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No.3372 コロナ対策意見の多様性に疑問

2021.02.01

 ワクチン入手で世界が迷走している。欧州ではワクチンをめぐる争奪戦が活発だという。ロシアや中国製のワクチンは途上国対象に拡大している。その狙いは多くの人が共有する認識であろう。日本ではアストラゼネカが9000万人分を生産する当初予定が4500万人分になりそうだとの情報もあり、国ではマイナンバーとのリンクを検討しているとのことで、やむを得ないとは思うもののいわゆる上へ下への大騒動といったところである。
 緊急事態宣言も3月7日までの延長が検討議論されている。この延長論を批判する向きもあるが、ならばどうせよと言うのか。代わりとなる見事な対論があるわけでもない。テレビで語る人達のいかにバラバラなことか。コロナに関する意見の多様性は国民不安を煽るばかりだ。
 誰の責任でもない中でのストレスのはけ口が休日の商業施設への家族でのお出かけとなるのもわからないではないが、何のための緊急事態なのかと感じないでもない。かくいう我が家とて通販購入比率が高くなってはいるものの、すべてを対象とすることは不可能ゆえ買物には出かける。つとめて明るい日常生活を心がけているが、確かにステイホームも疲れるものだと実感している。
 国政の指針に添う形で地方政治は進まざるを得ない。多くの自治体はもはやコロナ対策における予算形成は難しい。コロナ収束に向けたワクチン接種計画が、国自体も迷走する現状にあって、個々の自治体の知恵の発揮し処であり、議会も議員も側面から協力していくことが求められていると思う。
 既に数日前から定例議会が始まっている自治体もあるが、幸手市は今月22日が開会日である。その前に、ワクチン接種に関する予算審議のために9日に臨時議会が予定された。早ければいいとか、急ぐことが必要だとはまったく思っていないが、とにかくスムーズに接種事業が進むことを願う。
 ちなみに、ごく最近まで幸手市と秩父市、日高市が似たような感染者数で推移していたが、今や圧倒的に秩父市が幸手市を40名ほど上回っている。もちろん、理由は不明だがロウバイや氷柱観光をマスコミがもてはやす向きもあり、昼間人口が増えていることや、高齢者施設での感染者が増えている可能性が考えられる。どこで感染するかわからないのだから、くれぐれも基本的自己防衛しか今出来ることはない。著名人のコメントもいろいろだ。社会が多様性を認める方向に傾いているが、ことコロナ感染対策について勝手なことを言う著名人発言に惑わされることなく、自らの思いを優先することがベストだと信じている。