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No.2780 久しぶりにスポーツ考

2016.07.26

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 猛暑がどこぞに消えてしまったのが幸いのように感じられるここ数日。とはいえ、まだまだ水不足が解消に至らず、例年以上に気の重い夏といった様子。

 さて、オリンピックがドーピング問題で揺れている。ロシア選手の参加の有無について、結局、IOCは決定責任を各競技別の国際協会に丸投げした。
 瞬間、私はバッハがプーチンの吠える姿に怯えた結果だと感じたが、今、ことにヨーロッパではそうした批判がメディアを通じて渦巻いているという。
 いにしえに思いを馳せると、あのブランデージだったらどうしただろうかと、つい比較してしまうのだが、間違いなくロシア選手には厳しい判定がくだされたであろうと思うのである。
 WADAも怒りを隠さないようだ。実際はIOCが主体となって設立したWADAだが、その目的と役割は今回の曖昧な決定に関する限りWADA不在という状況と言われてもやむを得ないだけにWADAが怒るのも当然と言えば当然。

 そもそも、日本の代表選手たちには申し訳ないが、今回のリオ五輪はあまりにもケチが付きすぎた。日本でもいろいろ、開催国のブラジルしかり、そして今回の事件。早くから私は興味が半減状態である。
 現地に行くわけでもないが、突貫工事で造られた各施設で観客席が崩壊したなどということのないことを願っているくらいである。
 もっとも、始まるとテレビに向かって叫ぶことになるだろうとも思うが、今現在開催まで10日を切った時点でも気持ちが向かない。
 それよりもイチローの方が私にとって一大事という感じだ。


 そのイチローであるが、地元に戻っての10連戦、3試合続けて代打でヒット無し。マッチングリー監督は選手起用に何を考えているのだろうかとは思うが、けっしてイチローをないがしろにしているとは感じていない。必ず素晴らしい形での出番が訪れると確信している。
 大選手ロッド・カルーが世界一のヒットメーカーはピート・ローズだと発言したことが打電されたが、もうそういうことは個々の判断、評価に済ませればいいことだと思う。この比較論にあえて言及する大選手に残念な思いはすれど、自分の思いがそれに流されるわけもない。

 肉体的に50歳まで可能と言われるイチローだけに、5,000本も夢ではないと思うが、今年大記録を達成した以降、アメリカで選手生活を継続するのは困難ではないかと感じている。それほどアメリカは個人の選手に優しくはない。 
 そこで、思うのだが、再度日本で5,000本を目指すというのはいかがなものだろうか。これにより、精神も肉体も、そして記録もイチローが№1だったとアメリカが感じるならば良し。感じなくとも良しだ。ジャパニーズ・プライドであることには間違いないのだから。

 稀勢の里は惜しいことをした。5敗もする白鵬など誰が予測しただろうか。返す返すも松鳳山戦のバッタリが悔やまれる。千秋楽は、白鵬が日馬富士に勝たなければ優勝決定戦にもならなかった。稀勢の里は勝ち越しがかかる豪栄道ゆえ渾身の一番に集中せざるを得なかった。
 状況は白鵬の相撲に気迫が失せていたし、逆に日馬富士は日に日に上向いていたから厳しいとは思っていたが、豪栄道に勝って12勝3敗とした結果はむなしいということはなく、来場所の昇進に望みを託せる数字は残した形になった。

 
 名古屋場所は、画面に映る客席に自然と目が向く。有名人も多いが、花柳界の方の和装姿が愛知県体育館を華やかにしている。いつも同じ席に座る女性にも感嘆する。九州場所も似たようないで立ちが多いが、名古屋の場合は真夏だけに、尚更和服が眩しく映る感じだ。
 野球のテレビ観戦時も観客席に目をやるのが楽しみだ。

 360度、いろいろな視点からスポーツを観戦することの楽しさは言葉では言い尽くせない。そろそろ高校野球も更に盛り上がるはず。清宮くんの涙は来年への期待としてしまっておくこととしよう。
 オリンピックはとにかく事件、不祥事が発生しないことを願いつつ、やはりチャンネルは回すことになるだろう。
 イチロー3000本がどれだけの騒動になるだろうか。思いは尽きない。
 それでは!