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No.2673 プレミア12 劇的敗戦に想う

2015.11.19

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 久しぶりにスポーツで一席・・・あまりにも悔しすぎる。小久保監督は今日寝付けないかもしれない。

 いや本題に入る前に一言。
 けじめの意味で書いた前号のブログに対して温かいメールをいただいています。そのすべてが励ましの内容で、いろいろな意味で「冥利に尽きる」と感じ入っております。個々に返信もしておりますが、この場であらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。

 さあさあ、今、プレミア12準決勝の日韓戦が終わった。勝負の怖さはどんなスポーツにもあるが、選手交代の妙がこれほどはっきり出るのは野球の他にあるだろうかと思わせる結果ではなかったか。

 食い入るように大谷翔平のピッチングを見ていた100%の人にとって予想だにしない展開が9回表に目の前で繰り広げられた。その裏、2アウトから中田翔が中前に打ち、代打おかわりくん中村卓也。劇的な逆転サヨナラホームランを祈りながら見ていた人のすべてがため息に変わった。日本が負けた瞬間だ。

 7回85球、ヒット1本、三振11という韓国ベンチもあきらめムードの中で、大谷はベンチに引いた。
 草野球や市民ソフトボールのレベルではあるものの、自分も45年近い4ベーススポーツの経験の中で監督を何度かやったりもしたので、一番難しいのが投手交代であるとの実感はある。
 展開をにらみながら、精神的にかなりエネルギーを使うのが投手交代だ。
 だから、小久保監督の今の思いがそれなりに理解できる。一番悔しい思いをしているのは彼のはずだから。

 
 テレビでは7回の無死1・2塁で点が取れていればと解説していたが、この試合はひとえに大谷を代えたことに尽きる試合ではなかったかと思う。打線にもう1点という思いはわからないではないが、負ければ敗退のサドンデス準決勝で2回を残して3点リードというのは、けっしてセーフティーリードではない。
 投球数も多くはなかった大谷は決勝戦で投げることがない状況にあって、完投可能な、またそれを見たいと思わせる内容だった。先発、セットアッパー、クローザーという役割分担が昨今の投手起用のセオリーのようになっているが「時と場合による」という言葉は、この試合にこそ生きるものではなかったか。監督には思い起こして欲しかったところだ。そういう意味では、余裕を残して負けたとも言えなくはないが、余裕を見せるべき試合ではなかったのだ。

 なんとしても負けたくない韓国に負けた。逆に勝ちたくてしょうがない日本に韓国は勝った。どちらも決勝戦のことは頭になかったほど、この試合に全身全霊を注いでいたものと思う。とくに韓国は・・・。
 その点取りの流れはあまりにも非情なものだったから辛い。
 画面に映る大谷選手の明るさが救いだったが、今年のプロ野球の最終がこうして終了したのはなんとも悔しくてならない。

 
 しかし、ここまでよく頑張り、楽しませてくれた選手、監督、コーチの皆さんにはご苦労様でしたと、ねぎらいの言葉で締めくくることにしよう! 
 小久保監督にはこの結果を引きずり過ぎず、これから先まだまだ代表チームを牽引していっていただきたい。なにしろ、選手選抜の素晴らしさは多くが認めていることだし、この経験が絶対に活きるはずだから。

 ありがとう! 野球バンザイ!

No.2640 16歳

2015.08.25

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 開催中の世界陸上選手権大会で、日本の選手が躍動している。
 夏の甲子園で早実の清宮幸太郎選手が1年生のスラッガーとして、一躍ヒーローになってからまだ数日しか経過していないが、スポーツの世界で、中学を卒業したばかりの少年が“魅せるプレー”を存分に表現してくれることは、この上なく嬉しく感じる。

