分の信念を曲げてまでとは考えないことにしています。

 この最終案?と思しき内容を報告したいとのことで来週18日に議会全員協議会の開催を市長が要望しました。ここでこの話がどのように展開していくかなんとも言えませんが、署名運動にもとづく請願に賛成した議員がどういった判断をするか。また、請願提出市民がどういった反応を示すか。引くに引けずに最後まで消防を含めた全面存続を突き付けるのかどうか。ごたごたすれば、その先に待っているのは・・・。
 本来であれば、廃止が先行していたここまでの経緯の結果として、4市2町で合意した存続内容を市長が了解して、議会に報告すればすっきりする話だと思っております。
 ともあれ、私としては「枝久保は消防署の存続に反対した」という単純かつ大きな誤解を解かねば議員としての達瀬がありませんので、このブログを書くにいたっています。そして・・・これは単に、状況として他の市会議員さんにはない、この問題についてたまたま生かすことが出来た過去の経歴における人脈があったというだけのことです。人のつながり、絆とは有り難いものだとあらためて感謝する次第です。救急ステーション案で落ち着けばの話ですが。

No.3263 ほっと一安心!

2020.04.03

 コロナ恐怖で世界が震撼している時に掲題の表現は芳しいとは思いませんが、事情は次のようなことに関することですのでお許しいただきたいと思います。
 幸手市議会の請願決議について前号まで何度か綴ってきましたが、録画を見たという方々から好意的なご意見をいただいております。
 多くは、議会のややこしい話は表面的な部分で判断しがちだが、録画を見て実態が理解出来たというのが大方のようです。私と武藤議員の討論は、少し冗長ではあるが、何故市議会の決議には問題があるかという事情をわかりやすく伝えていると。本田議員の話も同様でさらっとした中身に真実が込められているとの評価があり、それゆえに、ほっと一安心ということとご理解いただければと思います。
 最短でご理解いただきたいことは、この3議員にしても西分署の廃止には反対だということです。ただし、請願を市議会が決議することには賛成できないと・・・その理由を討論で示しているわけですので、聴いていただくことがなにより早道と思う次第です。長い弁論を録画で見るというのは、容易いことではないということは重々承知しております。
 何はともあれ、録画視聴に感謝申し上げます。ありがとうございました。

No.3262 議会最終日と請願措置

2020.03.19

 幸手市議会3月定例会は今日最終日を迎えます。お蔭様でウィルス脅威による状況変更も無く、予定通り進行することが出来ました。想えば、初日に議長からマスクの許可がでた程度でした。他の自治体議会では日程変更の上、一般質問も取り止めるなど混迷した議会もあったようで、どちらが良かったかは一概に判断できませんが、今日が最終日と思うと感慨深さが残る感じです。それほどの地球脅威となっている現実がそう感じさせることは間違いないところでしょう。
 さて、今日は追加議案が提出される予定ですが、それ以上に、「幸手西分署の存続の請願を幸手市議会に決議することを求める」の最終結果に注目が集まります。
傍聴も委員会同様多くなるでしょうが、私はあくまでも議会ルールと広域連携の在り方という点から、この請願は採択決議を幸手市議会がすべきではないという信念で臨みます。その考え方や議会の詳細は追って皆さまにご報告いたします。
 住民の思いに寄り添うということは、議会制民主主義の本質を逸脱すると思われる住民行動を安易に支持することを言うのではなく、場合によっては、その行為行動がいろいろな意味で問題を派生するということを諭し、諫め、説得するという立場で貫く、それが住民の理解に及ばなければ議会対応として臨むしかない。それが議員というものだと確信しております。
 委員会後に、この運動の推進者から採択に賛成してほしい旨のメールが届きました。私は信念に基づいてこの採択することには問題が多いと反対討論をしている立場です。圧力とまでは言いませんが、その議員に・・・なぜ、そのようなメールを届けるのだろうかと残念でなりません。委員会では5対4という結果で、議会自体がまだ混沌としている状況なのです。
 私は消防議会議員にも自ら手を挙げていますが、それは私なりに西分署は廃止させない方策に感触を得ているからです。水面下の話ですので表に出せない辛さがあるわけで、そのあたりの状況は後日の報告にも含める所存です。
 そんな想いで今日の最終日となるわけですが、請願決議の審議は通常の議会運営上は、最後の最後になるはずですから午後になると思われます。
 傍聴もしくはネット中継をぜひ! 私の考え方を登壇して語る場面がありますので、しっかりご確認いただければ有難く存じます。それでは!

