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No.2544 多くの犠牲者が出ている時の無節操

2014.10.02

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 47名が犠牲になってしまいました。御嶽山噴火は時が進むとともに無念な状況が増しています。お亡くなりになられた方々には、謹んでお悔やみを申し上げます。
 しかし、世界を見渡しても噴火によって多くの犠牲者を出すというのは、それほど例がないと思う。まさかという意味では、今回も想定外の自然災害だったということなのだろうか。

 それにしても、ここまでの噴火が起こるにあたって、事前に鳴動らしきもの・・・何と言っていいかわからないが、ググググとかボコボコとかいった山の鳴き声が土中から聞こえるとか、足元に微動が伝わるといったことはないのだろうか。シーンと静まり返った大自然の中の名山が、いきなり噴火するとは思いにくい。少なくとも3000メートル超の高さを噴き上がってくるのだろうから、不気味な感じがするはずだと思う。
 しかし、もはや逃げ場がない状態でもあっただろうということは容易に想像がつく。

 天地ともに猛り狂い、人の命を容赦なく奪っていく昨今の災害事情にいつまでも不用心でいていいはずがない。
 ところが、多くの死者がでていほる状況下で、この災害にからんで政争している人たちがいるのだからあきれる。
 基本は攻めるというイメージがお似合いだと、おそらく本人も思っている片山さつきさんが、民主党の仕分けで日常観測の費用が立たれてしまったと言ったようで、それに対する民主党の反応が、これまたけたたましい。親中親韓議員として安倍攻めで名を知られる福山議員と蓮舫議員のコンビがここぞとばかりに登場してきたのだ。
 原因は片山さんにあるのだろうが、毎日犠牲者が増えている現況で、この災害に関わって喧々諤々と国会でやっていていいのだろうか。

 県議会も今開会中で、明日まで一般質問が続くが、これまですべての登壇者が犠牲者に対してご冥福をお祈りするとの第一声から発言を開始している。これで当たり前だと思うが、マスコミもこのおろかな論争を追いかけないでもらいたいと思うが、これも難しいのだろうか。