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No.3697 知能と人格は別物

2023.04.05

 今国会で、高市大臣にフォーカスして8年前の発言に関わる文書をネタに辞任だ、罷免だと恫喝発言を続けている立憲民主党の議員たち。小西洋之、杉尾秀哉、石垣のり子、塩村あやか…これらの人たちは国家予算審議をどう理解しているのだろうか。予算委員会でこの手の質問が横行することに国民の理解が得られると思っているとしたら、この政党の存在自体に疑問が及ぶ根幹的問題だと思うのだが・・・。
 №3679で永田メール事件を思い起こすといった内容のブログを書いた。まるで似ているとまでは言わないが、それに近い現状となっているのは間違いない。あの時も通常国会2月の予算審議の時だった。堀江貴文氏が立候補にあたり当時の自民党武部幹事長との金銭授受があったとするメールを捏造した事件だ。結果は、捏造行為がモラルに反するところとなり、実際に授受があったか無かったかは別にして、捏造議員が辞職から自殺に至った事件である。

 若い知能優秀な野党議員の功名心は、国民生活に直結する予算委員会をそっちのけで追及発言。一体この場をなんと心得ているのだろうか。杉尾議員はTBSのニュースキャスターとして著名な人だったが、議員になって人が変わったようにとげとげしさばかりが際立つ。石垣議員も元アナウンサーだったと思うが、こんな場ばかりで目立つ議員になっている。
 小西議員は「毎週の憲法論議はサルがやること、蛮族だ」発言で謝罪会見を行ったが。謝罪らしきものはなく開き直りの会見だった様子。そこでまたまた物議をよんでいる。さらにこの余波が広がり、小西発言を問題指摘したマスコミに対して、自分の官僚時代の肩書を持ち出し、それに逆らうとはいい度胸だと言ったのだ。こうなると、高市大臣が特定メディアに対する圧力発言をしたのではないか!と迫った自分そのものが圧力発言をしているのはあきらかで、まさに立民得意のブーメランなのだ。立民は彼を憲法審の野党筆頭幹事から更迭したが、代わりの人事が杉尾氏というのだから、人材不足なのか、党自体に反省心が少ないのかと、またまたここでも揶揄されている。
 この問題しばらくの間、収まりそうもない。

 東大卒のすべてが至誠を心得た人間とは限らないが、知能豊かで知識も高度ということからキャリアという国家官僚制度があり、それを経て政治家を目指した議員であれば、敵対議員に向けた言葉と、それを報じるマスコミに対する言葉が、180度矛盾することに気がつかないというのが不思議だ。小西議員の人格を問題視する言葉が、他党議員から発せられているのも当然だろう。人を口撃した結果、自分に飛び火する実態は人間的資質の問題かもしれないが、選挙では彼を何度も選択している現実が選挙区地元にある。比例制度の問題を指摘する声が出るのも当然かと思う。