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No.2172 日本会議地方議員連盟

2012.04.15

 12日のことになりますが、「日本会議地方議員連盟」の総会が参議院会館で開催されました。
 基調講演は慶応義塾講師の竹田恒泰氏による「女性宮家創設は皇位継承と切り離せない」と題するものでした。この女性宮家という耳障りの良い、しかし実際は仕組まれた皇室方向転換への警鐘を鳴らす内容に会場一杯の参加者は理解を同じくした雰囲気でした。
 要するに女性宮家とは現在8人いらっしゃる独身の皇族女性に民間男性から婿を迎えるというものであり、これが将来にわたりどういうことを意味するかということです。
 宮家創設は、年間700件もの天皇陛下の公務を減らせることができるというのだが、陛下の公務は陛下だけができる公務であり、万が一、これに代理を立てるということがあれば、それは皇太子殿下があたるということであるから、女性宮家の創設は陛下を思うという形を作る耳障りの良い主張でしかないというものです。
 問題は陛下をお招きすることが、各省庁や地方議会などの言わば利権の構造になっており、それを裁き切れない宮内庁に大きな問題があるのだということです。よくわかる話なのです。
 櫻井よしこさんなども同一の理由で反対しており、野田首相は皇室典範などに詳しくはないので宮内庁の提案に早速乗ってしまうのだと憤りも含めた講演内容でした。

その他
◆東日本大震災の復興対策について
◆尖閣諸島上陸支持議員九州議連設立
◆尖閣を守れ!領海警備の法改正について
◆左翼思想が影響を持つ教科書採択について
◆自治基本条例の阻止について
◆外国人への土地売買禁止条例について
◆中国領事館問題について
◆人権委員会設置法案阻止について
◆名古屋市長の南京事件支持について
◆国歌斉唱起立条例について

 などなどについて、全国の地方議会議員による報告および協議が約3時間半の長丁場でみっちりおこなわれました。満喫度の高いセミナーでした。
 来賓には同会懇談会会長でもある平沼赳夫氏が、とくに人権委員会設置法案はとんでもない売国法案だということを力説しておられました。
 他に、元埼玉県教育委員会教育長だった高橋史朗氏の顔もありました。この方は現在日本の将来は教育にかかっているという観点から「親学」というテーマで活動している方で、まさに方向性としては私もまったく同じ考え方であることが再認識できました。