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No.2134 絆をさらに!新年の言いたい放題

2012.01.05

 新年明けました・・・・とてもおめでとうございますと言えない年明けの気分です。やはり、東日本大震災の傷跡への思い、そしてなにより復興への兆しが思い切り伝わってこない現状では、年が変わったことは単なる慣わしとして受け止めるに過ぎないと感じています。
 今年、私が知人に発信した年賀状は「絆で」という大文字にしました。「絆で立つ」「絆で建つ」「絆で発つ」「絆で起つ」という意味合いを「辰」や「龍」の干支に語呂合わせしたものです。

 絆と言えば、新年早々恒例の箱根駅伝を見て、これほど絆を感じさせてくれるスポーツはないなあと思いました。団体スポーツでありながら駆けている選手は一人。その一人がひたすら走りきることによって、絆の証しをタスキに託して、渡した瞬間倒れ込む姿は、翌年のシード入りを目指し、もしくは繰り上げスタートを逃れるためにただただ時間と順位を意識してチームのためにを最優先に頑張っているということなんだなあと。
 一人でプレーする団体スポーツは他にもあります。テニス、剣道、柔道、体操・・・しかし、どれも選手間の絶対的絆は求められてはいません。そこに、この駅伝というスポーツの見ているだけで自然と涙する所以があるのだろうと思う次第です。

 ところでこの駅伝から別のまったく違うことを思い描いたのでもう少しお付き合いください。
 この箱根駅伝はあくまでも関東地区の大学対象であり、関西以西にどれほどのインパクトを与えているかはわかりませんが、全国の有名高校からこの箱根駅伝目指して入部している事実からは、これは学生駅伝の頂点にあると言ってもよいでしょう。大学野球でも東京6大学野球は全国規模で認知されておりますし、首都圏からの学生スポーツイベントの発信力は歴史と伝統が支えていると言えます。
 そこで、こうした観点から思うことは、橋下大阪市長が大阪都構想を表明していますが、全国一住みにくい街、全国一犯罪の多い地域である大阪は、東京に対抗して都構想をぶち上げる前に、もっと地道に住みやすい地域を構築することを思考するべきではないかなと感じるのです。そのためには、まず明るい話題を全国に発信する。なにも幾多の壁を越えなければならない都構想をぶちあげなくとも、関西地区からの情報発信力は、ある意味相当のものがありますから、アイデア次第でその部分で東の東京、西の大阪になり得ると思います。徹底した行財政改革や職員の意識改革は、それと並行し、かつ利用する形で進められるのではないでしょうか。まさに大阪アインデンティティー宣言とでも言える行政戦略です。
 2重行政の無駄を排除することに一意専心はけっこうですし、実行にプラスしてイメージ作りをしたいと言うのは理解できますが、どうも先鋭的にすぎる感じが否めません。
 もっとも今の日本ではこれくらいのインパクトをもった政治家が出てもいいのかなとは思いますが、橋下氏の人物感からはいささか危険な一面を感じないではないので、ついつい・・・この意見にうなづく方もいらっしゃるでしょうし、異論もあるでしょう。いずれにしても当分日本の政治は揺れ動くでしょうから、最終的に橋下総理大臣という仰天政変がないとも限りません。次期選挙で民主党から維新の会に雪崩のように若い議員群がもぐりこむ。つまり橋下軍団が分裂民主党の1期生議員の受け皿的駆け込み寺となり、最後は小沢一郎氏と橋下氏が手を組み、それで数が足りなければ大連立もあり得る。こんなこと予測するのは私だけでしょうか。けっして初夢ではありませんので念のため。
 ともかく、橋下さん、あなたの若さでもっと大阪から全国的話題になる清々しいイベント発信力を新規に増幅してくださいませんか。それこそ貴方にふさわしいことではないかと思います。