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No.2077 菅総理に早期退陣を求める緊急動議

2011.07.14

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6月県議会は8日が最終日でしたが、たいへん活発な発言が見られました。これは、反市長派の工作が常に前面に出ていた政局中心の陰湿な市議会とはまったく異なり、健康的な感じがするほどでした。
 もっとも、今の市議会はそうした面はひとまず無くなったと聞いておりますが、政権打倒ありきで、前向きな議論も、街づくりも、民意も脇に置いてしまうこれまでから状況が一変したことはけっこうなことだと思います。

 県会では、ヤジにもいくつかの種類があり、共産党議員が発するものでも、笑いを誘うものがあります。事実、共産党議員はヤジ発言のあと、自ら笑っている時もあります。言って見ればほのぼのムードといったところ。以前にもお伝えしたかと思いますが、ヤジはほとんど警告注意をされることはありません。むしろ、議会の活性化になっている感じです。厳しいヤジが飛び交う場面もあるにはありますが。
 また、討論も活発で、他の考え方、理論を耳にすることは真摯に勉強になるといった感じで受け取っています。

 8日の最後の最後で、我が自民党から「菅総理に早期退陣を求める動議」が出されました。幹事長の小島信昭議員によるもので、登壇して趣意説明をしている最中に、民主党議員のヤジが津波のように・・・。ところが、よく聞くと「一緒にやろうよ!」というヤジが混ざる。まさか、事前に民主党に賛意を求めるわけにもいかない決議案ではあるのですが、今の民主党議員にとってみれば、賛成したい面もあるのはわかるところです。かと言って党議拘束という観点から、一地方議会で首班降ろしの動議に賛成することもできずで、苦しい胸の内が感じられるヤジだったというわけです。
 結局、民主党議員は反対討論をして、全員が賛成することはありませんでしたが、討論の中身に菅総理をかばう内容はなく、ひたすら過去の自民党政権の過ちを指摘するだけの苦しいものでした。

 驚いたのは、共産党議員が反対討論までして、菅総理をかばったことでした。私が「志位さんと言っていることが違うよ!」と真正面から発すると、かの女性議員はニヤッと笑いながら発言を続けていました。この議員さん、県議会にあってなかなかユニークな存在感を持つベテラン議員さんなのです。