 サニブラウン・ハキーム選手。200m予選第2組であのガトリン選手と同組で出場。ガトリン選手は余裕を見せた1位だったが、驚くことにサニブラウン選手は他の選手すべてを後ろに置いて2位という快挙を達成した。これで準決勝進出の権利を得たのだが、決勝戦進出も夢ではないのである。
 16歳・・・やはり、数字からうけるイメージは“子ども”だ。しかし、有する能力は大人顔負けというか同等以上のものがあるのだから恐れ入る。
 彼らには、人としてアスリートとしての大いなる飛躍を期待したい。

 こうした明るい話題がなによりだが、少年少女に関するものでは、どちらかというと暗いニュースが気になる昨今である。
 中一少年少女残虐殺人。そして今日、青梅で中学生の飛び降り死亡事件が発生したが、またまた“いじめ”によるものかと気が重くなる。教育現場でいったい何があったのだろうかと。いや、まだいじめかどうかは確定していないのだが・・・。
 猟奇的殺人事件などは、ニュースワイド番組で、あれこれサスペンス推理まがいのコメントが好き勝手に語られるが、虐待やいじめ問題は軽々とは語れない性質の事件として取り扱ってほしいものだ。
 私は、現在でも継続している研究テーマとして、虐待、いじめを重視していることもあって、学校側は真実を明らかにする姿勢に欠け、報道からはすべてが明らかになることはないこの手のニュースを知ると睡眠不足になるのが常だ。
 今晩もそうなりそうか・・・おやすみなさい。

No.2639 高校野球に魅せられて

2015.08.20

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 全国高校野球選手権と言うより夏の甲子園という呼称の方が、心地よい響きとなって耳に届く。中等野球大会から数えて記念すべき100回目の大会は、今月6日から熱戦を続け、下馬評の高かった東海大相模が真紅の優勝旗を45年ぶりに獲得した。 
 毎年、注目して見てはいるのだが、実態は新聞やテレビの事後報道が主体であったせいか、数試合をゆっくりテレビ観戦することが出来た今年は、あらためて高校野球に魅了されることとなった。
 例年以上に注目選手が多くいたこともあるが、試合自体に確かな見ごたえがあった。大差で決した試合もあるにはあったが、多くは両チームともに取りも取ったりの試合か、緊迫した投手戦が多かったように感じる。つまり、双方ともに点を取り合っても最後はきわどい接戦で終わるという試合も含めてである。そこで、全48試合を確認してみたところ、次のような点差で勝敗が別れていた。


◆1点差 15試合
◆2点差  7試合
◆3点差 4試合
◆4点差 5試合
◆5点差 4試合
◆6点以上 13試合

 やはり、1~2点の差で決した試合がほぼ半分あった。これでは、観戦する方も自然と手に汗を握るわけだ。
 早実の清宮くんを筆頭にバッターに注目が集まりやすいのはやむを得ないところだが、投手にも素晴らしい素材の選手が多くいた。16日日曜日の3回戦第2試合で、9回裏関東第一の6番バーッターにサヨナラ本塁打を打たれて涙を流した中京の上野投手のお尻と腿は見事なまでに鍛え上げられていた。互いにゼロが続くシーソーゲームであったが、関東第一は点が取れるようには感じられなかった。ちなみに、わずか2試合しかなかった1対0の試合の一つが、この試合であった。上野くんの今後に注目してみたいと想う。
 仙台育英の佐藤くん、優勝投手の小笠原くんにも日頃の練習の成果が、その肉体からもわかるほどであった。その小笠原くんが、自らのバットで決勝点を叩き出し、それも本塁打というのだから恐れ入った。
 今年の見ごたえは、劇的な場面が多かったことも一因にある。ホームランはやはり野球の華である。今大会ではたしか32本出たのではないだろうか。

