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No.2966 命の道 

2018.02.11

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 圏央道は久喜IC以東が往復2車線で開通したことで通行に閉塞感を感じる方が多い。かくいう私も成田に出かけることがたびたびあるのだが、インターチェンジの周辺に近くなるたびに前の大型車を追い越すという走行になる。もっとも、それでも成田まで80分ほどで着くのでこれまでとは比較にならないわけだが、高速道を大型車の後ろで70~80キロで走行するのは高速道の意義としてどうなのかと感じたりもして。
 圏央道は開通以来、久喜幸手間での事故発生率が高いと聞くし、センターのオレンジブイの間をUターンしてレースばりの往復通行を繰り返すバイカーもいるという。
 さて、三ツ林衆議院議員によると、その2車線が4車線化に向けて計画が進んでいるそうで、工事開始も遠くないとのこと。茨城域に入るとすでにその分の用地が確保されている様子もあり、これはビッグニュースではないかと膝を叩いた次第。交通事故問題と高速道の使命を考えれば開通時から4車線化が望まれたところだった。そしてなにより、災害緊急時の移動および流通路の確保は地震大国日本にあって欠かせない災害インフラであり、三ツ林代議士もこの点について「命の道」という表現で話されていた。薀蓄のある言葉ではありませんか。そういうことで、三ツ林代議士はいろいろな角度観点から地元の発展と安心安全対策に取り組んでいただいてる現状であるとお伝えしておきます。

 もう一つ、幸手には仕掛り中の県道幸手境線という計画道路がある。権現堂の東に新しい橋が下部工事を終え、路面が載ったところで工事は止まっており、それにつながる道路は幸手側も五霞側もまだ先が見える状況にはなっていない。埼玉県には公共事業評価監視委員会があり、最近この幸手境線を含む3道路が「道路改築」という事業対象として審査を受けている。他に「街路整備事業」が2カ所あり、これらは、実際は再評価対象というものである。
 同委員会委員である学識経験者の意見を聴取して今後の対応を決定するということだが、これも埼玉と茨城を結ぶ緊急輸送道路「命の道」としての機能を優先に考えるならば、早期の工事実施が待たれるところである。私も、過去にはこの道路に関係する土地利用に関して杉戸県土整備事務所に依頼されて地権者交渉に相応の役割を担った経緯がある。そういった場所ということもあって脇を通るたびに感慨深く見つめるのだが人の心情とはそんなものなんでしょうね。そうそう脇見運転ではなく助手席に座っている時限定の話ですから。