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No.3618 背筋が寒くなる!

2022.10.07

 寒い! それも80数年ぶりの寒さだと聞いてさもありなん。なんとエアコン暖房のスイッチオン。昨日迄、新潟県三条市と見附市の視察に出ていた際も寒くなったという感じはあったが、今朝の気温はそんなものではなかった。
 夕方、街へ出た時にダウンを着ている人がいたので驚いた。車中にいてはわからないくらい、長時間の外出にはダウンもおかしくない陽気だったのだろう。

 しかし、本当に寒気を感じる・・・というか背筋が凍るような出来事が他国で起こった。タイの保育所襲撃事件だ。近年、王制に反対する若者を中心に市民運動が起こり、軍隊まで介入するという政変が続いているが、どちらかというとミャンマーやアフリカ諸国のクーデターほどのものではなく、比較的温和な国民性と思っていたタイで、考えられないような凶悪事件が起こったのだ。
 元警察官の男が保育所を襲い、2歳から6歳の幼児36人を殺害した事件。
 まず最初に感じたのは、殺害方法が刃物による刺殺ということだ。そんな方法で次々と子供に襲い掛かる人間がいるなど考えもしない。聞いただけで身震いするほどで、その現場を思い描くのもおぞましい。本当に痛ましすぎる事件だ。
 私は、増える一方の虐待や、いじめ、不登校といった幅広い子どもの世界を未来との関りで研究テーマにしているが、虐待を通り越したいきなりの幼児殺害に言葉が無い。今回の事件は虐待という過程も何もなく、いきなりの無差別無条件による幼児大量殺戮なのだ。
 動機はまだ不明ということだが、警察官時代に麻薬所有していたことにより退職した?させられた? いずれにしても警察官を廃業した過去があるという。ならば、それが何故今回の事件に結び付くことになったのか! 
 いたいけな子どもが犠牲になるたびに、人の心に潜む悪という暗部を此の世から消し去ることは出来ないのかと嘆く。しかし、それも虚しいことかもしれない。なぜなら、病院や学校に戦略的ミサイルを撃ち込むプーチンという成熟したであろうはずの70歳の大人が、核で世界を無秩序にしようと更なる狂気を露わにしているというのだから。