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No.2302 ふるさと(遠い地で)

2013.03.11

 北朝鮮拉致被害者救出の厳しさが日に日に増しています。先日も埼玉大会が開催され、飯塚会長によって状況が刻々と瀬戸際近くになっていることが訴えかけられました。
 金正恩に国のトップが移ってから、外交的には温和な方向になるかもしれぬという予測もありましたが、結果は希望的観測でしかありませんでした。現実は真逆の国家体制になりつつあるようで、トップの意志か、それとも操り人形化しているのか定かではありませんが、より危険度を高めているのが北朝鮮の現状です。
 国連の制裁決議に中国も応じたことから、北朝鮮のやぶれかぶれの対応が無きにしも非ずという、いわゆる追い詰められた極限の状態にあるとの見方が大方です。私自身は、それでも裏での秘密情報交換が中国と北朝鮮の間にあるという可能性を打ち消すことができません。信用ならないのはどちらも同じレベルだと感じているものですから。ただ、暴発という懸念は北朝鮮のほうが高いことは間違いありません。ましてや、暴発の種類が核弾道ミサイルかもしれないわけでして、中国はそこまではないと思えますものね。

 拉致被害者救出運動の集いに行きますと、最後のフィナーレは童謡「ふるさと」の合唱になります。参加者の多くは、かなりの発声量でこれを真剣に歌唱しますが、まさに被害者が遠い外地でこの童謡を口ずさんでいるかもしれないとの思いを乗せて、日本海を挟んで見えない合唱をするんだといった精神が感じられてなりません。
 北朝鮮の総人口は約2,000万人です。その半分ほどにあたる1,000万人の署名を集めて、北朝鮮はもとより世界に訴えようと、救出の会と議員連盟の連係で始まった全国1,000万人署名運動は、あと残すところ20万人弱というところにたどりつきました。それも今月いっぱいでという状況が作られております。
 限りなく同じ署名がないようにという前提にたって、私も出来る限り署名を集めたいと思っています。街頭で見かけましたらいつでも署名簿を持っておりますのでご協力のほどお願いいたします。また、私の事務所でも受け付けておりますので、どうぞ署名ご協力ということでお立ち寄りいただければ幸いです。