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No.3144 防災倉庫

2019.07.27

 今号は、香日向における防災倉庫のスペースに関する内容です。現防災倉庫としては、旧香日向小体育館2階とコミセン駐車場内倉庫№1~4がありますが、毎年防災用品を買い足している現状から、スペースが限界に近い状態になっています。
 私は今年の3月末まで自治会役員でしたが、それまで3年に及ぶ期間を自治会役員として地域活動に励んでまいりました。3年も続けて自治会役員を請け負う会員は香日向30年の歴史にあって皆無だと思います。人に乞われて良かれと思って引き受けましたが、嫌な思いもしましたし、いろいろ述懐することも多いわけですが、性分ゆえか手を抜くことなく頑張ったつもりではあります。
 頭1年は総務副部長として資料配布と議事録作成を担当し、中1年は区長としてCATV廃止にともなう各家庭の対処にサゼスチョンし、最後の1年は代表区長としてあれやこれやと調整役をこなしてきました。いろいろなことがありましたが、3年を通じ常に問題となっていたこととして「防災倉庫スペースの不足」という課題があり、それが退任後も頭に残っていました。
ファイル 1053-1.jpg 香日向体協が長く使用しているコミセン自治会倉庫について、話し合いによる調整をしなければならない状況が出たりもしましたが、体協にも倉庫は必要ですし、調整するにも新たなスペースがない状況では無理があり、不足の解消には至らないと考えたのが事の発端です。
その後は市議当選後の話となります。

ファイル 1053-2.jpg  実は、体育小屋倉庫には体育授業用の道具類や備品が閉校後も整理されることなく入れられたままでした。どれも見るからに古びていて、もはや使用に供することは無理なものばかりです。若干、使えそうなものは竹ぼうきと木製のトンボ数本程度。
 それで5月中旬のことになりますが、市の総務部管財課と教育委員会総務課に直接交渉し、この小屋を整理して香日向自治会に貸してもらえないかと持ちかけました。
ファイル 1053-3.jpg 役所では早速、管財課長と教育総務課長が現地確認に訪れ、倉庫の実態を確認してくれました。現在の自治会区長さんにも連絡したところ、お二方に立ち会っていただけることになりました。その後、役所から連絡が入り、日程を調整して倉庫内を整理した後、幸手市普通財産として香日向自治会に無償貸与するように考えていますとのことでした。
 その後、7月11日に管財課の職員さん総出で倉庫整理が行われ、不要備品の搬出が完了しました。
 数日後、無償貸与申請書を自治会代表区長さんに届け、それを管財課に戻すといった中間的作業を請け負って、まもなく正式な契約の運びとなる予定です。
 少々ほこりっぽいとかはあるものの、スペースという意味ではかなりありますし、なにより、市側の搬出と廃棄費用程度以外、新倉庫捻出のための出費はゼロというのはお互いに良かったと思います。一時は古い貨物車の購入が区長会でも話題に上りましたが、問題点も多かったことからあきらめた経緯があります。
ファイル 1053-4.jpg あとは体協へのスペース提示や、何を搬入するかなどは区長会と防災部の協議に一任ということになると思います。
 なお、ボランティアクラブで香日向小学校閉校記念に作成し、現在は自治会所有となっている山車と、サッカー用の簡易ゴールポストは常時入庫することになります。
 それと、これは余談として書き足すことをご理解いただきたいのですが、私が3年前に他所から拝借して持ち込んだ子ども用神輿について少々・・・。
 この神輿は2年続けて子ども祭りで使用した後に、「神輿は宗教にかかわるものだから香日向に相応しくない」とか、「鎮守様が無い香日向で神輿はおかしい」とか、「修理代が嵩むであろう神輿は壊すなり返却することで倉庫から出して欲しい」、さらには「神輿でケガしても保険の対象にならない」「オモチャとして取り扱うならいい」といった、使わせたくない雰囲気の声が、区長会や自治会総会等で出されました。それにより、この神輿は倉庫から排除することにしています。
 2年も子ども祭りで利用した後の話であり、子どもの楽しむ笑顔を脇に置いた思考に首を傾げますが、少数とはいえ地域にはいろいろな人がいるものだと、つくづく思い感じた次第です。持ち込んだ後、若干の修繕でかかった費用はせいぜい2万円内外です。手を加えてくれた人のことを思えば、不要になった手造り神輿とはいえ、壊すなど出来るわけがありません。不思議な考えの方がいるのは自治会3年の経験でも感じたことですが、ひと言でいうと地域社会が抱える問題点がこういうところにあると感じた次第です。私だからそうなるのかという想いもしないではありませんが、政治や人の好き嫌いで子どもの楽しみを奪う権利が大人にあってはなりません。温かい地域であるためには!