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No.2489 埼玉県政まれな臨時議会は・・・

2014.04.17

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 昨日の臨時議会、リアルタイムの後の部分は追って書き足しますとしていましたが、遅くなって申し訳ありません。
 結果については、多くは新聞等で周知のことと思いますが、新聞が報じる内容とは少々異なる感想を私は感じています。というのは、自民党が結果的に合意に至ったのは、無駄ではなかったか? 定例会中に合意に至ることはできなかったのか?という新聞説には疑問を感じます。

 300億という大規模予算に関わる内容に、法的瑕疵はないという執行部側の主張は、これそのものが議会軽視に値すると感じるのです。議会の存在と議会運営の在り方を脇に置いて、法律の部分で問題がなければこれほどの予算の内容変更が説明なくして決められていいはずがないのです。たしかに一度は議会承認されているにしても、承認後に設計変更や予算変更が生じていたら、その説明がないというのは問題です。
 説明責任という言葉が政治の世界ではよく使われます。スタップ細胞事件でもそのような状況がありましたが、ことに政治の世界の説明責任は役所対議会だけでなく、議員対議員でも時折みられる現象です。私が市議時代もよくありました。何かと言うと、この言葉を得意気に発する方もいましたね、懐かしいですねー。この言葉は、結果的に反対の意思表示となるのが常です。

 しかし、今回の県議会の場合はいささか違います。
 つまり、県執行部が説明が足りなかったと自らが認めている状況は、議会との信頼を損ねる無責任な実態を示していると考えられます。重い軽いの問題もあるし、丁々発止というのはどういうことを言うのかといったこともあるとは思います。そうですね・・私の感覚では重いとも軽いとも言えない部類と感じていますが・・・。
 病院が政争の具に使われたと書く新聞もありましたが、とんでもない話です。対象が病院だからとか学校だから反対するのはおかしいというのは、それこそ問題で、最近でも北陸新幹線や埼玉県内のある町での官製談合問題が発生したばかりです。大金が動く建設事業では、それが病院であれ、学校であれ、公園であれ、大中小の事業者が取りつくわけですから、そこにはいろいろな裏事情が芽吹くものなのです。業者が悪いとは思いません。ときにはそういう場面もあるでしょうが、概ね生きていくためには弱い立場の業者が、仕事確保に奔走するのは当たり前です。
 悪いのは誰か・・・・このへんでやめときましょう。
 そういったわけで、今回の場合は合意に至るまでの努力を互いにした結果だと思う次第です。ブン屋さんは読んで面白いものにしたいのです。そういう意味では騒動、喧嘩沙汰は最大の記事ネタということでしょうかね。