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No.2474 東京大空襲

2014.03.10

 昨夜、ではなく深夜に2473号を書いたばかりで、そちらもお読みいただきたいところですが、珍しく今朝は出かける前にもうひとつ書きたくなりました。
 というのも、朝ドラ「ごちそうさん」が先週までは、戦争突入の背景を映しつつも、主人公のひたむきな生き方が筋立ての中心にありました。週が明けて、空襲で悲惨な大阪の街を映す今朝。考えてみたら今日は3月10日。あの鮮烈な東京大空襲があった日・・・10万人の命が奪われた日です。

 クラスター焼夷弾が雨あられのように降り注ぐ東京上空。落とされた焼夷弾は皇居も標的となり、国会議事堂が真っ黒に焦げ、下町を中心に10万人の人々が苦しみもがく中で死んでいったのです。隅田川では熱さを逃れようと、泳げない人までが飛び込んで亡くなり、泳げる人でも火の川となった隅田川の燃え盛る炎が酸素を奪うことによる呼吸困難で、つぎつぎと・・。隅田川は死者で川面が見えないほどだったといいます。

 これも日本から降伏の指示が出ない状況を打破するためのアメリカ軍の最終局面の攻撃だったとも言われていますが、人道的な観点から史上最大の殺戮という表現がなされてもいます。
 戦争の悲惨さを思うとき、広島、長崎、そしてアウシュビッツなどが真っ先に浮かびますが、この空襲も実際は東京だけで100回以上、全国では各地で一般人が無差別攻撃の対象になったわけですから、けっして忘れてはならないものです。
 テレビは食糧の奪い合いも示していますが、そういうこともあっただろうと想像できる、それが戦争がもたらすものなんだなあとあらためて感じた次第です。

No.2469 案の定、右傾化だと! 

2014.03.03

 アンネ傷害事件は、その後手口の荒っぽさが報道されています。がしかし、2日の埼玉新聞では、この犯罪に関する世界のあちらこちらの感想と称する内容が掲載されていました。
 要するに、私が希有していたように「日本の右傾化を感じ、案ずる」といった評価を諸外国が持ち始めたというものです。この信憑性がいかほどのものかはわかりませんが、この犯罪は、安倍政権の右傾化に乗るように国民の間にもそうした思考が広まりつつある証拠だといった感じなのでしょう。 
 もっとも、埼玉に限らず、朝日などはそうして安倍政権の支持率が下がることを待ち望んでいるメディアですからね。日本の政治をそんなに混迷させたいのでしょうか。たびたび総選挙をする無駄を考えないのでしょうか。再編された野党が日本を引っ張っていくようにしたいのでしょうか。

 つまりは、この犯罪はナチスを人権の敵としてではなく、その所業を認める日本人が増えていて、そういった連中による犯罪だと言いたいようです。
アメリカでは、200万人に及ぶ韓国移民によって反日運動が盛んに繰り返され、複数の街で、そのロビー活動をまともに受ける議会がでています。
 結果は慰安婦像が建てられたり、日本海に別表記で東海とすることが決められたりしているのです。しかし、多くのアメリカ議会の議員は戦争を知らない年齢層なわけですし、原爆や東京裁判などとの関係で、日本が最大の戦争犯罪国でい続けることはアメリカにとっての歴史的国益につながることですので、そこにこのロビー活動が効果を発揮する所以があるわけです。
 嘘も繰り返せば真実になってしまう見本ではないかということです。

 
 しかし、今のパククネ大統領の日本に対する非友好的外交には落とし穴が待っているのではないかと感じるのです。悪口というのは、そうそう長続きしませんよ。
この大統領がなぜ日本に対してこうした態度を取り続けるのか大方は理解の範囲でしょう。韓国ではやめた大統領の多くが犯罪者として裁かれる道をたどっていることもありますし、なにより竹島問題で日本と仲良くしようものなら支持率の急低下はまぬがれません。
 さて、私は何が言いたいかというと、冷静に、客観的に判断して各種観点から、今回のアンネ傷害事件は日本人の仕業ではないと信じて疑わないということです。

No.2468 アンネ傷害事件

2014.02.24

 質の悪い、悪意に満ちた犯罪が頻発しているという。都内公立図書館での「アンネの日記」を傷つける行為だ。すでに杉並区の120冊を筆頭に300冊を超える数にのぼっているというのだ。
 私はこれを「アンネ傷害事件」と名付けることにした。
 いったい誰が? 

