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No.3062 済生会栗橋病院の加須移転

2018.12.04

 やけに温かい今朝。ニュースではタンポポやひまわりの群生やイチゴの早生出荷を報じている。そういえば数日前のことだったが、権現堂第4公園第一駐車場内では桜が開花していた。今朝のスクールガード時には元気に飛び交うシジュウカラやメジロの姿を多く見た。暖かいとは言いながら巷では風邪が流行っている。小生も処方箋のお世話になった一人だが、今後、とくにお年寄りや子どもたちにはインフルエンザの流行に注意する季節となる。

 病気と言えば、済生会栗橋病院の加須移転について加須市側の対応がほぼ明らかにされた。もちろん議会案件ではあるのだが、去るのではなく来るのだから加須市民が長年望み続けてきた総合病院移転の話は問題なく議会でも進展するものと思う。名称は済生会理事会で埼玉県済生会加須医療センターとして示された。12月議会では教育現場の空調設備整備計画に30億円近い予算案件があるというが、よほどのことが無い限り速やかに進むものと推測している。
 その加須市側の建設支援対応だが、総事業費のうち50億円程度の補助金を予定している。内訳内容はあきらかではないが、12月議会では加須駅南口から約1キロ程度南下した地点に予定されている建設用地(41386.34㎡)の地下貯留施設、外周施設、敷地内の造成などに5億4千万円を計上するとしている。その他、開院予定の2021年10月までの3年間で周辺道路の整備等々、総事業費130億円、病床数は当初の200から300床近い規模の総合病院誘致の結果として加須市の医療福祉体制が整うこととなる。幸手から久喜に移転した久喜総合病院で久喜市が捻出した補助金は30とか35憶とされているが、ご存知のように同病院はわずか3年程度で経営破綻した。その後の経緯で、より高度医療福祉への道が開かれた感もあるので結果オーライではあるが、埼玉県利根医療圏の範囲として幸手市や久喜市の住民も、外来はもとより救急搬送される可能性のある病院として、ある意味、地域医療福祉の高度化という観点から期待するべき新病院と考えたい。
 反面、現在の病院後利用についてより具体的な情報がないのが気になるところだ。丸ごとそっくり引き受けたいという話があるようにも聞き及ぶが、利根医療圏の設定病床数としては簡単に進む話ではないかもしれない。