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No.3508 宣誓書議案に修正案

2021.12.15

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 №3505でお知らせした件に以下のような動きがありました。
 幸手市議会12月定例会議案第77号は、職員の採用時に書面をもって提出する宣誓書への署名押印を無用とする条例改正です。それについて、9日に行われた本議会での議案質疑でこの案件について質疑をしたのは私だけでした。
 お伝えしたように、民間で20年人事を担当した私としては、宣誓書の文言様式からしても民間で言うところの誓約書以上の意味を持つ宣誓書に押印のみならず署名まで無くしていいのだろうかという疑問が拭えませんでした。中途採用でも心新たにという意義があるでしょうし、基本的には学生から社会人になる節目の時の決意を自らの署名によって相手に示し、自らを鼓舞するという目的や意義があるのではないかと思う次第です。
 国の指導も署名まで無くす対象には含んでいないということのようで、他の街では、私の考え方に通じた内容に議案を修正した自治体もあるというのです。
 13日に行われた総務常任委員会に付託されたこの改正案に、数人の議員が質疑する中、署名だけは残すという修正案を議会提案してはどうかということになり、修正案を取り纏めた後の翌15日に再度委員会を開催し、全会一致で可決されました。私は総務委員会のメンバーではないので、本議会で質疑通告したわけですが、会派同僚の木村、坂本両議員もこの条例改正に対する疑問から委員会で質疑してくれたそうです。
 私は9日の質疑の最後に、すべからく国に右へならいではなく、内容によっては幸手としての独自性やアイデンティティーを打ち出しても良いのではないかと市長に質しましたが、市長も今後はそのような姿勢で臨むと答弁されたところでしたが、早くも当該案件で議会側からそうした結果が生まれることとなった次第です。
 いきさつがどうあれ、公務員として採用される際のたった一度の宣誓書の氏名がパソコン文字にならずに良かったと思います。本人が自署するということがどれほどの意味を持つかということについては人それぞれの考え方があるとは思いますが、ハンコは無くともサインは残そう!という単純明快さでの一件落着となりそうです。というのは、まだ委員会での可決段階であって、21日の最終日本会議で可決されるかどうかです。ただ、10人構成の委員会で全会一致したわけですから本議会でも可決は問題ないものと思われます。