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No.3437 人口減少とうとう!

2021.07.02

 すでに7月に入って2日。我が家ではまだですが、広報さって7月号をすでにご覧になられた方は多いと思います。掲題の人口についてですが、広報ではかろうじて5万人を保つ形になっていると思いますが、実は、市ホームページでは5万人を割り込む数値が記載されています。
 49,957人
 前月比男子-45、女子-20ということで、世帯数も16世帯減少しています。

 ダイヤモンド社や東洋経済などで時折、人口問題研究所の未来予測が特集されたりしますが、幸手市に消滅可能性都市という有り難くない冠がつけられたのはかれこれ数年前のことです。
 幸手市の人口のピークは平成に入って間もなくのことで、58,000人を超えるところまで行き、その後約30年かけて減少を続けてきました。議会でもかなり前から人口減少問題が取り上げられる状況ではありましたが、幸手市に限らず全国の地方都市に迫りくる大きな行政課題となっているのが現実であり、それは取りも直さず国全体の問題でもあります。もちろん、国策として国会でも議論はされているわけですが、人口を増やすという意味での妙手は無いというのが現状です。ならば、減らさないための施策があるかというと、それも難解な話で世の中の移り変わりは、どうも人口が減ることを認識しての新しい社会構造を構築することに特化しつつあるのが事実ではないかと思います。 
 それでも、各自治体が転入流入対策を講じて、世帯人口の奪い合いをしているという考えさせられる実態もあります。しかし、それは住みやすさとか、幸福度、魅力度といったランキングが発表されたるすることを起因に、人が移り住むという現実もあるので、どこの自治体も魅力作りに知恵を絞るのもわかる話です。手をこまねいて何もしなければ人口は減り続けるのは当然ともいえます。ただ、五万人を割ったからといって急に事を図っても好転する話ではありません。また、一つの施策で数十人、数百人の人口流入があるというものでもないでしょう。じっくり、いろいろな事象を吟味検討して機敏に手を打つことで多少の結果がついてくる程度と考え、考え得る方策を適宜繰り出すことが大切だと私は考えています。基本はシティープロモーションということになります。話題創生、施策の先がけということに尽きるのかもしれません。
 まさに今、幸手市を取り巻くあらゆる環境を意識してマトリックスに施策を絡めていくことしか有効な手はないと感じるのです。おかれた環境、現状の一つ一つを洗い出すことから始めることが肝要ではないかと思う次第です。
 5万人を割ったという事実に対して何を思うかといえば、それはそれとして単なる通過点でしかないと考えるのも一つですが、寂しい現実を念頭に置きとどめ、前述のような認識をもって行政施策を構築していくしかないでしょう。

No.3431 常任委員会から

2021.06.17

 6月議会は例年議案が少なく、補正予算もよほどのことが無い限り一般行政の不足もしくは修正内容が主体になっています。今年度はコロナ支援対策への国や県からの交付金の関係で、ワクチン接種事業等の補正が組まれていますが、これはすべての自治体に通じるもので幸手に限りません。しかし、自治体独自で企画されるものもあり、すでにご案内した農業支援がそれにあたります。
 実は、その時の記載内容に間違いがありましたので、お詫びをし、かつ訂正をお願いしたいと思います。対象となる農業者が1820人、総面積1114㌶としましたが、1320人、1074㌶です。申し訳ありませんでした。

ファイル 1352-1.jpg ファイル 1352-2.jpg
 さて、文教厚生常任委員会で、共産党海老沼議員の紹介により「国のエネルギー基本計画に関する件」という請願が出されました。内容は添付の通りです。まず趣旨説明と請願項目の説明が紹介議員からありました。それに対して質疑は宮杉議員のみが手を上げ、続いて意見を求められた後、共党党平大平議員と私が、さらにその後に討論となり大平議員が賛成討論をし、反対討論は無く、最後の採決では採択に賛成起立は大平議員一人という結果で淡々とした経過で審議を終了しました。
 請願は基本的に市民から出されるものが多く、なかなか反対する立場は議員にとって厳しい面がありますが、今回も昨年の西消防署存続問題の時と同じく、提出者が香日向の方でした。しかし、主義主張や思想信条、信念といったものがポピュリズムによって変質しては自分自身に嘘をつくことになりますし、賛否には自分に正直な対応をすることが議員の矜持と考えていますので、それに則った意見を述べて採決では反対しました。
 私が発言した意見です。
■汚染水の処理もできずという部分について
 ・IAEAは科学的根拠に基づく海洋放水としている。
 ・問題となるトリチウムは、国の基準の40分1である1リットル1500ベクレルまでにしている。
 ・WHOが飲料水の基準としている7分の1のトリチウム量である。
 ・原発稼働国による海洋放水は処理水として国際社会の通例ともなっており、請願の趣旨にある汚染水と指摘しているのは中国と韓国だけである。
 ・放水は2年後から始め数十年かけて行うものである。
 ・原発廃止、火力発電廃止と唱える願意はわかるが、代替案が具体的に明示されていないのはインフラの問題として説得力に欠ける。
 *汚染水だけならまだしも処理もできずという表現はいかがなものか。
 *原発は温室効果ガスの排出原因ではない。
 *代替エネルギーでも、たとえば太陽光発電は将来的に環境問題視される状況にある。
 といったようなものです。

