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No.3190 台風19号の猛威に

2019.10.12

 情報化時代をこれほど感じることはありません。超大型台風19号に対する数日前からのメディアを通じた情報は、リスク管理という点において国民をしっかり誘導しているようです。パニックまでにはいかないものの、水やパン、缶詰、ガスボンベ、ブルーシート、養生テープといったものが店頭から消えているとか。
ファイル 1101-1.jpg 我が家でも写真の通りの対応はしたところです。養生テープが足りず、1階はビニールテープまで使うことに。考えてみれば、このような対応は生まれて初めてで、それほど大雨と強風への脅威は、案ずる以上に自助の精神を高めることにつながっています。しかしながら、屋根の暴風対策などしたくてもしようがないし、また、隣家の吹き飛ばされた瓦が当たって壁に穴が空くなどといった災害では防ぎようがありません。
 しかしながら、多くの人々にとって直前の千葉県の被害状況が明日は我が身意識を高めていることは間違いないのでしょう。だからこそ、とりあえず最低限できることはしておこうという気持ちになるのです。
 しかし、自分のことはまだしも、現状でさらに大型台風に見舞われそうな千葉県の状況が心配されてなりません。すでに大きなハンデを負った状態のところに追い打ちをかける状況は、ご本人たちの緊迫感は私たちの比ではないはずです。気が気ではないし、眠れない日が続くものとお察しする次第です。
 
 昨夜、市内農村部の知人から電話が・・・
「枝さーん、避難勧告が出たら何処へ行けばいいのー? ビニールハウスは今更心配しても始まらないけど、避難場所すら我々は知らないんで、それだけでも教えてよ」
「○○さん、市内すべての小中学校が避難場所になっているから、勧告が出たら○○小へ行くようにして! ただ、避難途中の事故も考慮して、何人かでまとまって行くようにしてほしいのと、幸手市ハザードマップは確認しておいてくださいよ」
 こんなやりとりでしたが、危機管理意識が高い市民に少し気持ちがほっとした次第です。しかし、農家の方々にとってビニールハウスというのはリスクの高い財産なんだということを、この電話で再認識しました。数年前の大雪で県西北部の農家でビニールハウスがほぼ全滅したこともありましたし、熊谷ドームの屋根が吹き飛び、修理にかなりの期間と費用を要したこともありました。
 
 また、この電話によって、市内の避難所について9月議会で一般質問した議員さんがいたことを思い出しました。こうした場合、いかなるやり取りがあったか記憶に定かではありませんが、市側の答弁にホームページで示してあるといったことが時折あるので、ホームページは完ぺき情報ツールではないということを市職員の皆さんには自覚してもらいたいと思います。
 情報化時代とは言っても、まだまだその域にない方々のことをおもんぱかる必要があります。特に、防災対策の面にはそうした思いを強くしなければいけません。避難困難者の多くは迅速な情報ツールを持たないわけですから。
 今夕からの水風対策、今一度確認していただいて、風が強くなったら外出はしないよう心掛けましょう。