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No.2368 東京決定 おめでとう!!

2013.09.08

 2020年のオリンピックが東京に決定した。これほど嬉しいことはしばらくなかったような気がする。多くの国民が一つになって喜びを分かち合えるという事自体が素晴らしいことだが、その瞬間はなんとも言いようのない場面・・・
招致活動に出向いていた人たちの歓喜の様子に涙を誘われたが、ここまでの苦労は、前回の落選落胆もあったせいでその喜びもひとしおのはずだ。
 太田選手の喜ぶ姿は印象的だった。

 ネットでは開催に反対する声も見られた。「今祭りごとに浮かれている場合か!」「五輪に莫大な金をかけて被災地を見放すのか!」など、経済停滞や被災地復興を反対の理由にするものが多かった。しかし、これは次のような理由を原点に考えればまったくマトを得ていない考えだ。
◆56年ぶりのスポーツ祭典は、今だからこそ必要のはず。この決定が私たちの心に芽生える活力は、そもそも国や地域の活性化につながるのだから。
◆政治的な思考をスポーツに持ち込むことに疑義を感じる方もいると想うが、少なからず関与はしているはずで、そうであれば、政治は今も大切だが未来をしっかり見つめ、次世代の国・地域を構築する役割と責任があるもの。世界トップレベルの祭典はこの点からも喜ぶべきだ。
◆原発問題と結びつけて反対する声もあるが、7年後の日本がどうなっているかを予測できる人はいない。世界中が注目している近未来の祭典を国民を元気づける大きな動力として理解し、夢を7年後に馳せることのほうが素直な思考ではないか。国家社会を変える可能性に期待したいものだ。
◆命という観点から、また選手生命という観点から7年後に自らの存在を憂う方々でも、この喜びを分かち合う感涙の姿が画面から見られた。まさに国を愛し、スポーツを愛する私たちが、停滞する現代日本にどれだけ心がちじこめられていたかがわかる。一気に爆発した瞬間は素晴らしかった。
◆なにより、世界が祝ってくれているではないか。マドリッドとイスタンブールへの思いも込めて、2020年を世界の祭典として盛り上げる責任感がなにより日本を活性化させる。
◆中韓、とくに韓国から言われる筋合いのない海産物輸入禁止が今日の決定日直前に発表された。東京選択を不利にさせるための次元の低いねたみ、ライバル意識が常に見え見えの抗日感情に基づく行為に対し、今回の決定は堂々と胸を張れるものであったし、勝たなければいけないと感じた。そもそもワールドカップ・サッカーがコリア・ジャパン大会としてとして開催に至ったいきさつでもいろいろあった。
 韓国の国会議員が靖国神社参拝に反対するため、わざわざ訪日してその実力行使をするなど、とんでもない感情行動を実行する近隣諸国が、この決定にどんな感じを持ったのだろうか? 世界でもっとも東京に決まってほしくないと思っていた国は韓国かもしれない。まさかこの決定を見て日の丸を燃やしたりはしないでほしい。
◆オリンピックだけではなく、パラリンピックの観点からも、開催の意義は深いものがある。
◆継続するアベノミクスにさらに拍車をかけるとする考え方もある。私もそう感じるが、なにより、安倍首相がいろいろな場面で見せる世界に恥ずかしくない日本のトップの姿は、日本の舵取り役としての安定感を示してくれている。品格、品性はもとより、なにより清楚感が素晴らしい!

 世の中、あらゆる事象が100%ではない! これは私が常に自らに言い聞かせていることだが、反対する思考にもいろいろな理由があるとは思うが、こればかりは、失礼かもしれないがひねくれた精神を捨てて、7年後に向けて心を同じくしたいものだなあと思わずにはいられない。かく言う、私もその時70歳になっている。56年ぶりのオリンピックをこの目で観たいものだ。人生何があるかわからないが、元気でいよう!と思わせてくれただけで今回の決定は私にとって大いに意義があった。