 私は、また別の角度からプロとの比較で高校野球の魅力を感じている。
■まずは、ユニホームの着こなしである。
 今の高校球児は筋トレをしっかりこなしているせいで、下半身が鍛えられた選手が多い。ただ、これには別の理由もあるようだ。ストッキングをしっかり出すというユニホームの着こなしのために、膝から上の部分もきっちり採寸をしてダブダブにならないような配慮をしているようだ。だから、腰、太もものあたりがパンパンに張った状態になる。
 しかし、このスタイルは、プロのそれよりは間違いなくいい。プロの選手たちは、なぜパンツの下部をダブつかせ、グランドをひきずるようにして履くのだろうか。スネのケガを防ぐため? 足を長く見せるため? 土で汚れた裾を見るたび、私は画面に向かって怒っている。

■スピーディーで展開が早い。
 これは、スポーツが大衆受けするための必須項目だと確信している。今のプロ野球はのろくてたまらんのです。ひと時も目が離せない息詰まる展開も、投手がインターバルを少なく投げこんで来るからではないだろうか。監督の伝令を伝える選手の足の速いこと。イニング交代の足もしかりである。プロはやたらと間が空く感じで、高校野球との一番の違いはここにあるとさえ思う。

 大記録達成間近のイチローやノーヒットノーランの岩隈、小さな身体で頑張っている青木など、日本人選手たちの活躍には常に心躍らせてはいるものの、今年はメジャーリーグにチャンネルを切る回数が激減した。今のメジャーではあごヒゲをまるで鍾馗様のようにモジャモジャにさせている選手が多い。レッドソックスなどはスタメンの選手がほぼ全員あごヒゲをたくわえている。私は、どうもあれが苦手だ。タトゥー、ピアスの類いも、ベースボールには不釣り合いだと感じるが、あごヒゲはユニホーム姿に似合わないこと甚だしい。見ているだけでも暑苦しい。ゆえに今年のメジャーは、ダイジェスト版専門だ。阪神タイガースのゴメス、楽天のペーニャなどなど日本でもそれなりにあごヒゲ選手はいるが、日本人選手に見られないのが救いではある 
 メジャーには髪の毛が肩まである選手もいる。まさに、アメリカ的自由とはこういうことも含まれるのだろう。パンツのダボダボも日本以上かもしれない。


 そういったことで、高校野球はそのひたむきなプレーと球場全体の雰囲気が見事にマッチングして、純粋なアマチュアスポーツの原点を感じさせてくれる。これからは、地方大会などでもより実戦を観る機会を増やせればいいのだが・・・ともあれ、決勝戦2校をはじめ、すべての出場校の健闘にエールを送り、最後に、埼玉県代表、花咲徳栄高校のベスト8に敬意を表して終わります。感動をありがとう!

No.2585 いつのまにか春本番

2015.03.27

 また、10日も空いてしまいました。身体も気持もギアの上げ下げというのか、集中と選択とでもいうのか・・・で、なんとか調節できていますが、眠いというのが現在、最も強烈な感覚。ブログに向き合うと、軽い気持ちで臨むことができないので、現状ついつい気が行かないことになってしまいます。でも、日が空くつどにいけない、いけないという自分が出てくるのです。申し訳ないと思っております。

 そんなことで、世間全般から離れ過ぎているうちに、なんと!プロ野球が開幕しているではありませんか。高校野球まで・・・。でも結構なことです。大好きな野球が開幕し、今日は浦和学院がベスト8入りし、巨人も初戦勝利という嬉しい3月27日となりました。

 そして、明日はいよいよ権現堂堤のさくら祭りがスタートし、翌29日は圏央道の開通記念式典が開催されることになっています。長くて厳しかった冬に終りを告げ、人の動きも軽やかに感じる昨日今日ではありませんか。

No.2554 野球はまだまだ熱い!

2014.10.31

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 日米揃ってプロ野球が終焉した。どちらも最後の試合は1点差という接戦で見応え充分の試合だった。それにしても、ジャイアンツのバムガーナーという左腕は強烈な印象を残してくれた。第1戦で勝利し、第5戦で完封勝利して、最終7戦では4イニングだったかを無得点に抑え、ロング・クローザーをなんなく果たしている。
 ロイヤルズ青木は残念だった。また来年頑張ってほしい!

