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No.2924 野望、欲望、失望、絶望、待望、羨望

2017.09.29

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 いやいや日々蠢く政治の世界。大志を抱いて政治家になったひとたちの矜持はいったいどのように理解したらいいのか有権者のほうが戸惑うばかり。
タイトルは望という文字がかなり意味合いの異なる熟語として存在しているので取り上げてみた。どの望をどの政治家が強く感じるもしくは持っているのか一人一人当てはめて見ると面白い。
 さて、私はこれからまだまだサプライズがいくつか起こると予測しているが、そのうちの二つを示してみたい。

◆小池氏は周囲からの多くの出馬要請を受けるという流れで国政への腰を上げるというシナリオを公示直前に発表する可能性が充分ある。目的は総理になるチャンスがこうした形で巡ってくるとは少なくとも国会を辞し都知事選に出る1年前までは予測していなかったはずだ。しかし、その後の経緯から半年前くらいから周到に新党設立の道を計算していたと思われる。2月20日に都民ファーストと同時に希望の党を商標登録していたことがなによりではないか。会見では数日前に思いついたと言っていたが、まったくの詭弁だったことが明らかになった。
 しかし、これは都民不在、都政放棄という批判を受けることになる。都知事としての実績はただただ問題提起をしてかき回し、自ら掲げた問題の解決に道筋をつけたということで納得出来るものはひとつもなかった。逆に移転遅延保証金など予定外の予算が発生した。その上で国政に出るとは・・・・都知事選挙が100億近くかかることを思うとこれほど無責任なことはない。1年前に都知事になるためにやめた国政に復帰することに政治家としての矜持が感じられない。

◆小沢一郎氏が新党合流を表明した。これは周到な戦略と予測するほうがこの際適切ではないか。というのは、小沢氏に対する嫌悪感は国民の多くが共有していることであるから合流して良いことはない。新党結党に参加した長島さんや中山さんなどとのすり合わせもおよそ不可能に近い。そこで、小池氏は小沢氏の合流を拒否することで国民受けを狙う・・・そのために小沢氏があえて合流を表明するという裏で仕組まれたシナリオかつイメージ戦略ではないかと。これこそある意味サプライズそのものではないか。政治の世界はいろいろである。小沢氏と小池氏ならこのくらいのことは有り得る。小沢氏自体全国的人気は無いと自覚していることと、安倍政権倒閣を最も望む政治家である。安倍でなければ誰でもいいくらいの思いの持ち主である。
 合流か吸収合併かは別にして、実際は今回の状況は小池氏と民進党の一部と7月ころから画策されていたという。その話は代表の蓮舫氏はまったく聞かされていなかったというから驚く。野田幹事長はそれをやむ無しと了解したというから、幹事長の再任に応じるはずもなかったわけだ。群馬の民進党議員の石関氏が後援会の集まりで発言した話だから信ぴょう性は高い。

 まだまだいろいろあるが、今回はここまでということで。とにかく小池氏の国政復帰宣言は来月9日までが期限だ。これをトップニュースに話題を誘引し選挙戦に突入するくらいのことはやる・・そういう人だ。さて、この予測当たるかどうか。