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No.2704 2つの行事で感じた行政の実情

2016.02.01

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 昨日曜日は2つの行事に招かれたが、どちらもとても有意義な内容であった。
 午前中は、障害児を持つ七つのご家庭が集まって、言わば子どもと遊ぼう元気イベントといった感じの活動の場にお邪魔させていただいた。

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 前半は、竹を使って打楽器を手作りするコーナー。手馴れた指導者の方々に見守られながら、工作機械や小道具を使って、竹を切る、穴をあける、鈴をつけるといった作業を子供たちが熱心に、それこそ一心不乱に作業していく。
 一風変わった打楽器がいくつも完成していく。これが驚いたことに、遊び道具をはるかに超えた本格的な音色を出すものがいくつもあるのだ。ノコギリを持ってくるようにと言われていたので、私も持参ノコギリを駆使?して挑戦したが、残念ながら満足のいくものは出来なかった。工作はどうも苦手だ(笑)

 後半は、それら手製楽器を自由に使いながら、音楽に合わせ、踊り回るコーナー。歌、ピアノ、フォルクローレなどの皆さんたちが手作りコーナーからお手伝いをされていたが、子供たちが最高に明るい笑顔で、一生懸命歌い踊る姿にこちらが元気づけられる。
 歌の先生によると、こうした小さなお祭りといった感覚が、気持ちが塞ぎやすい彼らにとって、大変意義のあることなんですと言う。精神的に常に安定しているわけではないので、ひとつのことにチャレンジさせて集中力を養うことが明るい気持ちの醸成につながるんですと・・・。
 確かに、幸手市にある同様の施設でも、訪れるたびにそうしたことを感じる。
 

 それにしても、法人化された施設と違って、単なる家庭の集合体で実践しているというのは並大抵のことではないはずだ。自分に何か出来るだろうか?
 ある親御さんから次のような話を聞いた。役所に各種用件で出向く際、冷たい応対や話しているうちに眠ってしまう職員などがいて、行政の真剣味の欠如や職務のたるみを頻繁に感じるという指摘だった。

 すでに昨夜のことになるが、新たな社会問題をNHKが報じていた。それは、若いママさんたちの育児不安からくる孤独感といったものであったが、これが日本特有のものだというのが新鮮な驚きだった。そして、これによる精神的苦痛を解消するのに医者通いをし、処方箋まで受けていることにさらに驚いた。詳細は省くが、これは健常な我が子を持つママの話である。であれば、障害児を持ったママの悩みや子育ての奮闘ぶりとは、いったいどういったものかと想像するが、想像を絶することが多々あることは間違いない。
 若いママさん、頑張れ!・・・だ。

 さて、午後の行事は幸手市に戻って、中村孝子議員の市政報告会。気持ちの良い陽射しを浴びる目的で足を使って現地へいざ! と言っても30分ちょっとで行ける距離なので胸を張れるようなことではない。
 会場は熱気であふれていた。4期目となる中村議員の落ち着いた報告と質問に対する丁寧な説明にはいつも感心させられる。招かれた立場がどういうものかをふまえて、冒頭の挨拶以外は、なるべく出張らないように気を使っているのだが、それでもちょっとした場面で補佐する思いで言葉を入れる。良く知った顔が多いので、落ち着いて参加者の話に耳を傾けられる会といったところ。

 12月議会を傍聴された方が複数参加されていたこともあって、前述した行政の怠慢といった話がここでも出た。その方々が言うには、答弁者が通告された質問に対する事前作成原稿を読む(これは誰でも出来ると)まではいいと。ところが、その後に出てくる再質問になると突然答えられなくなり、助けを求めて後ろを振り向く回数が増える不甲斐なさに呆れたというのだ。
 出された言葉には刺激的なものも多くあった。それらは控えるものの、要は人事や業者選定などに疑問が多いということに集約されるようだ。 
 議会の権能がどのように働くか・・・中村議員の存在は貴重だと感じた報告会であった。