 日本人でナチスを認める人がどれほどいるだろうか! 世界は一様に、憎むべきドイツ政治の歴史の一面という認識を持っているはずだ。もちろん、ネオナチといったようなナチス賛美運動もまだあるにはあるが、日本ではおよそ「アンネの日記」は好まれて中高を対象に読まれてきた本だ。高校一年時だったと思うが、劇団民藝による遠征公演を体育館で観た記憶がある。アンネを演じていたのは、たしか日色ともゑさんだったかと思う。
 皆総じて、アンネ一家の悲劇に涙を誘われ、ナチスへの怒りを覚える実話。それが「アンネの日記」に対する認識だ。
 
 そしてこんなこともある。今や日本人の慈悲と思いやりの精神を誇る出来事として、リトアニア脱出に6,000人といわれるユダヤ人に職務違反を承知でビザを発給した当時のリトアニア領事代理の杉原千畝さんがいる。ウラジオストック総領事代理としてそれを受け入れた根井三郎さんもしかり。それらの経緯を経た結果、ユダヤ難民に手厚い保護をした外務大臣松岡洋右も。宗教問題でヨーロッパでは落ち着く場のないユダヤ人に温かいリレーの手を差しのべたのが日本人なのだ。
 ヒトラーによるユダヤ迫害、大量殺戮は広島、長崎と並ぶ人類最大の人命破壊行為と評価するべき対象と、すべての日本人は理解しているはずだ。 
 そんな日本人が、愛すべきアンネを傷つけるだろうか! 戦後長く語り継がれ、読まれ続けてきたアンネが傷つけられることなどなかったはずだ。それが今なぜ?

 こうも思う。この犯罪行為は単独ではなく、組織的犯行としか考えられない。なぜなら都内を広く、集中的に、おそらく300冊よりまだまだ多い数の書籍破壊を実行しているのだ。政治的な匂いがかなりする計画的犯罪であるとの推理は当たるとも遠からじだろう。だからこそ、尚更日本人が犯人だとは思えないではないか。
 では、日本がナチスを礼賛し、まさに彼ら?曰く、70年前の戦争至上国家に逆戻りしているとの評判に結びつけたいとするのはいったい?
 さあ、それがどこかとまでの推測は言わずにおくが、賢明な読者の皆さんはすでにお分かりのことと思う。
 あえて言えば、これが日本を貶めるロビー活動とした場合、当該国にまで入り込んでの犯罪行為に至る実態は大きな国際問題だ。けっして許せるものではない。アンネを再び辛い思いにさせる行為としても悲しい。
 アンネが泣いている!
 

No.2458 通常国会と都知事選

2014.01.25

 一体天気予報はどうしたというのでしょう。今日は3月上旬並みの暖かさで16度程度にまで気温が上がる可能性を示唆していたのに???

 今日は、午前中地元の初天神の神事に出席した際ブルブル! そして事務所に戻り作業していてもブルブル! いや、今はエアコン回しているので寒さはしのげていますが、外のどんよりした曇り空はそれなりに気分停滞をもたらしてくれます。

 さて、通常国会が昨日召集されました。スイスダボスでの演説に続き、年明けの所信表明を安倍総理がおこないました。昨日視察で訪問した東松山の(株)ボッシュでは、リーマンショックで落ち込んだ業績が、昨年から回復基調で、今年の予測もそのまま引き続く形の上昇ラインで計画図表が出来上がっていました。やはり、アベノミクスは着実に一歩づつ景気回復につながっていることを伺わせる状況です。
 しかし、このまま一途の上昇気流ではなく、ひとまず消費税が上がる4月からどういった先行きとなるか、そこで一つの区切りが見られることになるのかもしれません。社会福祉と税の一体改革を旗印におこなわれる消費税アップですから、国民もここはしっかりと日常生活の再設計をして、しのぐところはしのいで少子高齢化社会に自助ならびに共助の対応を示すことが必要だろうと思います。

 ところで、都知事選挙が告示されました。私が意外に感じたのは細川さんがとても老けて見えたことです。背中を丸め、首を前に突き出して演説する姿は髪の乱れもあって、長い間、仙人生活をしていた人を感じさせました。東京オリンピックの年には80余歳を迎える方ですし、なにより政治的充電をしていたわけではなく、お殿様的余生期間を長く持ち過ぎたのではないかと思いました。小泉さんも罪なことをしたという結果になるのかどうか・・・。
 いっそのこと、同じ首相経験者であれば、小泉さんが出馬したほうがより、選挙が活性化したかもしれませんね。間違いなく投票率は上がったと思います。まあ、いずれにしても昔の名前で出ていますには違いありません。世界でも有数の国際都市東京のリーダーにふさわしいのは誰か?
 私は、菅、鳩山、小沢、といった日本を貶めた古き政治家が応援する候補は東京のみならず国のためならじ!と思うのですが、有権者各位の人物評価、価値観、投票基準といったものは皆違います。愚衆政治のまやかしで、一時的感情論による選択をすることだけはいかがなものかと思います。さて、どういった結果になりますやら・・・。
 投票権がないこともあるでしょうが、政策論が都政的ではない部分もあって、チマチマした都知事選挙に今ひとつ興味が湧き切らないのです。

No.2454 殿、ご乱心召されるな!