No.3426 新生会派「自民党市議団」

2021.06.07

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 定例会も中休み、次回は10日の議案質疑での本議会、その後常任委員会となります

 議会人事が、その手法及び内容はともかく一段落したことで、以前からお誘いを受けていた自民会派に合流することにしましたのでご報告いたします。私としては、議会人事を見計らった上で、あえてその後を睨んでの会派入りを思慮していたものです。
 それについては、自民会派の3人にいくつかの提案をし、それを了解いただいたことで、結果としては新たな会派に生まれ変わる・・・といった形で心新たにスタートすることになった次第です。
 会派名は自民から自民党市議団となります。
 正式には、議会事務局に本日届出及び受理ということで、発足日は10日ということになります。
□会派名  自民党市議団
□代 表  藤沼 貢
□副代表  枝久保喜八郎
□幹事長  木村治夫
□書 記  坂本達夫
 わずか4人の会派ですが、本来は幸手市という土地柄においては保守本流の系譜につながる会派はもっと多くのメンバーが集うことが理想です。25年以上前にはそういった会派構成が現実だったようですが、議員定数が少なくなるにつれて、多くて3名程度の会派が主流になってしまいました。これは幸手市に限らないことです。
 以前は、重要案件採決において良い意味で議員間ネゴシエイトがあったりもしたようですし、保守会派が過半数を有する構成によって政争無く治まっていたのが常だったとか。ただし、私の経験では初当選直後いきなり自民議長と共産副議長コンビが誕生するなど想定しにくい互選結果が幸手市では見られました。今は、8名得たら勝利といった多数派工作が常態化しており、もちろん、市民の存在も声も届くような状況では無いことが少なくありません。これは、幸手市に限らないようで、議会とはそういうものと理解しています。

 新たな活動指針としては、市政に対する批判ありきではなく、しっかりと助言提言を実行していきたいと思います。活動の主旨という意味での会派の規約的なものも作成しました。とは言え、幸手市の財政状況は正に崖っぷちに近いものがありますので、大きな要望は出来る限り控える対応にならざるを得ないといったところです。
 なお、すでに建設経済常任委員長に木村議員、文教厚生常任副委員長に坂本議員が議会人事において決定しておりますが、新たに議会運営委員会委員として木村議員に替わり藤沼、枝久保の2名が参画することになりました。
 新生自民党市議団の一員として活動が始まる旨のご報告としてご理解いただければ幸いに存じます。

No.3425 一般質問にて

2021.06.04

 肌寒さの残る朝晩、陽気的には風邪をひきやすい時期です。コロナの収束はまだまだ先のようですが、ワクチン接種次第といった状況になってきた感があります。
 議会一般質問は、今日4日を残すのみとなりました。私の登壇は今日の一番手、とは言っても私と武藤議員だけを残す状況といったところです。10時からですので、ご都合よろしければライブでのご視聴をよろしくお願いいたします。


ファイル 1344-1.jpg 昨日の質問時に配布されたワクチン関連の資料を添付しましたのでご確認ください。
 接種については、予約も接種自体も順調に進んでいるようです。
 がしかし、共産党さんが、執拗に具体的な感染情報を教えるよう要求しています。これは、私が聞いている限り、幸手市だけではなく他の自治体の実態もホームページで案内している以上の感染データは公表出来ないこととなっています。理由は簡単です。県の指導があるからです。おそらく国の指導があるのかもしれません。
 それは、偏見と差別が当初あったからだと認識しています。感染詳細情報が流布された場合、起こり得る問題は考えるまでもありません。左派リベラルが何かというと公平平等を盾に差別を騒ぎ立てますが、このコロナ感染における偏見差別こそは正にあってはならない醜い人間性に関わるものであり、社会不安を悪化しかねないという観点から情報の流布を避けるべきであります。
 共産党さんがくどく要求する主旨が理解出来ず、おそらく執行部も県の指導以外に答えようがないことから堂々巡りといった様子でした。