ファイル 457-1.jpg さて、日本のプロ野球はまだまだ終わったわけではない。ご覧のような内容で、女子プロ野球が明日1日から3日間行われる第4回ジャパンカップと15、16の2日間行われる2014リーグ女王決定戦が熱い戦いを繰り広げるはずだ。 
 双方の大会ともに、先月行われた女子野球世界大会で優勝した日本代表選手たちが自チームに戻って各地で奮戦している総仕上げの大会となっている。
 とくに、ジャパンカップはプロだけではなく、高校、大学、クラブチームの硬式野球チームも参戦する大会なので、見どころはいっぱいのことと思う。

ファイル 457-2.jpg どちらも県営大宮球場を主戦場に行われる。私も観に行ったことがあるが、高度なプレーが随所に観られるので満足感を味わったし、とても驚いた。なにしろ130キロの球速が出ているのです。小学生や中学生で野球やソフトボールに親しんでいる女子にとっては魅力あふれるスポーツイベントだと思いますよ!

 

No.2531 共栄、残念!

2014.08.18

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 春日部共栄が敦賀気比に大敗し甲子園を去った。初戦で選抜優勝校を破った勢いはしばらく続くと予測していた私としては、残念無念! いや、それ以上に優勝の可能性すらあると感じていたのでちょっとしたショックではあった。
 しかし、頑張った。お疲れ様!
 

 参加校数150を超える埼玉県が夏の大会でどうしても優勝の悲願を達成できずにいる。参加校数30~40前後の県が、名門校を有し、何度も優勝しているのは、それだけ地域の力が集約され、さらに全国区での選手集結力があるからだろうか。そこに行けば甲子園に行けると。埼玉県はいい意味で均等に力がばらけるのかもしれない。
 もしも大都市圏からしか優勝校が出ない時期が続いたとしたら、選挙の1票の格差同様、校数の格差なる意見が出ることになろうが、そういう心配はまったく必要がないのが高校野球のバランスと言える。
 

 しかし、考えてみれば昨年の夏、選抜の優勝校だった浦和学院が小島くんの思わぬ乱調で初戦負けしたが、今大会はそれの逆再現だったような気がしている。選抜優勝校の気負いが初戦にでるのかと。しかも開会式直後の大会初戦というのだから、いらぬ力が入るのか、魔物がいるのか、選抜優勝校の宿命なのかもしれない。

 私は、今回の大会に大きな納得感かつ喜びを感じている。それは選手たちの足元だ。
今、プロでは当たり前になった、あのダラダラしたパンツの裾がどうしても気に入らない。長いだけで裾がしまったタイプならまだいい。しかし、グランドをずっているほどペラペラしたのは、野球というスポーツの清々しさを失わせているように思えてならない。
 加えて言えば、最近の大リーグでは人種国籍を問わず、あの鐘馗様のようなアゴヒゲを蓄えた選手のオンパレードである。忙しいこともあるが、それを理由にするわけではなく、衛星にチャンネルを合わす回数が、このアゴヒゲで近頃めっきり減った。つい数日前の巨人阪神戦で驚いた。マートンがそれだ!
夜のニュースを見てさらに・・・ペーニャも。たぶんもっといるのだろう。
お願いだ! 暑苦しい姿で野球をしないでくれ! 
 パンツの裾は高校野球で清々しさを感じるからいいことにしよう。

 ピアスやアゴヒゲ、入れ墨、チリチリヘアーなど、野球を志す青少年に良い影響があるとは思えないが、良くも悪くもアメリカは奔放だなあと感じる。ひょっとすると大学野球ではアゴヒゲだらけだったりして・・・想像したくもない!
 ひと時、眉毛を細くカットした選手が甲子園にも多くいたが最近は見かけなくなった。流行とはそういうものなのだろう。
 高校野球バンザーイ!

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