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No.2105 政治資金規制法裁判

2011.09.26

 小沢一郎被告を首領とする「政治家組織犯罪」に初回の判決が出た。多くの国民は「さもありなん」と、予測と合致したことに納得をしている方がほとんどではないだろうか。少なくとも、これは80%近い率にのぼるはずである。

 私も、この判決に晴れ晴れとした爽快な気分に見舞われた。
 まぜなら、この裁判に無罪という結論を見たならば、今後、政治資金規制法で摘発される政治家は出ないだろうと考えられたからだ。政治家が作ったこの法律がザル法でなかったことに安堵した。

 石川被告は断固として闘うと控訴を口にした。しかし、画面上から感じたのは、精気のないロボットのような雰囲気で、言わされているといった感じに見えた。おそらく、判決内容が黒白どちらに出ても、対応すべき準備がなされていたのかもしれない。

 石川被告の今後は、まず議員辞職を自ら進んでするべきだ。真摯に判決を受けるなら当然のことであるし、師匠の裁判のためにも判決を認めるわけにはいかず、控訴で徹底的に闘うにしても、今回の判決は、今後議員のままでいることを社会が認めていないということを理解する必要がある。それができない人物であるなら、そもそも議員としての資質がなかったとの理解にまで及んでも致し方ない。
 
 ともあれ、世間を激震させた政治犯罪だった。額的にはロッキード事件にはほど遠いが、売国政治家とも言われる小沢一郎という政治家を、君臨させるか否かは、日本の国益に関わることであり、その点においてロッキードの比ではない事件だと、つくづく思う。
 小沢一郎氏への判決が三人よりも厳しいものになることは必定になったと言える。また、そうした経緯にならなければ、命令通りに動いた兵隊さんたちだけでは、それこそ公平性が成り立たないと思えるからだ。