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No.2376 議会は踊る

2013.09.30

 1週間のご無沙汰でした、とはあの名司会者だった故玉置さんのおなじみのセリフですが、更新に間があくと私自身焦りのような感覚が生じます。この間、アクセスいただいた皆様には申し訳なく思っております。

 さて、9月議会も先週金曜日から「議会の花」とも言える一般質問に入っております。この場の発言からいろいろな施策が講じられる一面もあるので、登壇する議員たちも準備に余念がありません。登壇日が近づくにつれアドレナリンもあがるといったところ。
 ただ、いつでもそうなのですが、県議会では本議会の合間でも、必ず議連とか懇話会とか、時には研究会、勉強会といったものが入り込むのが常で、休憩時間もまともにはとれないといった忙しさではあります。

 今回のタイトルは、1814年のウィーン会議を言い表す有名な言葉をもじりました。ですが、本来はナポレオン失脚のあと、大国が一同に会し、欧州の平定を求める会議を始めたが、各国の利害が表に出すぎて、翌1815年になっても会議は続いたことから「会議は踊る、されど進まず」というのが実態ですから、その点では県議会はそこまでのことはありません・・・ただ、高校の教科書選定問題は、新任の教育長、教育委員長ともに、その発言が議会軽視と教育指針との矛盾を大きく感じさせるものであり、その審議のほどは今後まだまだ続くものと思われます。まさに「されど進まず」の様相でしょうか。

 要約してご報告しますと、県内公立高校8校が選択した日本史教科書が指導指針にそぐわない記載が多くあるにもかかわらず、文科省の検定を通ったということのみでいっこうに自民党をはじめとする議会の多数が求める再審査を拒絶している現状だということです。中韓朝の反日感情が乗り移ったかのような捏造された歴史や自虐的な歴史観に根付く記述にあふれている教科書がなぜ選択されるのか。
 元はといえば、文科省の検定通過に大きな問題を私は感じています。今日も本議会の合間に「教科書問題を考える議連」が開かれましたが、マスコミの興味も高いとみえ、多くの記者が会議室の扉に耳をへばりつけている状況です。全国的なニュースになっているのですから、さもありなんでしょうか。

 ここまでの半年以上にわたる経緯は、9月議会前に議連から実教出版の日本史を選択しないようにとの要望にもかかわらず、それが叶わなかったところから複雑化しています。そもそも選択理由も文科省を理由とするだけ。教育委員長は9月19日、結局最後の委員会になったわけですが突然の辞任、辞任を告げた後は連絡がとれない事態となってしまいました。教育長に至っては、9月19日の文教委員会で再審査を求める決議が採択されたものの、時もおかずに記者インタビューで「そのつもりはない」という発言。議会軽視も甚だしいといったところ。

 私は、この教科書選定で中韓の反日活動が国内にはびこっていると言われる点に強い問題性を感じています。とくに韓国は竹島、従軍慰安婦問題、最近ではオリンピック候補地決定などの場面など、ありとあらゆる反日活動を繰り広げている現状があります。日本のこととなるとなんでもかんでも悪いイメージを国際的に知らしめようとする癖の悪い姿勢が見られます。また、さらに悪質に感じる点は、それに輪をかけて、日本のマスコミが加担する方向を示すことです。日本のマスコミとは思えない現状があります。

 この実教出版の日本史の執筆者は君嶋和彦という人物です。感心の深い人は聞いたことがあるかと思います。1998年に埼玉県立所沢高校で起こった卒業式ボイコット事件を覚えてらっしゃるでしょうか? この時のPTA会長として学校側主催の卒業式に異議を唱えるリーダーだった人。東京学芸大学教授で、現在はソウル大学教授として韓国に迎えられている人。このあたりは、実教出版がどういった社是理念を持った出版社かという部分と兼ね合わせて考えると、いろいろなものが頭をめぐりませんか。
 そうだ!「今回のタイトルは「頭は踊る、されど進まず」でもいいか???