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No.2804 臨時国会始まる! 

2016.09.26

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 議会が各地で開かれているが、国政は今日、臨時国会が開会した。11月30日まで久しぶりに国の未来論戦がはじまることに。

 「批判よりも提案型で」と就任挨拶で語った蓮舫代表率いる民進党だが、早くも論議に応ずると言っていた憲法問題に応じないための条件を突きつけた。NHK日曜討論会で野田幹事長が自民党草案を白紙撤回するよう求めたが、二階幹事長がやんわり断った。
 これは当然のことで、議論開始にあたり一つの草案を原点にするのはあって然るべきであり、与党の責任においてそれを請け負うというより、かなり以前より提示しているわけだから、ここにきてゼロから議論もあるまいに。
 反対のための提案、反対のための要求。政治の常套手段のひとつである。TPPも反対鮮明で4党そろいぶみとなったようだ。

 民進党としては、共産党との共闘について蓮舫新代表が岡田方針は継承しないと迷言したものの、目の前に置かれた東京、福岡の大都市区の衆議院補選が控えていることから、先のような理由にならない理屈を突きつけて、与党との対決姿勢を打ち出し、共闘路線は自然の流れ的に生じたものとしたいのではないだろうか。
 結局、批判継続の民進党を前面に押し出した形の執行部で、前も新もさほどの違いはやはりないようだ。

 最も、最高顧問に菅直人、横路孝弘、常任顧問に岡田克也、常任幹事に枝野幸男といったおなじみの顔ぶれである。新鮮味を感じろというのが無理というものだ。昔はいざ知らず、今では皆左傾リベラルの代表のような人たちである。
 いつかのブログに書いたが、民進党に流れる縦社会ルールは自民党の比ではないそうだ。自民党の縦社会も相当なものだと経験値で理解しているが、今回の民進党の役員人事を見てうなずけるところが多い。
 

 役員人事も自らの意のままには出来ずに辛い門出となった蓮舫代表、今後の課題は民進党&蓮舫カラーを政策にどう色付けすることができるかだ。それこそが民進党が批判から提案型に変わった証となるのであって、強烈な皮肉含みの舌鋒は、時に舌禍にもつながりかねないので、自分の発言に酔わないように言葉を咀嚼して臨むべきだろう。 

 明日は県議会について・・・