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No.2922 香香と珊珊

2017.09.25

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 BS番組ワイルドライフをこよなく愛する小生。今年の5月15日のこと、かれこれ10数年訪れていなかった上野動物園に家内とブラタモリ風に出かけた。チューリッヒやシンガポールといった世界的に著名な動物園と異なり、広さも展示アイデアでも少々劣る感は否めないが、大都市の中心部にある動物園として多くの人を魅了する名所であることは間違いない。とくに公園内の表門を入るとすぐにパンダ舎があるのが個人的には気に入っている。まずパンダのご愛嬌に触れてからゴリラや象、猛獣たちに会いながら歩いて西園に行く。そこでカバやオカピに対面してからモノレールで東園に戻り、再びパンダに挨拶して帰路に着くというスタイルはおそらく多くの来園者たちが選ぶコースではないだろうか。パンダはもちろんだが三大珍獣のひとつに数えられているオカピも心惹かれるものがある。

 さて、私たちに向かってどっかり座った姿勢で竹をほうばっていたシンシンだったが、その数日後妊娠の兆候が報道された。なぜか感慨深いものがあったが小ちゃなメスのパンダが6月12日に生まれた。そして今日、37万通の応募の中から選ばれた名がシャンシャンだった。
 「香香」とネットの文字が真っ先に目に入った。何と読むのやらと文字の先を追ったらシャンシャンだった。家内はかなり前から中国風の読み方から脱皮してもいいんじゃないかと言っていた。で、私がパンダは哺乳類だから脱皮はしないよとか、わけのわからない会話をしていたものだ。たしかにクルミとかアンズとかスミレといった感覚も悪くはないとは思うが、やはり中国風のシャンシャンとなった。応募はこういった名が主流なんだろう。
 可愛いいじゃないか!・・・と思った瞬間どこかで聞いたことのあるような。そうだ!今、世界の女子ゴルフ界でレジェンドになりつつある選手にフォン・シャンシャンという中国人選手がいるではないか。全米女子プロ他アメリカで9勝、日本でも7勝しており、リオ五輪では銅メダルを獲得しているスーパースターだ。ただ、名前の表記ではいつもカタカナなのでいわゆる漢字名がわからなかったが調べてみたら、フォンはサンズイではなくニスイに馬と書き、シャンシャンは珊珊と書く。珊は珊瑚の意味から女性らしい文字と見受けられるが、同じシャンシャンなのにこうして字が違う場合があるようだ。
 身長170、体重85㌔の堂々たる体格でフェアウエイを歩く姿はまさに人気者のジャイアントパンダ・・・いやいや貫禄充分のシャンシャン選手。日本の選手も負けてられないぞ!と言いたくなるほどの強さを誇るが、少しイメージが変わったような変わらないような。いえいえ、香香ではなく珊珊の話です。