No.3256 市議会報告

2020.03.07

 来週はかなり暖かくなるようです。さいくり線の東武線陸橋下の青毛掘川沿いの濃いめのピンクに染まった桜は満開に近い感じです。なんという種類なのか・・・。近々、この川沿いを歩いてみたいと思います。それにしても、ほとんど雪を見ない異常なほどの暖冬でしたね。

 さて、急にアクセスが増えている様子です。私が何を書くかに関心をお持ちいただいているということで有難いことです。
 3月議会には2つの請願が出ていますが、最初の審議に入ったのは既報の通り「幸手消防西分署の存続を求める市議会決議に関する請願」です。
 5、6日と2日にわたり文教厚生常任委員会で審査をした結果は次の通りです。まず、初日の請願理由説明とそれに対する質疑があった後の2日目は、武藤議員と私の2人が意見を述べることからスタートしました。
 私は意見を述べた後に趣旨採択の提案を付け加えました。趣旨採択というのは、請願の想い(願意)は至極理解するし、同じ思いに変わりはないが、これを採択をするには問題があるので議会としては採択するべきではないという考え方です。委員会所属議員は10名で、委員長以外の9名が賛否の意志表示をすることになります。
 
■委員会所属議員(敬称略)
 小河原(委員長)、武藤、青木、木村、本田、松田、小林英、
 海老沼、四本、枝久保


この請願に対する意見陳述(順に)
 武藤、枝久保
この請願に対する討論陳述(順に)
 枝久保(反)海老沼(賛)本田(反)木村(賛)武藤(反)青木(賛)

■趣旨採択の採決
 (賛成)武藤、本田、小林英、枝久保

  
 賛成少数で趣旨採択は否決となりました。もしも賛成多数であれば、趣旨採択は採択か不採択かということで言えば不採択の領域に入るので、すべての審査がこの時点で終了となります。ところが、賛成少数でしたので、今度は採択か不採択かの採決をとることになるのです。
■採択の賛否採決
 (賛成)青木、木村、海老沼、四本、松田(紹介議員)
 

 ここで委員会として採択可決の結果が出たことになります。この結果、19日の最終日の本会議で議員全員による採決が行われます。

 想うに、事前の雰囲気とは異なり、傍聴者の姿を見て志が変わったと思われる議員がいたように感じられたのが印象深いことでした。もっとも、経験からはけっして珍しいことではないとはわかっているのですが、なぜなんだろう?という想いは拭えません。
 また、前の消防組合議員の武藤、本田のお二人と現議員の私と、3人の消防議員とも考え方が同じだったことが何を意味しているか・・・この辺りのわかりにくい事情と、なぜ私が趣旨採択を提案したかなどについて、より具体的な内容を本会議の終わったあとに示したいと思います。

No.3255 議会日程

2020.03.05

 今日の文教厚生常任委員会は付託案件の審議が終わらず、明日を二日目として再開することとなりました。前々号ブログで、今議会の残す日程は5日と書きましたが正しくは8日でした。予算審議の3月議会というのは、どの委員会も2日間の日程が組まれております。
 なお、今日予定されていた付託審査対象の請願は、開会直後に行われ、会の冒頭、紹介議員二人による主旨説明を受け、質疑に入りました。質疑者は4人で、前消防組合議員が武藤、本田、現組合議員が私、そして、香日向在住の議員が本田、青木、私の3人で計4人ということになります。
 これにより、結果は明日の予算審議終了後に行われることとなりました。
 今日は普段1名いるかいないかの傍聴者が20名ほどいたでしょうか。委員会室が議員、執行部、傍聴者で満員になるのは滅多にありませんが、合併問題や病院誘致の時などを思い出しました。もちろん、よく知る方がほとんどで香日向の方以外に、香日向の区長さんが署名運動を働きかけた区長さんが数名いらっしゃいました。
 やむを得ないことですが、マスクをされた方が多いのでいつもと異なる異様な雰囲気を醸し出していた今日の委員会でした。

No.3254 今日の議会予定

2020.03.05

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 今日の幸手市議会は文教厚生常任委員会が行われます。
 新年度予算がもちろん最大の審査項目ですが、請願が付託されています。

「埼玉東部消防組合に対して幸手消防西分署の存続を求める幸手市議会決議を求める件」

というものですが、この審査結果については今晩投稿するつもりです。請願の願意は私とて当然同じです。しかし、それだけで感情的、感傷的または住民迎合に過ぎて議論すべきではないということです。それでは、行ってきます!

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