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No.2229 代表選と総裁選 

2012.09.17

 民主党の場合は代表選、自民党は総裁選。どこが違うのか首をかしげる呼称だが、そんなことはどうでもよいか?
 
 私は、あらためて言うまでもないが埼玉県自民党県議団に所属する自民党員である。だからと言うわけではないと前置きをさせていただくが、今回のそれぞれの公開討論会を聞いた感想は、やはり親の薫陶を受けて、若い頃から政治の世界に身を置く世襲政治家はけっして馬鹿にしたものではない。よりによって原発問題にオウムをかぶせる品のないたとえ話で顰蹙をかっている方には困ったものだが・・・。そう言えば、この方だけです、親が元気なのは。
 ともあれ、戦後60年の下がるところまで下がった焦土日本を立て直した自民党という巨大政党は、しっかりと次世代に努力と研鑽の後を残しているではないかと感じた次第。
 それに比べ、民主党の討論を聞いていて、これはもうこの人たちに政権をまかせておくことはできないなとつくづく感じた。

 双方の討論会で厳しい質問を繰り出していた政治キャスターの橋本五郎さんが、自民党の討論会の最後の質問者として、つぎのような言葉から切り出していたのが印象的だ。「この3年間で滅茶苦茶にされた日本を立て直すことになるわけですが・・・」と。
 もう専門家、有識者の間では、反省さえ出来ているなら自民党に委ねなければ、今の国家状況は乗り越えられないと決め込んでいる様子が読み取れる。

 読者の皆さんの中には私のこの考えに厳しい反論もおありかと思うが、民主党候補者で最も年齢も政治経験も長い鹿野さんのレベルでそれがよく理解できたと思うのだ。頭は悪くない方々だし、松下政経塾などでスピーチスタイルなどもしっかり学んだ人もいるのだが、突っ込まれるとよどみ、発言にどことなく重さがない。野田さんしかりだ。
 何も大阪市長のように、寄らば切るぞとばかりに自分の名が世に出るきっかけになったテレビだろうがなんだろうが、自らがお気に召さない相手には必ずと言っていいほどやり返す、立板に水の話ぶりがいいとは思わない。イケイケドンドンは必ずどこかでつまづくものだし、パフォーマンスにたけた一人の地域偏重の政治家だよりの政党に今の日本が任せられるとは思えないのです。ベイビーズから大臣が!と考えると身震いが出るくらいです。政治はそんなに甘くない!
 それにしてもたよりないことこの上なしの民主党討論会だった。

 もっとも、元社会党の重職も経験された赤松さんが現政権の大臣の立場にあるという事実も、あらためて考えさせられるが、日本の危険領域を脱皮し、守るにはやはり真性保守しかないと感じる2大政党のトップ選抜選挙選だ。しかりとした国家観と国益思想を備えた政治家が最終的に集結するなら、それはけっして野合ではないと考える。自民党が政権をとったと仮定して、そうした新しい血の輸血が必要だとは感じているのです。そう望みたいものです。
 ただし、最近マスコミへの登場度が激減したあの方だけは願い下げだが。