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No.2225 拉致被害者救出国民大集会

2012.09.04

 前号と日付が逆で恐縮ですが、一昨日2日のこと、日比谷公会堂で北朝鮮拉致被害者救出国民大集会が開催されました。
 今回から「北朝鮮よる拉致被害者を救出する知事の会」会長 石原慎太郎
それと「拉致問題地方議会全国協議会」会長 松田良昭神奈川県議 の2団体が主催者として名を連ねたこともあって、壇上に居並ぶ方々はそうそうたる顔ぶれになりました。
 進行役は櫻井よしこ女史、家族会の飯塚代表と曽我ひとみさんの挨拶があり、とくに曽我ひとみさんの「必ず日本に帰れると想い続け、けっしてあきらめることはなかった」には涙と拍手が。
 その後、平沼赳夫、野田総理、松原担当大臣、安倍元総理、民主、自民、生活、公明、みんなといった各政党の担当議員の挨拶が連綿と続き、途中で石原知事の登場に場内が沸き、さらに新潟、鳥取、香川の知事が挨拶。上田知事は途中までいましたが、所用で退席されました。
 そして家族会の皆さんが全員ひと言。

 私も前述の後者の団体の一員ということで前から4列目の席で3時間の大集会を最後まで聞き入りましたが、最後立ち上がった時にはちょっとしたエコノミー症候群になってました。

 印象に残った挨拶は、野田総理、安倍元総理、松原担当大臣、自民党の拉致担当の古屋議員、そして石原知事、さらには認定されないママの特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんなどでした。
 野田総理の挨拶はご本人の挨拶らしい挨拶が印象に残ったのではなく、登壇早々場内から厳しいヤジが飛び始め、あれーこれはまずいぞと思ったら、櫻井さんが「皆さん! 今、日本の総理が話しているのです! ヤジは慎みなさい!」と声高にひと言。これでシーンと静まり返ったのには驚くやら見事やら。しかし、野田さんの挨拶が終わったところでの民主党政権政治に対する皮肉混じりの櫻井さんの言葉は、これまたなかなかのものでした。国益を語らせたら野田さんなど足元にも及ばない櫻井よしこさんは、来賓ではなくこの会の司会役をよく引きくてくれたものです。

 石原知事は尖閣問題に触れる時間が長く、場が違うと思わせる場面もありましたが、独特の主張はやはり聴衆を惹きつけるものがあります。東京都は北朝鮮制裁をしっかりやっていると国会議員を横目に堂々の発言。来てすぐ挨拶、終わって座ることもなく退席の流れは、単なる知事とは感じさせない雰囲気でした。

 ともあれ、今週末から局長級の日朝会談が4年ぶりに再開されます。すでに遺骨回収などの条件提示が出されていますが、議題を小出しにし、問題をすり替え、核心を引き伸ばそうとする北朝鮮手法に惑わされず、しっかりとした主張を要する論戦の場だと認識してもらいたいものです。
 今、北朝鮮から会談再開が求められてきた事実は、金正恩体制が正常ではないとの見方もあり、相手を思いやるクリーンだフェアだなどといった従来の日本的交渉から脱却しないと見透かされてしまいます。北朝鮮とはそういった国だということを忘れてはならないし、肝に銘じて当たってほしい!

 すみません!維新の会および維新八策についての自論は次回に。