2014.01.15

 東京都知事選がにぎやかになってきた。私にも、どうなの?という声がかかるのは、政治家のはしくれだからか。そのはしくれとしていくつか感じることはある。
 そもそも、細川さんは小沢さんにかつがれてセンセーショナルに首相に駆け上った人だ。しかし、その地位をわずか8ヶ月で放り投げた経緯を持つ。その辞任表明で語ったことは「私の個人的資金を流用して秘書が蓄財増財したことで職責を全うすることは不適切だと判断した」というものだ。いわゆる、自らの資金疑惑が政治空白を作り始めたところで、責任を他になすりつけて首相の座を降りた御仁だ。

 具体的には、東京佐川急便からの1億円献金問題が世間を騒がし、逃げ隠れ出来なくなり、出した結論が総理辞職だったということだ。その辞任表明で語った内容も嘘で固められていると、当時の評論家をはじめとする有識者たちは言っている。
 小泉さんにもがっかりした。これに、宇宙人元総理や、本質の低さと軽さが露呈した空き菅さんが相乗りといったことにでもなったら、日本の政治とはいったいなんなんだ?という思いしか浮かばなくなる。それほどひどい!という感覚に今襲われている。

 さりとて、舛添さんにも一抹の不安は拭えないし、宇都宮さんはまったく・・・。
田母神さんは今の日本に必要な感性を持っているとは思うが、人の意見に耳を傾ける度量が不明(舛添さんなどこの点乏しい人間だと思う)ということと、その傾ける対象、つまり取り巻きが不明という点が今ひとつ押しきれないところだ。ただし、元航空幕僚長というだけで右翼だとか危険だとかとは私は思わない。数万人いる航空自衛隊員を束ねてきた人であることは間違いない。講演も何回か聞いたし、本も読んだが、的確な外交防衛論を基礎とするしっかりとっした国家観を有している人だと感じる。そういう意味では未知への期待は感じさせてくれる。

 だいたい、今の安倍政権政治を暴走とか戦争に突き進むとかの、かなりヒステリックな物言いで批判するマスコミがあるが、けっして有権者はそれを鵜呑みにしない感覚を持ち出している。あまりにも安倍批判が下劣過ぎるので、なんとなくおかしいぞ!と目を覚ましつつあるのが実情だろうと思う。
 都知事選でも、マスコミに踊らされないよう有権者には頑張ってもらいたいと思う・・・が、東京の新しく成人した若者へのアンケート結果では、1位が東国原さんで、その後が舛添、マツコDX、有吉だというので、なんとなく悲しい思いにさせられた。

 大消費地ではあれど大生産地ではない東京では、TPPは無関係ではないが、さしたる争点にはならない。原発も無関係ではないが、東京に原発があるわけではないので都知事の職性には入らない分野と考えると選挙の争点にするのはいかがなものか。反原発の信念を都政に活かす方法論があるのだろうか?
 はたまたオリンピックのプロデュースだけが都知事の仕事でもない。ただし、国政との関係が強いことは間違いない。
 47都道府県知事中の知事であるから国政に影響力は持つのはわかるが・・・こうして考えてみると東京が他の都道府県とかけ離れているとの想いが出てくるのは私だけか・・いったい東京ってなんなの?
 実は、私とっては川口市長選挙のほうが重たいテーマなのです。すみません!

No.2453 友、遠方より来たる!

2014.01.15

 寒くて忙しい! 短的に言って、こんな新年の感想か。なにせ、晴天は続くものの気温が低い。太陽の恵みを再確認する毎日だ。

 そんな中、私にとって欠かせない友が九州からやってきた。共通の友の還暦祝いに出席するためだ。私は当日参加できなかったが、翌日、会うことができた。文章では人間関係の説明が難しいが、かなり歳の差がある女子が常に幹事調整役をかってくれるお陰で、総勢6名が久しぶりに顔を合わせた。かの還暦も来たので、まるで2日続けて彼の祝いをやった感じだが、こうした場合、理由や目的などどうでもいい。会って、呑んで、話すことがなによりだ。

 昔は、最終電車など意識せず、めちゃくちゃ呑んで言いたい放題の夜がよくあった。それでふと思い出したことに、その九州の友とはよく政治の話もした。なかなかの風流人で好みも独特だったが、新聞の政治欄によく目を通している男でもあった。男の付き合いにどこがどうだという細かい理由などないのだが、とにかく私に対して大きな包容力を持ってくれていた。
 今の私の姿が適任だと決め込んでいる。それは、彼にとって嬉しく喜ばしいことであるかのようにだ。

 複数でいると、私が他と会話するのをじっくり聞いているタイプで、自らの意見の多くは語らずポツポツと静かに口にする。その多くは、私の意向思考への賛同者であったが、時折、譲らない頑固さも持ち合わせている薩摩っぽだった。私は彼に包まれていたような・・・そんな感覚があらためてしたものだ。
 「どうしてるんだか?」とちょくちょく思うが、さりとて☎をするでもなし、メールも滅多にせず、頭によぎることだけで充分のような感覚のもてる不思議な友。そうそう、私の付き合いの中でも、彼ほど家内が全幅の信頼を置いている人間はいない。嬉しいことなのだが、これは私が持っている家内の七不思議の一つだ。

 一番感じることは、この友と知り合えたことが、我が人生をすごく満足感で覆っているということか。静かな激励をまだまだもらいたい友。いや、言わずともしてくれるはずだ。周りが言う。「理解できないおかしな信頼感でつながっている」と。そうかもしれないと一人ほくそ笑む自分がいる。

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