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No.2147 危険なマスコミの動き

2012.02.13

 書き込みの間が空きすぎました。アクセスいただいた皆様にお詫びします。
 
 さて、今回のタイトルはたまたまなのだが、たった今、傍長寿ニュース番組を見て感じたことを題材にした。
 今夜は、大阪維新の会への応募と、その取り扱いやら今後の国政進出への考え方等々について、橋下大阪市長のインタビューを中心に特集していた。例によって、政治関連で一方的な感情的日和見発言の多いキャスターが、またまたといった様相になっていたもので、ある意味、怒りの書き込みといった感じかもしれませんが、その点ご容赦願います。
 前もって断っておきたいのは、国民感情を煽ることさえ不可能ではない人気キャスターが、個人的か局の姿勢かは別にして、特定政党や政治家を喧伝する結果になるような報道は差し控えるべきだと私は感じている。
 今の日本の政治が劣化した原因はマスコミにもあると感じているからだ。

 この番組(別のキー局の朝番組もそうですが)は、2年5ヶ月前に政権が交代した際に、その交代劇に影響力があったとまで言われる番組だ。たしかに、毎日のように偏向報道に徹していたことを記憶している方も多いと思う。
 その結果はどうか? 責任や反省といったものはおよそ感じられない。

 維新塾や橋下市長個人論などは後日しっかり私見を述べたいと思っているが、今の時代に明治維新の英傑たちにたとえることができる人などいないと思っている。そもそも背景の時代が異なり、文明文化が決定的に違う時代に、足で江戸と九州を往復した人たちと同様に考えられる政治家などいないと考えるべきだ。
 「船中八策」を持ち出し、坂本龍馬気どりというか、マスコミがそうした雰囲気を煽っている状況に危機感すらおぼえる。なぜなら、首相公選制は政治的な制度疲労をした日本にあって興味はある。しかし、それを真っ先に口にする、つまりそれが日本を良くすると断言してはばからない橋下氏は、いったい誰がそれにふさわしいと考えているのだろうか。やはり自分しかないはずだ。

 彼のエキセントリックな発信力が万が一国民受けしたら日本はどうなるのか。いいことばかりが待っているはずはないのだ。
 ところが、またまた選挙への影響力を持つマスコミが、その手助けをするかのような姿が見え始めた。マスコミを利用する橋下氏がやり手なのか、橋下氏に誘導されるマスコミが情けないのか、現段階で感じることと断っておくが、どういった国政運営指針かの方針もしめされず、実態もあきからでない小地方政党に応募した人もいかがなものかと思う。冷静さに欠け、新しいものに飛びつくようでは、それもまた心もとないと感じるのだが・・・。
 有権者も過去のブーム選挙に学ぶべきものがあるが、政治の世界に入りたい、もしくは今の身を守りたいという政治志向の御仁たちに節操がないのも考え物だ。
 芸能界と同じとは言わないが、東京に対する大阪、東日本対西日本といった図式と評するマスコミもあるが、今のところはそのレベルかもしれない。ただ、国政がひどすぎるから期待感が盛り上がってしまうこともあるのだろう。

 自民党に飽き、入れ込んだ民主党に愛想を尽かし、それでも飽き足らず、今度は大阪維新の会というのでは、あまりにもマスコミも軽い。
 少なくとも有権者は、しっかりと社会福祉、外交、防衛、経済といった日本の軌道修正を念じて候補者選びをしないと日本はどこへ行くか・・・ということではないだろうか。
 この関係は長くなるので、またいつか。
 失礼しました。