No.3424 改選議会人事

2021.06.01

 6月1日、定例議会開会しました。執行部提出議案は国庫補助金等を活用したコロナ対策支援施策を中心に上程され、前号でご案内した農業委員会委員改選人事案の14名については当日個々に採決され、すべて全会一致で議決されました。
 今日の最大の案件は、議会人事に尽きると思います。今回もまた市民にはわかりにくい、いや、こちらも説明するのが難しい議員の動向が事前にあり、採決直前に至っては、更に難解な動きがあったようです。2年前同様、不可思議な思いが強く残るものでした。
 最大のポイントは、これまでの議長が辞職願を出したことにより行われた議長選挙で、再び前議長が当選したことです。しかも11票という圧倒的な獲得票でした。辞職意志を表明したのに何故再び・・・再選は本人が続投する意志があったからこそのことですから、辞職願など提出する必要はなかったことになります。
 そして、この議長選挙が終わった後に、今度は副議長から辞職願が出たのです。同じように選挙になりましたが、結果は同じ11票で再任が決定しました。
 どちらも残り4票のうちの3票は自民会派の木村議員が会派仲間の票を獲得。
 残る1票は私の票で、誰が選ばれるかの結果は100%見えていましたが、あえて議長選では自らの名を、副議長選では白票を投じました。いろいろ考えた上で理解しにくい改選人事に一石を投じることにしたものです。無力感が伴うものではありますが、さほど大きなものではありませんのでご心配なく!
 面白いことに、2年前の人事の時に行われた多数派工作での9名が、今回は割れる結果となりました。議会は良くも悪くも人間関係が時に乗じて変化する組織体ということです。

 その後、過去には覚えのない調整会議なるものが会派代表議員で開かれ、どういうわけかそこに無所属の私も。ベテラン議員は役が無くてもいいかと議長に問われ、それを了解したり、誰誰は○○委員会の委員長をやりたいと言っていたとかの発言が飛び交い、その通りに決まるなど、シナリオありきを感じる協議の結果、議運と3常任委員会の正副委員長は指名推薦で決めることとなったのです。私にも意見を求められましたので議長と議会運営委員長には関心があると発言したものの、それ以上何を言っても、ならば指名でなく互選でと言う事になるのはあきらかで、そうなれば多数派が仕上がっているわけですから、見えている結果をあえて求める必要もないし、問題提起をする意味の薄さを察した次第です。いかがですか? ここまで簡潔に書いたつもりですが、さぞやわかりにくいことと思います。
 それでは新人事をご紹介します(敬称略)

議 長:再任
副議長:再任
議会運営委員長:本田
 〃 副委員長:四本
総務常任委員長:小河原
 〃 副委員長:小林英
文厚常任委員長:松田
 〃 副委員長:坂本
建経常任委員長:木村
 〃 副委員長:海老沼

 以上です。もう一つ、問題ありと感じたのは、執行部はこの議会人事が行われているかなりの時間を議場待機の状態だったことです。忙しいことこの上ない状況下で、なんとか配慮出来ないものかと。議会内人事案件を議員間協議している間は、執行部の存在の必要性を感じないのですが、これも決まり事なのでしょう。
 おそらく、こうした人事案件は幸手市に限らないことで、どういう経緯で結論が導きだされているかは市民にとって難解なことであるのは間違いありません。傍聴していても、暫時休憩~議運開催の連続ですから、何がなにやら皆目わからないことと思います。
 さて、明日から一般質問が始まります。今議会も持ち時間は45分ではなく30分です。私は4日の一番手と予測してますが・・・。

No.3397 バス休止の反響

2021.04.01

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 前号で香日向バスの休止をお知らせし、その2日後にバス車内と停留所に会社からの休止を伝える文章が付けられました。その間、ブログへのアクセスも増え、複数の電話やメールをいただきました。また、外で行き交う住民の皆さんの話題のトップにもなっていたことは私の耳にも入ってきました。
 ブログにも示しましたように、経営環境が悪化しようとも、地域のためにと運行を続けてくれたことに対して、感謝の思いを伝えてくれる方が圧倒的に多いことに安堵した次第です。
 中には、既得権益に近い理解をする方もいるようですが、やはり、民間企業が経営することですから慈善事業的に永続出来るものではないということをご理解いただきたいと思います。
 ただ「困りました」という言葉にはこちらも困りました。香日向を基点に東鷲宮駅方面に向かう方策は、徒歩、自転車、家族の送迎という3つの方法しかないのは重々理解しています。私も議員になるまでの約14年半は家内による送迎が主体でした。いや、香日向に移ることが決まってから、自動車教習所に通ってもらったほどですから。
 その後は、もちろん常時利用することはありませんでしたが、雨天時にはバスが満杯といった様子も聞いており、時折利用すると運転手さんをはじめ心地良い挨拶が交わされる車内に嬉しさがこみ上げたものです。
 考えてみれば、長倉や千塚といった地区でも状況は同じです。こうした場合、事は前向きにとらえることが大切なのかもしれないと感じますが・・・。
 全国各地で路線バスが廃止され、北海道では昨日も鉄道路線が廃止されています。地域の未来にどうしたら光を照らすことが出来るか・・・交通事情の課題は少なくないと改めて実感した次第です。

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